3ー3 伊豆の風呂
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伊豆半島の入口で生まれ育ったのに、半島を一周したのは二十歳を過ぎてからだった。近いわりに遠いのが伊豆半島だ。沼津から下田に出向くより東京に出向く時間の方が短かった。ということはすでに『沼津の中の伊豆』に掲載した。能登半島を始めとして、半島は海沿いに端から端まで走るというのがわたしの信念である。でも、家族と何度も出向いたのは三島から天城峠に至る半島の内陸部を南北に結ぶ下田街道(国道136号と414号)に集中する。
それは温泉めぐりが絡むからだ。韮山、伊豆長岡、大仁(おおひと)【以上は「伊豆の国市」】、修善寺(しゅぜんじ)、天城湯ヶ島【以上は「伊豆市」】、天城峠、河津、下田と連なる温泉地帯がある。また、大仁にあるオートキャンプ場を起点にして入浴のためのドライブを何度か繰り返した場所である。伊豆中央道ができて渋滞を避けられるようになったが、それ以前はいたるところ渋滞し、忍耐を強いられる狭い国道だった。それでも家族が耐えたのは入浴したい一心だった。次の施設は今も家族の思い出が多い。
●天城温泉会館(湯ヶ島温泉)
天城峠にある昭和の森・いのしし村・浄蓮の滝で遊んだついでに立ち寄った温泉である。沼津から大瀬崎を経由して西海岸をまわり、下田から河津を経由して北上したことも多い。カーブの多い道に閉口した家族への罪滅ぼしで何度か立ち寄った。以前は天城湯ヶ島町営で現在は伊豆市の市営温泉である。
●湯の国会館(湯ヶ島温泉)
こちらは国道136号線ぞいにあり狩野川に沿った日帰り温泉である。修善寺に近く、カーブもそれほどきつくないので家族は安心して出向いた。川を眺めてのんびり露天風呂につかる楽しみがあった。ここも以前は天城湯ヶ島町営で現在は伊豆市の市営温泉である。
●サイクル温泉ゆーサロン(大仁)
大仁にあるサイクルスポーツセンター内の入浴施設である。広々とした施設でゆったり入浴できる。近くにあるオートキャンプ場に何度も出向いたついでに立ち寄っただけでなく、伊豆スカイラインのドライブのたびに何度も立ち寄った。
その他の温泉も目次3-1に掲載したとおり複数回出向いている。伊豆長岡の温泉は民営で風呂場も広いけれど、我が家の面々は上記の温泉のほうになじんでいる。地味な作りでも落ち着いて入浴できるからだろうか。ケバケバしい化粧に私や子どもがなじめないのと似ているのもおかしい。
なお、キャンプについてはホームページの「キャンプ写真集」や「出向いた場所」に想い出をまとめています。