たかがクルマのことだけど

運転の話を始めればキリがない


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 スポーツに根性を持ち出す時代に育ったから、つらいことを避ける私は今もなじめない。不器用でナマケモノだからだろう。でも、クルマの運転は機敏さや反射神経の不足を注意力や判断でおぎなえるから楽しい。何といっても手軽に移動できるのが私に合っている。

 クルマの運転が特技扱いされた時代はすでに去った。クルマの性能が向上して故障に悩まされたり、体力が持ち出されないのも気楽だ。だから、運転が下手であれこれ非難された私でさえマトモなことを口にできる。ヘマや違反もしてきたがそれもご愛敬(あいきょう)だろう。

 旅やヒマつぶしで年間数万キロの走行を長く続けてきたから走行距離だけは他人よりこなしてきた。また、中古車を乗り継いできたから簡単な修理もできる。そして、無茶やヘマを重ねてきたからこうすればああなるというネタは欠かない。

 本当は短気で、ムッとしたりカッとしてきたがそれは極力押えている。正論めいたことを綴っているのが気恥ずかしいときもある。偉ぶったことを言うつもりはない。でも、してほしくないものは声を大にして語りたい。

 いい年をして今さらクルマを持ち出すこともあるまいと自分でも思う。運転から足を洗ってもの分かりのいいジイサンになりたい。でも、クルマの運転は喫煙と同様に生活習慣病なのかもしれない。

 運転テクニックやメカニズムは必要最低限しか触れない。そこが、クルママニアやスポーツライターと私の違いである。クルマの運転は歩行者を含めた他人との関わり合いだと思う。テクニックの善し悪しより、人の心を大切にした利用法を語るつもりだ。

 クルマの運転は自分の生活(といっても遊びに利用するだけだが)と関わるからキリがない。掲載している利用法にしても当初の計画を超えて枝葉末節にはしっている。でも、タテマエや小言を並べる気はない。ヘマを笑い、マネしないように何かの参考にしていただければ十分です。


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