たかがクルマのことだけど
アクセサリーに気をとられず
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目次
●常時使うものは変わらない
●あれば便利なもの
●首をかしげるアクセサリー
●まとめ
30年前のクルマにくらべると最近のクルマには計器類が多くついている。昔はスポーツタイプしか装着されていなかった回転計はどんなクルマにもつくようになった。それに加えて各メーカーがさまざまな警告燈(半ドア防止、座席ベルト、ハンドブレーキなど)をつけている。多すぎて戸惑うこともある。最近は、オーデオ機器もカラフルになり、GPS付きのカラーディスプレーまで選べるから運転席はやたらと華やいでいる。
●常時使うものは変わらない
ショールームで運転席の計器類を眺めて私はいつも首をかしげる。《ドライバーはこの機器をすべて活用しているだろうか》と思う。トンネルを出てもライトを点燈したまま走るクルマや周りに煽られてムラのある走行をするクルマが多いからである。《速度計や警告燈を見て走らせているのだろうか》と不安になる。おサルの電車と同じドライバーも多いような気がする(動物保護で今では見かけなくなったから分からない人もいるだろう)。
どちらかといえば計器類の多いクルマに惹かれてしまう私も、走らせているときに確かめるのは35年前とほとんど変わっていない。バックミラー、速度計、回転計、水温計、燃料計ぐらいしかチェックしていないからだ。走らせる前は、油圧計や電流計、あるいは座席ベルトや駐車燈の警告を確かめる程度だ。そして、クルマから出るときは駐車ブレーキとライトの消し忘れに注意する。極論を言えば走行中に確かめるのは、速度計、回転計それにバックミラーだけである。
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●あれば便利なもの
だからといって、助けになるものを拒む気はない。あれば重宝な装備は次のものだろう。
@座席ベルト警告燈
座敷ベルトはこれから運転をするという気を引き締めるし、互いの安全確保のうえでも欠かせない。私は装着が法制化される前から常時使ってきたので別に苦痛と感じない。昔にくらべると装着しやすくなったし、苦痛を感じない。出発前にこの警告燈を確かめるゆとりが欠かせないだろう。
Aリモコンミラー
フェンダーミラーの時代から運転開始前に位置あわせをしてきたが、リモコン操作であわせられるのは便利である。自動的に格納できるタイプは便利だが、金の節約で買った8台目のフィットは手でたたむしかないのが残念である。
Bリアワイパー
ドアミラーになってから室内が曇る雨の日は視界の確認がしにくくなった。私は後方を確認するためにリアワイパーがあるクルマを選んでいる。リアデフォッガーも便利だが、やっぱりリアワイパーの方が確実である。
Cフォッグランプ
山道を走行することが多い私の必需品である。都市部しか走行しないと割り切って1度装着しなかったが、雨の日の夜間走行には欠かせないと後で装着した。スポット型よりワイド型の方が応用範囲が広い。
D車幅燈つきポール
フェンダーの短いタイプが増え、前が見えないクルマが多くなった。私は左側が見えない不安を補うためにリモコン式のポールを必ず装着している。路肩の狭い道だけでなく自分の弱点をカバーするために欠かせないものである。
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●首をかしげるアクセサリー
見栄えに走って実用性があるのかと疑うものは次のものだ。あとづけされた装備に目立つ。好みの問題と笑っていられないものがある。
@各種エアロパーツ
どうみてもコケオドシに映るのが、分厚いバンバーやリアウイングである。段差を避けるためにヨタヨタ走行し、後方視界をわざわざ妨げる心理は私に理解できない。公道はサーキットじゃない! バカじゃないか
A室内シャンデリア
お祭り好きなのは分かるが急ブレーキをかけて室内に落下したときのことを考えているのだろうか。走行中に点燈するのは周りのクルマの視界を妨げるだけである。
Bマスコットの陳列
運転席や座席後部にマスコットを並べ立てるクルマも目立つが、あれで視界を確保できるかと疑問になる。家で陳列すればいいのにと思う。室内に火事の元を置く気がしれない。
C各種ネオンサイン
室内だけでなくクルマの外までネオンサインをつけまくるクルマも多い。昔で言えば「チンドン屋」である。混乱をまき散らして互いの安全を惑わすもとではなかろうか。
D同情を求める法定外のステッカー
「赤ちゃんが乗っている」、「子どもが乗っている」、「ペット同乗」などのステッカーを貼り付けて無茶な走行をするクルマも多い。だからどうしたのだ・・・。そういう遣い方だけを優先しろという考えがおかしい。色々な目的で、体調が異なる者どうしが使うのが道路である。自分だけ特別あつかいを求める考えは間違っている。
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●まとめ
クルマは故障せず、ドライバーの操作のとおり動けば十分である。他人に見せるためにゴタゴタ飾り立てたり、レーサー気取りで不要な部品をつける必要はない。また、故障をさせないようにいつも点検し、無茶な走行をしない心がけが大切だ。手抜きをしてクルマの流れを乱すのはナンセンスである。
省エネルギーとばかり、ブレーキをかけ渋り、夜間にライトを消して走るなど狂気でしかない。なすべきことを確実に実行し、やらなくて良いことを避けるのが本当の節約ではないか。それでなくても、クルマの運転は神経を使う。不要な動作を省き、混乱をまき散らさず、走らすことに集中して、心のゆとりを持ってクルマを利用したい。
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