思うこと 第21話 2004年9月24日記
信友 浩一教授からのメール
「友、遠方より来るあり、嬉しからずや!」という言葉があるが、HPに掲載した内容に対して、尊敬する友人からメールを頂いた時の喜びを表現するにこれはぴったしの言葉と思う。先日、「思うこと 第20話」で「リーダーのあるべき資質ーその4」を掲載したが、その翌朝、九州大学大学院医学研究院医療情報学医療システム学教授の信友浩一先生から次のようなメールをいただいた。私は、このメールの内容に、とても感動し、これは、出来るだけ多くの方々に読んでいただきたいと考え、先生に本日ご許可を得たので、ここに紹介する。
メール曰く、「思うこと第20話、拝読しました。「出る杭を打たない」だけでなく、「出ない杭は腐っていると思う」と若い者に言い続けています。結果、若い者は発言し、夢を再び持ち始めました。「夢なきところ、民は滅ぶ」です。」と。 わずか数行でしたが、この意味するところ、極めて大切な教えだと思う。信友先生のスピリットを、また一つ学ばせてもらった。
この、機会に、九州大学にこの人ありと名高い信友先生をご紹介させていただきたい。左上の写真はある雑誌で先生が大きく取り上げられた時の表紙を飾ったもので、左下のは日常の御姿である。私が、先生に初めてお会いしたのは、今から約2年半前、私が病院長の時で、医療システム学や、医療のマネジメントに関し、その分野ではわが国で最も卓越しておられるという評判を聞き、鹿児島大学病院の職員にご講演にお越しいただいた時であった。その時、わが国にも、これほどの人物がおられたのか、と、感嘆してお話を聴かせてもらったのであった。その理由は、その時いただいた先生の御略歴を拝見して、納得した。先生は、1971年に九州大学を卒業しさらに1980年にはハーバード大学の大学院を卒業しておられる。職歴が並でない。九州大学衛生学助手、国立療養所近畿中央病院呼吸器内科医師、国鉄中央保健管理所主任医長・産業医、厚生省国立療養所課課長補佐、国立循環器病センター企画室長、国立医療病院管理研究所医療政策研究部長、国立循環器病センター運営部長を経て、1996年九州大学院教授。 九州大学は、すごい人材を得たな、とその時感嘆した。
その後、私の期待に違わず、今や、九州大学で副病院長として活躍しているのみならず、わが国の医療のあり方に関するオピニオンリーダーとして、全国的に大活躍しておられる。この様な方が存在しておられることを知ることは、医療の未来に明るい夢を渇望している我々にとって、大きな励みとなると考え、紹介させていただいた。