*2005年10月のワタクシ。*

 

  

10/5

映画レディスデイなんで、朝から張り切って渋谷に出かけて、『NANA』と『チャーリーとチョコレート工場』を観て来た。

朝一で『チャーリー〜』と思ったのに、寝坊した上お支度に手間取って、間に合わなくなったんで、先に『NANA』に行く事に。
久々の女性向けマンガのヒット作という事で、一応マンガ喫茶で原作はチェック済み。大ファンではないけど全巻通して読めた、という程度には好き。
かなりのロングランになってるんで、さすがに客席はまばらだったけど、長く掛かるだけの事はある、楽しくもパワフルな映画だった。
なんたって「ハチ」役の宮崎あおいちゃんが、とてもいい。
「ナナ」の中島美嘉も原作イメージにピッタリで、所々台詞の息継ぎに困ってるみたいな所はあったけどご愛嬌。歌はモチロン良かったし、脚の細さが原作通りなんでたまげた!
「幸子」も良かったな、イメージにピッタリ。
熱狂的な原作のファンにとっては、そりゃあ色々不満はあって当たり前、だとは思うけど、頑張ってたと思う、私は。原作に対してキチンと敬意を払ってる感じが心地良かった。
ストーリーも、回想シーンをうまく使ってキレイにまとめてたし、かなり重要度が高いと思われる各キャラクターのファッションや、家具調度品なんかのセンスもバッチリ。
話は戻ってしまうけど、ハチの服なんかそれだけで楽しい、カラフルで、可愛くて。しかも顔から受けるイメージと違い、すごくスタイルがいいのね、あおいちゃん。
ハチとナナが並んで立つとハチの方が背が高いのは、ちょっと残念だったけど。
「修二」も「ノブ」も可愛かった。「ヤス」も感じ出てたし。
まあ、ナナの化粧が暗黒舞踏みたい(美人なのに…)とか、タクミのロン毛が中途半端とか、シンちゃんが老けてるぞ、とか、細かいツッコミは置いといて。
でも、レンはなぁ。ダメでしょ、アレは。
顔がキモチワルイのは私の主観かもしれないんで我慢するとして、演技がデクノボーなのもそんなに演技力がいる役所じゃないから見逃すとしても、ひんぱんに脱ぐのにハラが出てる!のは許せん。
レンの設定は、回想シーンでは20歳ソコソコのはず。あのカラダはマズイでしょー。
日本って、世界一若い男のカラダに甘いかも。
とは言え全体的なトーンは、明るく楽しい元気が出る青春映画。良かったです。
テーマは「だって女の子なんだもん」でしょうか(笑)。

『NANA』が終わってすぐ『チャーリー〜』の劇場へ。
次の開始時刻をチェックして、昼食を食べに行く。
30分前に戻ったら……「満席です」。不覚!
劇場入口で整理券を配っていたんであった。
私はエレベーター前に貼り出してある時刻表しか見なかった、『NANA』が空いてたんで油断した。
仕方なく、次の回の番号付き整理券を受け取って、LoftとHandsで暇つぶし。
…と、思ったら、色々欲しい物があって、すっかり大荷物になってしまった。

そんなこんな、やっと『チャーリー〜』が見られたのは、もう日が暮れた頃。
できれば今日もう一本、『シン・シティ』か『ファンタスティック・フォー』を観たいと思っていたんだけど、まあ一日二本が限度でしょうね。買い物もしたし。
入場は、整理番号順なのでとてもスムーズ。わりと前の方が好きなんで、入場はそんなに早くなかったけど好みの席に座れた。
レディスデイとは言え、凄い、女性客が98%くらい、それも若い女性ばかり!女性専用車両みたい。
ティム・バートンだしジョニー・デップだから、何となく覚悟はして行ったんだけど、やっぱりヘンテコ世界が炸裂していた。登場人物はクセモノ揃い、笑いもかなりブラック。
相変わらず色使いが凄くて、それだけでも楽しい。なんか見た感じの色合いだな、と思ったら、我が家の洗濯物に似てる(笑)。かなり好みです、ティム・バートンの色使い。
…しかし、客が笑わない
小人の踊りも、ジョニデのカンペも、ガキどものムチャクチャも、会場一杯の若い娘さん達をクスリともさせない、らしい。
私一人笑ってしまい、気まずい思いをした事数回。
こちらも公開されてかなり経つのに、これだけ超満員なのだから、ウケてはいるんだろうけれど、この映画。
ラストはなんだか取って付けたみたい、と思ったら、元話には無い展開なんだって。
しかもティム・バ−トン、最近パパになったとか!?それでかい。
まあ、多少説教臭いのは、全体のダークさを思えば毒消しみたいなモンかしらね。
救いと言うかなんと言うか、ガキどもが全然反省してないのがいいね。
でも、親達はちょっと変わって工場を出て行く。
こちらのテーマは「オトナになるには時間がかかるんだよ」だったりして…。

 

