たかがクルマのことだけど
慣れぬ道路を走るとき
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目次
●地域差も無視できない
●ズレに気づいた対処
●一般的な注意事項
●事前検討するときのポイント
私は都心部を走行するときはいつも緊張する。車間距離をつめられ、急ブレーキを強いられ、割り込まれるたびにムッとしたり、カッとさせられるからだ。そればかりでない。都心部は道路が複雑に交差している。環状線には立体交差や合流分離も多くあって、どこでどう曲がるかをあらかじめ頭に詰め込んでおかねばならない。
特に、右折をしなければならないときにはそれが大きな負担になる。側道や専用レーンを忘れたら戻るのが大変である。また、右折できる時刻の制限も加わる。それを知らずに出かけて、曲がるべきところで曲がれず、やむを得ずわき道に入るととんでもない場所に行ってしまう失敗も多い。
●地域差も無視できない
東京や横浜と京都ではクルマの走らせ方に大きなズレがある。右折にしても関東は専用レーンを守るが、京都ではそのレーンの左側から重ねて右折するクルマも目立つ。東京や横浜でも関西ナンバーのクルマが似た振る舞いをするのは地域の慣習なのかもしれない。制限速度を遵守する場所と制限速度を上回る流れで走るしかない場所もある。
いつもは敵がい心しか持たない同じ地域のクルマにしても、異郷で出会うと妙に親しみを感じる。下北半島や能登半島それに京都で、多摩や横浜のクルマを見かけるとホッとするものだ。どんなドライバーでも、個人差と地域差を持っているのではなかろうか。ふだんは気がつかないが、私は異郷に出向いてたっぷり味わされてきた。
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●ズレに気づいた対処
ズレを感じたら慎重に振る舞いたい。それはノロノロ走ったり、ギクシャクした運転をすることではない。いつものリズムを保つように努めることだ。ベテランはすばやくズレを感じ取って相手の環境に合わせられるが、自称ベテランほどいつもの操作を変えないことが多い。
われわれは、クルマを走らせるのが人間であるかぎりヘマをする可能性がつきまとうことを認め、周囲の状況を見極めて順応していくよう努めるしかない。浮かれたり、開き直るのは慎もう。
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●一般的な注意事項
@いろいろな不安がいらだちやミスを生みやすいので《平常心》を保つように努める。
イ、一定の速度やリズムを保って走行(あがらない、煽られない)
ロ、信号や表示・標識を見落とさない(よそ見をしない、無駄話をしない)
ハ、些細なヘマをくやまない(頭の切り換え)
A行き先の経路、交差点、目標物を事前に調べておく
B地元のクルマをアテにしない(迷路に入り込みやすい)
Cミスに気づいたら、他のクルマに注意して停車する。
イ、必ず合図をしてから停車の動作に移る
ロ、面倒がらずに地図と現在地を対比する
ハ、分からぬときはクルマから出て地元の人に質問する
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●事前検討するときのポイント
@複数の地図やガイドブックで情報を得る
道路の名称(公称・俗称)、交差点名、道路規制、走行距離など
A市町村の観光課や観光協会のインターネットで情報収集
観光ポイント、宿泊施設、利用料金、駐車場など
Bラジオや携帯電話で渋滞情報を収集
直前だけでなく、出かける場所を選ぶ時点でも活用する
C過去に出向いた人の意見
データが古いからアテにしないこと