*2008年3月のワタクシ。*

 

3/17(月)

確定申告、終了!
またしても期限日当日、母の分と二人分を税務署に届けて、ギリギリセーフ。

もうね、いいかげんにしたらいいと思うのよ、我ながら。
でもねー、どうしてもギリギリにならないと取りかかれない。
今年は特に、青色に変更したので、かなり苦労してしまった。

結局、青色申告にした当初の目的である赤字の持ち越しについて、やり方が分からなくて、と言うより説明書に「別書類に記載」とあったので、当日税務署に行って質問&書類書きをしなくてはならなくなった。
早めに始めていれば、書類も取り寄せて提出だけで済んだのに。
仕方ないので税務署の入り口で受け付けに聞いてみたら、「マイナスで記入しておけばいいんだけど」と言いながら専用の書類をくれたが書き方も分からないし、まあ来年からの事もあると思い、長蛇の列に並んで質問をする事にした。
ちょうどお昼時。館内放送で「ただ今の時間は係員が交代で対応するため、お待たせするかもしれません」。
…昼休みですか……。
それでも、思ったよりは早く順番が回って来て、書き込み用の台の前に案内された。
なかなか目を合わせてくれない係員をやっと捕まえて、もらった専用書類を見せながら「赤字が出たので持ち越しを…」と言いかけると、一言も言わずにプイッと立ち去ってしまった。
もしやと思ったら、やはり書類を持ちに行ったらしく(しかも場所が分からないらしく)部屋中の書類の山をひっくり返して回っている。
「持ってるんですけど…」と言おうにも部屋は広く人がギッシリ詰まってて騒がしいし、せっかく案内された持ち場を離れると次の人を案内されそうだし、荷物を置いたまま動くのもマズイと思い、じっと待つ。
案の定、やっと書類を見付けて持って来た彼は、私の手元をやっと見て「なんだ持ってるのか」。
すんごい忙しいんだと思うんだけど、最終日に来て質問して悪いとは思うんだけど、いっぱい時間の無駄してそう、この人。

説明してもらうと(その間数回「他に収入無いの?」と聞かれた。貯金食い潰してるんですよ)実際記入するのは3、4カ所だったので、すぐに書類は揃って、今度は提出用の列に並び、すんなり二人分を提出。
ああ、終わった!
スッキリ。

税務署へは毎年、交通機関が無いので歩いて40分ばかりの道を行くんだが、年に一度しか行かないので毎回どこかで迷う(笑)。
でも、考えたら毎年「春だなぁ〜」と実感するのがこの道だったりして。
今日も暖かく穏やかな良い日で、花粉はきつかったけど、あちこちで花が咲いててウキウキした。 坂道を歩くと汗ばんで来て、上着を脱いで半袖で歩いた。
確定申告は面倒だけど還付金は嬉しい。花粉は辛いけど春は好き。

 

 

3/18(火)

上野の東京都美術館で、『ルーブル美術館展 フランス宮廷の美』を見て来た。

革命前のベルサイユには、二人のファッションリーダーがいた。ルイ15世の愛人ポンパドゥール夫人と、その死後嫁いで来たルイ16世王妃マリー・アントワネット。
二人の趣味や時代の変化を軸に移り変わる流行(と言ってもどっちもキラキラなんだけど。笑)を追う、何ともキラビヤカな展覧会。
家具、食器類、嗅ぎ煙草入れ等の日用品、王宮を飾る絵画やタペストリー、歴史上の人物の肖像画の数々。典雅で美麗な宮廷生活に思いを馳せる。
…なにか物足りないと思ったら、服飾関係が殆ど無かった。絵画やデザイン画で流行のファッションはたくさん見たが、実物のドレスとか、アクセサリ、宝剣なんか、見たかったな〜。

会場は殆どが女性、それも中年過ぎのオバサマ層が大半を占めていて、大混雑。
細かな細工物が多いのであちこちで渋滞していて、たださえ暖かい日だったんで熱気ムンムン。
心なしか、華美な服装のオバサマが目に付いた。ラメにサテンにベルベット。眼鏡やネックレスがキラキラ。
展覧会の客層って展示物とリンクしてて、面白いよね。
以前行ったシルクロード展では天然染料の遊牧民スタイルの人がいっぱいいたし。

