思うこと 第15話 2004年6月21日 記
継続は力なり
私のHPに時々ありがたいコメントをいただいている某大学医学部の先生から先日次のようなメッセージが届いた。
「グランマア・モーゼスは74歳から絵を描き始め、101歳まで3000枚以上の絵を描き続けたそうです。74歳まで、家事・育児・介護に追われていたので、出発が74歳となったのでした。あちこちの美術館に飾られているそうですが、安田生命美術館で本物の絵を見たとき、感慨無量でした。この計算ですと、先生は何枚・・・とつい、計算をしてしまう私でした。」
私はグランマア・モーゼスについては、それまで無知だったので、今回の東京出張の合間に新宿西口にある安田生命美術館(正式名は損保ジャパン東郷清二記念美術館)に足を運んだ。まさに田舎の農場の普通のおばあさんが、何の気負いもなく、普通に周囲の風景や、自分の思い出の中の風景や出来事を描いている。これを見た誰もが、「これなら、自分でも描ける」と思うであろう、そんな、肩のこらない絵だった。そこそこの才能に加え、何かやり続けたいという熱い心を持っていたこと、だからこそ生き生きと描き続けたこと、そして何よりも101歳まで長生きしたこと、これが、彼女の100歳の誕生日に当時のニューヨーク州のロックフェラー知事がこの日をグランマア・モーゼスの日に制定することになるほどに人々から慕われたゆえんであったろうと思う。
グランマア・モーゼスの絵を見ながら、「継続は力なり」の意味の重さを改めて感じさせてもらった。
追記 2004年6月21日 記
上記の先生から今朝早速、私の第15話にコメントのメールをいただいた。
そのコメントに私も同感で、その内容は大切なことを含んでいると思うので紹介します。
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いただいたメール
>絵が世に出たきっかけは、バザーに絵とジャムを出し
>その絵を見た画商が、画材を提供しもっと書くように
>勧めたところ1作ごとにめきめきと上達したそうです。
>画商もすごいと思いました。
それにたいする私の返事
私も同じことを考えました。
「思うこと」の「リーダーのあり方」でも述べましたが、才能は誰にでもあるので、
才能を伸ばしてくれるリーダー(この場合画商)に会えたことが大きな意味を持ったと思います。
(もちろん、出会いを生かせた彼女こそは賞賛されるべきですが。)
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