10/7

白線流し」が最終回を迎えた。
全部シッカリ見てた訳じゃないけど、ずっと何となく気にしてたドラマだった。
高校生から始まって、同じメンバーが大人になる過程を時々追い掛けて見せる、という企画はちょっと魅力的。でも今回27歳で最終話という事で、青春ドラマは30前が限界ってコトかしら、ちょっと寂しい。
って言うか、あの最終話はなあ、イタダケナイですわー。

渉の妻は病気で死ぬし(盛り上げてはみたものの邪魔になっちゃったんだな…)婚姻届も実は出してなかった。…どーしても渉さんを無傷でおきたかったのかな???
園子は恋敵が死病を煩ってると知ってもな〜んも葛藤ナシ。
そしてラストは、星空の下で抱き合って泣かせたかったんだろう、無理矢理小学生を夜の展望台に呼び集めて、何をするかと思ったらプラネタリウムを見せる。わざわざ夜間開催の意味が全く無い!そして「女優を断念して脚本家志望の冬美」が書いたプラネタリウムの脚本、ひどい。
とにかく回想シーンをいっぱい入れたかったんだろうな、それも順を追って振り返るように。
意味も無く夜に呼びつけられた上、あんなつまらない出し物を見せられた小学生達の気持ちを考えてやってよ。あれじゃ展望台は閉鎖だし、脚本家デビューも絶対無理だって。
一緒に見ていた母はこの辺(つまりクライマックスなんだが)で退屈してしまって、家の近所でアライグマが繁殖してる話とかを始める始末。
メンバー7人が、回想シーンに比べてかなり見劣りしてしまうのも悲しい。
長瀬はオジサンだが柏原君はオバサン(笑)。一番地味だった中村竜君が、一番変わらないね。

しかしファンにとっては回想シーンはサービスカットなんだろうし、園子と渉の間の障害物は取り除きたいんでしょうね。
ちょっと検索したら、「白線流しの世界」なんてHPを発見。
やはりそれ程愛されるドラマだったのね…。
BBSを読むと、ファンの方々はほぼ御満足の様子。
私がひねくれてるのかなぁ……。

 

10/7

春に受けた健康診断で、尿に潜血が見られるため半年後に再検査、と言われていて、病院から連絡が来たので行って来た。
検査前6時間は飲食禁止、と言う事なので、面倒だから午前中の予約を取って朝食ヌキで行った。
…朝起きるのが苦手なんで緊張して、昨夜は殆ど眠れなかった(笑)。

結果は、なんかまた血が出てたみたい。
でも、精密検査をして、「白血球も蛋白もXXも△△も(なんだか分からなかった)出て無いから、問題無いでしょう」だって。
ひとまず安心、だけど、なんか気分はスッキリしないなぁ。
聞いたら、父もそうだったし姉もそうだと言うんで、体質なんでしょうね。

実家の近くの病院は、海に面して眺めがいい。
前の道が海沿いの遊歩道になっていて、覗き込んだらでかい魚(30cmはありそうだった)が泳ぐのが見えた。
私が子供の頃より、随分海の水が澄んでいる気がする。
そう言えばこの辺りは、釣り舟屋さんとかも多い。
近所のパン屋では「シャコパン」が名物品。味は…、オススメはしませんが。

道の途中に橋が掛かってて、つまりすぐ海に流れ込む河口に掛かってる橋なんで、ちょっと面白い物が見られた。
この時間は満ち潮らしく、川面に浮かんだビニールゴミ(この存在自体は問題だが…)は上流に向かって流れて行く。満ち潮に乗って、川をさかのぼる形ね。
ところが、もう少し重くて水面下を流れるゴミは、川の流れのままに海に押しながされて行く。
どうやら流れの上の方が海からの海水、下の層は川の真水と、分かれて流れているみたい。
橋の欄干にもたれて、浮かんだゴミと沈んだゴミがすれ違うのを見物した。
「三途の川に掛かる橋から水面を見ると、橋の右手から見ても左手から見ても、流れは橋に向かっている」という話を思い出した……、桑原桑原。


 

10/12

着付け教室に通う事になった。

とは言っても、初心者向けの無料講習で、週一回全部で8回、2ヶ月で終了、というモノ。
以前から基本くらいは知りたいな…と、思っていて、実は頂き物の着物なんかもあるしで、ネットで見つけた募集広告に飛びついてみました。
帯・着物はレンタルもできるけど、もちろん有料。
横浜の実家には母・姉・私と3人分の着物が箪笥の肥しになっているので、なんとかなるさ、と見切り発進したものの、着物や細々した小道具を選んで運ぶのは、けっこう重労働。
なんか、甘く見てたかも、ワタクシ…。

世の中には「タダより高い物はなし」なんて言葉もありまして、わりと警戒してはいたんだけど。
古い友人で同業者のSさんが、以前やはり無料の教室で着付けをマスターしていたのを聞いてたので、やってみる気になったんだけど(Sさんとは違う教室でした)。
でも、要するに最初の取っ掛かりだけ無料にして、その後延々と続く着付け教室の有料コースへの入口にしてもらおう、というのと、強制はしないでも着物や道具を買いたい雰囲気になっていくので、お手軽に色々と販売する、という、教室側には明解な目的があってやっている事なようなので、そんなに心配はいらないかな…と、思って参加を決意したんでした。