でもなぁ。もういいかげん、「ベルサイユ=ベルばら」っていう安易なコンセプトはやめたらいいのに。
ちょっと恥ずかしいです。

そうそう。
← これ、どこのオバサンや?と、思ったら、マリーアントワネットの肖像画でした(笑)。
革命直前の、多分30台前半の頃の作なんだけど、ふーん。こんなだったんだ。
ポンパドゥール夫人やデュ・バリー夫人の美しさに比べると、かなり見劣りがしてしまいます。
もちろん、前者は政略結婚で嫁いで来たお姫様、後者達は美貌ひとつでのし上がった庶民なのだから、当然と言えば当然なんだけど。
でも、展示される「アントワネットのお気に入り」とされる品々は、通常イメージとちょっと違ってケバケバしくはなく、可憐でこぢんまりした物が多い。好きな色も、ワスレナグサのブルーだったらしい。
まあ、さんざんケバケバした物に囲まれてたんで、ちょっとスッキリした物が可愛く見えたのかも知れないが(笑)。
てな事を野放しにアレコレ思いながら、楽しく見学しました。

4/6まで、一般1500円。

 

 

3/19(水)

昨日のルーブル展の後、同行の友人達と夕食を食べていたら、近所に住むHさんから携帯に電話が入っていた。
試写会の券が一枚あって、譲ってくれるというので、翌日(つまり当日)の午前中に近所で受け取って、行く事にした。
しかし、急ぎのちょっとした仕事が入っていて、甘く見ていたら夜明かしになってしまった。
(本当にね、エンジンかかるの遅いし、始めたら始めたで仕事遅いし、出来が悪いんで何度もやり直しだし、信じられない程時間がかかるのよ!!これも全て、サボッてるから腕と脳が錆び付いてるんだって、分かってるんだけどさ…)
約束の時間は午前11時。一時間だけ仮眠して、徒歩2〜3分の待ち合わせ場所へ向かう。
花粉対策でマスクに帽子。道の向こうから、やはり帽子にマスクのHさんが自転車に乗ってやって来て、お互いをねぎらう(笑)。
簡単な立ち話をして試写券を受け取り、解散。
お昼ご飯を食べて、撃沈。

試写会は夕方6時半開演なので、きっと大丈夫、とタカをくくって眠ったら、起きられなかった。
びっくり。
ちゃんと目覚まし時計も掛けておいたのに、止めてまた倒れ込んでしまったみたい。
信じられない…でも、ザッと計算したら、ギリギリ間に合うかどうか、という時間だったので、とにかく大急ぎで着替えて飛び出す。
約1時間の道程を、途中で間に合いそうにないと分かりつつ、とにかく行ってみた。
雨が降り出していて、けっこうな降り、風も横殴り。
午前中出た時ちょっと風が冷たかったのでそのつもりで着込んで出たら、物凄く暑い。急いで歩いたので電車の中で汗だく。
試写会はあまり行かないので分からないが、もしかしたら途中からでも入れてもらえるかもしれないし、ちょっと見たい映画でもあったし。
しかし開演10分を過ぎた頃会場に到着してみると、入り口は閉まり鎖が掛けられて、全く人気も無い。
スゴスゴと引き返した。

どこかで寄り道、とチラと思ったが、そんな元気も無く、乗換駅のホーム内のカフェでコーヒーを飲んで持って来た本を読んで一休み。
本が面白かったのと、コーヒーのおかげで気分は晴れて、まっすぐ帰って出直せば泳ぎに行ける、と気を取り直した。
電車の中でも本に集中、最寄り駅の改札を出た所で、やっと気付く。
傘、忘れた!
さっきのカフェで、カウンターの下の棚に引っかけたまま出てしまった。
あー。最悪!
500円で買ったビニール傘だけど、今日のバッグとお揃いの若草色で気に入ってたのに。
取りに戻る気力は無い。
幸い小降りになっていたので、帽子を被ってそのまま帰った。

あー、本当にボケボケだわ…。

追記3/23にたまたま通りかかったので、カフェに入って傘の忘れ物を聞いてみたら、ありました!
色を確認されて、すぐ奥から出して来てくれた。
ワーイ!嬉しい。 

追記23/28にHさんから見逃した映画の招待券をいただき、劇場鑑賞しました!ありがとお〜♡

 

 

3/23(日)

通っている和裁教室の会場が、お引っ越しになった。
以前の所はR子さんのお宅のすぐご近所で、行きがけ帰りがけに立ち寄ってはご飯をいただいたり50インチTVで映画鑑賞をさせてもらったりと楽しかったので、ちょっと残念ではあるんだが。

