1989年

この年は、しばらく続いた冷夏の後の久しぶりに暑い夏で、つまり「今年はすごーく暑いよね!」と言いたかったのだけれど。
時代は好景気。コマーシャルが注目を集め、コピーライターがもてはやされて、コピーライトの教祖I.S氏が「コピーの極意はひねる事」などとのたまっておられたこの頃。
そうか、ひねりを利かせるのだな。
暑い=喉が乾く=冷たい物が食べたくなる=スイカがウマイ。
と、いう発想。
結構一般的な話だと思ったんだけど、葉書を送った友人に
「私はスイカが嫌いだ」 と言われた。
そんな事言ったって。

プリントゴッコにもだいぶ慣れて来て、広い面積の所には粗めのスクリーントーンを使うとキレイに刷り上がる事を学習したので、肌の部分に重ね貼り。もう少し濃い目の茶色を使って、日焼けした色にしたかったんだけど、トーンを使うとインクで見るより色が薄くなる(当たり前なんだけど)のが計算し切れず、ちょっと色白めになってしまいました。
スイカの皮にも色を着けたかったな、面線の版にトーン貼っただけでも、かなり印象が違ったのに、残念。

ちなみに、このパツキンのお兄ちゃんは、リバー・フェニックスの写真を見て描きました。
似てねー!
リバー君もまさか、極東の島国でスイカ食わされているとはね。

 

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