たかがクルマのことだけど
備えあれば憂いなし
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走行前のクルマの点検や事故が起きたときの措置についてはすでに触れた(第1部)。ここでは、同乗者をふくめて安全で快適なドライブにするヒントを並べたい。
●走行する場所に応じた装備
浜辺や山道を走るならスコップ、雪道ならチェーンぐらいは誰でも思いつくだろう。でも、常備しておきたいのは牽引ロープとブースターケーブルである。オートマ車は押しがけはできないし、最近のクルマは電装品が多くてバッテリー消費が多いからだ。そして使い方を確かめておくことである。
●同乗者への配慮と用意
同乗させる者にあわせて走らせ方を変える。それがドライバーの気くばりだろう。ワンパターンな運転を押しつけられても同乗者が辛い。私にしても、遊び仲間・上司・親族知人・家族で走らせ方が違う。運転が下手でも不安や嫌悪を感じさせない気くばりをする。
それとともに、幼児ならチャイルドシート、クーラーに弱い人にはひざあて、老人には枕やひじあてなども用意する。陽射し避けや薬を飲むための水も欠かせない。オートキャンプをしていたころは子どもの発熱に備えて氷嚢(ひょうのう)も準備した。どこでも買えると思っていても旅先では手に入らぬものが多い。頭痛薬や生理用品も忘れずに持ち歩こう。
●操作方法の再確認
他人のクルマを運転する場合はワイパーやライトの操作法を互いに確かめあうことが大切である。エンジンルームの開け方や給油口やヒューズボックスの位置も確かめよう。車種によって異なることが多い。
めったに使わないが、発煙筒や三角警告板がどこにあるかも確かめたい。ハザードランプで乗り切っても、後続車に事故や故障を知らせる方法を確かめあうにこしたことはない。
●雷雨時の駐車場所
オートキャンプや山歩きで長時間駐車するときは場所選びに配慮したい。陽射しを避けて木陰に置くのは考え物だ。樹液が垂れて車を汚し、落雷で破損する場所である。むしろ、室内に日除けをしたほうが安全だろう。
また、雷雨にあったらクルマの中に逃げ込もう。鳥籠の中にいれば落雷の直撃から回避できるのを忘れないことである。木陰に退避するのは最も危険であることを忘れないようにしよう。
●大雨や地震にあったら
大雨や地震のときはクルマを使わないのが原則である。クルマから離れて歩いて逃げるしかない。渋滞に巻き込まれて逃げ場を失わないことだ。地震の場合はクルマに鍵をつけたままにするよう指導されていたが守られるだろうか。
大雨の中を走り続けるのは自殺行為である。ハイドロプレーン現象で制御不能になるし、視界を保つストレスが多い。安全な場所にとめる勇気をもとう。
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