今度の教室は神楽坂
地図を頼りに、飯田橋から坂を下って、登って、だいたい10分くらい?
前の所の方が電車の便は良かったんだけど、駅からはどの駅を使っても20分程歩いたので、こちらの方が便利かも。神楽坂駅からだと、もっと近い。
でも、何より嬉しいのは、途中の商店街が楽しそうな事!
日曜日は歩行者天国(近頃減ってるよね?)で、ちょっと渋めの原宿みたい。
活気があって、あちこち見物して歩きたい!と、ウキウキしてしまった。
でも、今日は遅刻したので急いでまっすぐ会場へ向かう。
黄八丈のアンサンブルを着て出たら、ちょっと暑いくらいの陽気。
桜の花も、かなり開いている!春だ〜!!

貸してもらった会場は、某店舗の2階。
入ると、お店は営業中で、オーナーらしき女性が2階まで案内してくれたんだが、慣れない階段がカーブしてて、着物のスソを踏んでしまった。
あっと思って立て直そうとしたら、反対側の足でまた踏んで、階段に手を付いてしまった。オーナーさんは当然ビックリ。ああ、恥ずかしい…。
着付けは少しずつ慣れて来たような気もするけど、どうも立ち居振る舞いがイタダケナイ。
このスソが長いというのがもう、脚にからまるし、けつまずくし。ソデは邪魔だし。そうこうするうち着崩れるし………。
特に今日の黄八丈は、ツルツルした生地なんで、着丈がだんだん長くなってしまった。
今縫っている木綿の単衣が、そろそろ襟付けに入ったので、5月には着て歩けそう、これは生地も滑らないし、軽いし、気やすそうだ。楽しみ♪

お教室の後、近所の「ふろしき専門店」へ連れて行ってもらった。
なかなか、綺麗だし、いろんなサイズが揃ってて楽しい。値段も二千円位からとお手軽で、買ったふろしきでラッピングのサービスもしてくれるとか。
いいな、欲しいな。色々広がってる、和物関係。
しかしふろしき屋では何も買わず、そのまた近所の飲み屋で皆で夕食を食べる。
お店も多いので、色々開拓できそう、これまた楽しみだ。
ビールと熱燗で、いいゴキゲンで解散。

行きと違うルートで帰ったので、ふと気付いたら渋谷駅で乗り換えしていた。
3日前、ホーム内のカフェに傘を置き忘れて、半ばあきらめムードでいたんだけれど、せっかくなんで入って聞いてみたら、あった!
色と日にちを確認されて、すぐ店の奥から持って来てくれた。
わ〜い♪
あの日は午後から降り出したので、誰か持って行ってしまったかも、と思っていたんだけど、そしてあの日は無駄足で疲れてしまって、取り戻す気力も無くなってたんだけど、良かった。
仰々しい黄色い着物羽織姿で、しかも酔っぱらって赤い顔してて、ちょっと恥ずかしかったんだけど(笑)、聞いてみて良かった。
ついでにいただいたエスプレッソが、沁み渡りましたわ。

3/27(木)

このところ、毎春恒例になっている『日帰り人間ドック』健康診断。
去年の日記を読んでみたら、殆ど全くと言っていい程同じで(今年の記事をもう書いたっけ?と真面目に思ってしまった…)つくづく進歩が無いと言うか懲りないと言うか。
ダイエットをユルユルやっててかえって良くないかな?とか、バリウム飲んでブドウ糖液飲んで吐きそうになったとか、全く同じ事を繰り返してる。

…でも、一つシッカリ違う事は、去年ギリギリ基準値越えだったコレステロール値が、思い切りハネ上がってしまった事。
去年は「この程度なら…」と言われたが、今年は「急に上がってますね」「悪玉も多いので気を付けた方が」「体重も体脂肪も増えてるので、少し体重減らせばコレステロール値も良くなるでしょう」ひ〜〜〜〜。
そう。
自覚はあったのよ、なんとな〜く。って言うかハッキリと。
先月風邪で寝込んで、寝過ぎたせいかその後腰痛がブリ返して、殆ど運動できなかった。加えて、病後はちょっと心配で、ダイエットも小休止、と思って…いやいや、かなり野放しだった、実際。
まあ、キッチリやってて増えたんじゃないから原因はハッキリしてて分かり易いけど(泣)。
自業自得とはいえ、悲しいし情けない。

それにしてもバリウムは嫌いだ。
そして、胃も荒れてるんだそうだ。
こちらも、再検査とまではいかないが、ちょっと調べてみたらいいかも、と控えめに勧められた。
痛いとかもたれるとか、自覚が無いのでピンと来ない(少しはもたれてくれたらバカ食いしないのに…トホホ)けど、これも去年も荒れてると言われたしな。
それと、乱視がかなり進んでるらしい。
見えないもんなぁ、確かに。

今年はオプションでマンモグラフィ検査も受けた。
こちらは04年にやったきりになっていたので、念のため。
結果は後日郵送という事だったけど、相変わらず痛いし怖い。
もっといい方法、無いのかなぁ…。

健康診断って本当、身体に悪そう

 

 

3/28(金)昼

昨日の健康診断がショックだったので、少しでも消費カロリーを増やそうと、徒歩25分程度の川崎市民ミュージアムへ『少女マンガパワー!』展を見に行った。

《出展作家》
手塚治虫、わたなべまさこ、松本零士、石ノ森章太郎、ちばてつや、水野英子、牧美也子、里中満智子、一条ゆかり、池田理代子、美内すずえ、竹宮惠子、山岸凉子、萩尾望都、陸奥A子、くらもちふさこ、 岩館真理子、佐藤史生、吉田秋生、岡野玲子、CLAMP、今市子、よしながふみ

と、いう豪華キャストによる原画展示に加え、川崎在住という水野英子先生の作画風景をビデオで流し、『ガラスの仮面』等のフィギュアや、少女マンガ単行本の閲覧コーナー等もあり、なかなか充実していた。
水野、わたなべ、牧(先生方)の、カラーイラストの美し〜い!事と言ったら、もう。いやペンタッチも素晴らしい!目、潰れそう
いったい何をどうやってどこから描いているんだろう!?

入り口すぐの所に『リボンの騎士』少女クラブ版の原稿展示があり、いかにも「少女マンガのルーツである」といった位置づけになっている。
とんでもないリメイク版が『なかよし』誌で連載開始になると話題の今のタイミングで見ると、なかなか感慨深い、って言うか泣ける

何人か、私の尊敬する少女漫画家さんが入っていないので、その点はちょっと不満ではあるが。
古い物になると原画も残っていなかったりして、実はこの↑愛らしいポスターも印刷物から起こした物だそうな。
出版社に原画返却を求める、というような運動も、先輩方が頑張ってくれたのだ、という。
絵はモチロンだが、少女マンガの歴史を網羅する解説も興味深く、面白かった。
それとねー、あまり言いたくないけれど、やっぱり私、昔の少女マンガが好きだわ。はあ。

夕方から用事があったので、閲覧コーナーで懐かしい『ハニー・ハニーのすてきな冒険』だけザッと読んで帰る。
もう、楽しいしカワイイし、今見ると本当に博学なのが分かるし。好き好き。
あーあ、こんな宝の山がまると知ってたら、朝一で一日空けて来たのにな、残念。

川崎展は終わってしまったけど、次は新潟市・新津美術館で開催されるそうです。
4/12〜5/25、一般700円(あ!川崎より100円安い)。

 

3/28(金)夜

映画『死神の精度』を劇場にて鑑賞。
なんと、先日試写会を見損なった報告をしたところ、試写券をくれたHさんが今度は無料招待券をくださいまして。
有楽町で待ち合わせて、一緒に観て来ました♪

主演の金城武はけっこう好きなので、観てみたかったんだけれど。
ちょっと変わった造りのオムニバスで、金城は3話にまたがり同じ役で出てる、けど髪型や服装がそれぞれ、さらに繋ぎのシーンでもまた別の扮装で、色んな顔が見られてファンには嬉しい企画になっていた。
まあタイトルにあるんでネタバレしても叱られないと思うんだけど、死神の役。
で、なんだか音楽が好きで、スキあらばヘッドフォンを着けたがり、首振って(この姿が笑える)聴く。
彼が地上にいるといつも雨が降る、という設定で、相棒の黒いラブラドールがずぶ濡れなのが、ちょっと可哀想だった(泣)が、大柄なオトコマエは犬が似合うわ(笑)。
人間じゃない役なので、日本語が下手なのもイイ感じ。

物語はちょっと平板で先の予想も付いてしまうし、ヒロインが地味で彼女ガラミの第一話がつまらないのだけれど、金城自身が好きだという第二話は面白かった。
なんでも監督さんは漫画家でもあるそうで。
若い才能が、どんどん育って行くなぁ。

3/30(日)

母と一緒に、実家近くの横浜市立金沢自然公演の動物園へ行った。
ハイキングと、お花見と、動物見物をかねて。

駅前でオニギリのお弁当を買い、けっこう混み合ったバスに乗って丘を登る。
人が多いと思ったけれど、敷地が広いのですぐ散らばってしまう。
桜も多いが、菜の花も綺麗。
ここの動物は、草食獣ばかりで、トラやライオンのような派手さは無いが、まったりした雰囲気でノンビリできる。肉食獣のように臭くないので、お弁当も美味しいし(笑)。

丘の上からトンネルを潜って入場。
トンネル内には、動物や虫の人形が音楽に合わせて動くディスプレイや、自然公園の案内板等がある。
甥達が小さい頃はここが好きで、なかなか離れなかった、とか。子供って好きなのね、こういうの。

動物は、出身地別に分かれている。まずは『アメリカ区』でヘラジカやレアを見て、『ふれあい広場』ではポニーや山羊に触れる、って言うか山羊が勝手にすり寄って来る♪

←パンフに時間が書いてあって、『オセアニア区』ではアジアゾウの調教を見せてくれる。
調教、と言っても昔のような、逆立ちしたりボールを鼻で投げたりといったサーカス的な見せ物ではなくて、怪我の治療の時などに必要な、足を持ち上げて足の裏を見せるとか、指示すると横になるとか、そういった事。なにしろデカイので、本人の協力が無ければ治療もままならないんだとか。
でも、飼育係が乗ってたな。どういう怪我のため?忘れた(笑)。
ここにはゾウはオスとメスが一頭ずついて、調教を見せてくれるのはメスのみ。オスは、解説によると子供の頃は調教するが、大人になると野生のオスは単独生活をするため、本能的に他者とのかかわりを嫌うようになるので、調教はしないんだそうな。
…じゃあオスが怪我した時はどうするんじゃ。
象牙は生え替わる事は無く、基本一生伸び続けるが、長くなるとぶつけて折れる事がある、という事で、調教ショーの後“生象牙"を触らせてくれた。
昔は売れたが今は全面禁止なので、こんな使い道しか無くて宝の持ち腐れ(とは言わなかったが)。
しかし、わずかでも流通を認めてしまうと、必ず密猟物が紛れ込む。悲しい事だ。
動物園に行くたびに、あの種もこの種も絶滅危惧、と知って鬱々としてしまう。

パンフには、『コアラのユーカリ交換』の時間も書いてある。
そう、ここはかなり古くから、コアラのいる動物園なのさ。
最初順番に見て行った時は、コアラはいたものの木の上でじ〜っとしているのみで、意外と小さいし距離はあるしで全然面白くない。他を回って、エサ換え時間に合わせて戻ってみる。
元々夜行性だしアクティブな動物じゃないし、カワイイのなんのと言うのは人間の勝手なんだけど、さすがにエサには反応する(笑)。
一年程前に赤ちゃんが生まれていて、そのチビちゃんも母親の胸を離れてユーカリを頬張ったりしていた。
飼育係のお姉さんを巡ってバトルが始まり、お姉さんに引き離される2匹も(笑)。
やっぱりカワイイ、動くと。
『オセアニア区』では他に、カンガルーや私の大好きなウォンバットも見られる。
でも、ウォンバットも、奇妙な姿のヒクイドリ(名前は『波平』!)も独りぼっち。寂しそう、なんて思うのは、群れる動物である人間の勝手な思い込み?

この動物園、たださえ敷地が広くさんざん歩かされるのに、どう廻ってもグルリと一周できなくて行きつ戻りつしなくちゃならないらしい。客の健康を考えてくれてるのか!?(笑)
オセアニア区から一旦戻って『アフリカ区』へ行くと、クロサイが走っている
多摩動物園ではキリンが走るのを見られるが、サイが走るのを見たのは初めて。迫力!
象牙同様、サイも角を狙われて絶滅危惧種。
不思議な形の生き物だけれど、走る姿は美しかった。

ちょっと前は暑いくらいだったのに、今日は肌寒くて、マフラーを持って来なかった事を悔やんだ程だった。
隣接する植物園も見ようかと相談したが、寒いしさんざん歩いたので、バスに乗って帰った。
バスを降りたら雨が降り出した、ちょうど良い引き時だったみたい。

金沢自然動物園は、一般500円月曜休園
マッタリ安上がりに一日過ごしたい人に、オススメ。