とは言え、初日の今日は、やっぱりちょっと緊張気味。
もしかして、着替えようと服を脱いだら(着付けだからね)「そんな下着じゃダメです」「お道具はこれでないと」とか言って高額の商品を売り込まれ、気付けば脱いだ衣服は別室に移されていて、ドアに鍵が掛けられ、下着姿のまま数人のスタッフに取り囲まれて「買う」と言うまで解放してもらえない…なんてね。悪徳エステの手口ですな。
まあ、そんな物凄い事は全然無く、だいたい先生一人に助手一人で生徒は12人位いて(初日の今日は解説者や事務員がいたけど)、脅すどころか全然個人に目が届かない御様子(笑)。
今日は初日と言う事で、前半は簡単な説明会だったけれど、「先生」のご挨拶はのっけから「無料だからといらした方も、そんな考えは捨てていただいて、ずっと長く続く有料コースに進んでください」。いやむしろ目的がハッキリしてるんで安心したけど。
そして「着物の着方の技術は、短期間にお教えできます。でもTPO、季節や着物の格と場所との釣り合い、といった物は奥が深いんです、どんなに綺麗な高い着物を来ていても、TPOに合っていなければ恥をかくんですよ」。分かります。
分かりますけどね…。だから着付け教室なんてモンが存在を継続できるんでしょうし。
でもね、そういう「恥をかく」みたいな感覚が、着物離れに一役買ってると、私は思うんだけれど。

一回目のメニューは「長襦袢を着る」と言う事で、着物用の下着と足袋、長襦袢まで着付けて終了、っていう事だったんだけど、慌ただしいのなんの。
グズでノロマなカメの私は予想通り皆様に一歩遅れて何とか伊達締めまで必死で結んでみたものの、足元見たら長襦袢の下から腰巻きが出てる。ダメでしょ、これは?
と、思ったけど助手さんが来て「はいはい、いいですね」いくないでしょー!?
先生に至っては、チェックすらしてくれず、「ハイでは脱いで、片付けてください」。
で、襦袢のたたみ方とか教えてくれるかと思えばなんか他の話始まっちゃうし。
生徒さん達も誰も何も言わずサッサとたたんで方付けてるし。
いやカメの私も折り目に沿ってなんとかたたんだけどさ。

最初にテキスト代2500円払っているんだが、さらに「これが無いと教えられない」というお道具が2点、着物用のクリップと、ミョ〜なワクの付いた帯枕。
さらに帯板にゴムと金具が付いてるのとか、伊達締めに金具のクリップが付いてるのとか、胸の谷間に埋め込んで平ら形に整える下着とか、便利そうなグッズが多数紹介されて、注文用の一覧票が渡される。
クリップは仕方無いので買うかな、でも教材枕は姉が持ってたんで取りあえず借りて使ってみて、必要と思ったら買おう。
できたら昔ながらのヒモだけで着られるようになりたいんだけどな。

来週は「普段着の着物を着る」。
でも帯はその次の週で、着物の上に伊達締めまでなんだって。
ん〜、本当私ってグズなんで、先が思いやられるわ。

 

10/13

なんかねー。
すっかり秋らしくなって、空は高いし気持ちいいんだけどね。
急に涼しくなったんで、ウッカリ身体を冷やしたのか、近頃捻挫が痛まなくなったんで張り切り過ぎたのか。
痛いの、排尿後。
マズイ。膀胱炎かも。

いっぱい水分取って流してしまえば勝手に治る、痛みが長引くようなら病院行って抗生物質を、と聞いたんで、とにかく水、お茶、やたらと飲んで、母(薬剤師)に薬をもらって、翌日には痛みは無くなった…と、思うんだけど。
そう言えば冷えてるな、と気が付いたりして。
先週尿検査して僭血が出たのって、コレじゃなかったのか?
でもその時はまだ、痛くなかったけど。
切った手も傷口がふさがって、やっと泳げるようになったと思ったら、またこんな!
やっぱマズイよねぇ、プールは、冷えるもんなぁ。
水に入らなきゃいいかな、と思ってたけど、電話で友人(体験者)に話したら「ダメだよ運動なんて、病気なんだから」と諭された。
そう言えば、そうか。ナットク。
今週は走るのも、お休みだわ(泣)。
疲れてると自分の持ってるバイキンに感染するんだそうだ。
なんでこんな、毎日ダラダラ遊んでばっかなのにー。
…そう、ネームも全然進みましぇん。

10/19

着付け教室の2時間目。
初日よりだいぶ慣れて、楽しかった。

初日は12人くらいいたと思ったが、落ち着いて数えたら7人だった。
今日は普段着の着物の着付け。
伊達締めを締める所までで、帯はまた来週。
けっこうな運動量で、着物を着る段階になると汗が出て来る。
外はすっかり秋だけれど、教室内はクーラーをきかせてなんとか持つ感じ。
今日は私以上に亀さんがいたのでビリにならないで済んだ(笑)。
でも気付いたら、また裾から腰巻きがはみ出している(赤面)。
なかなか難しいんであった。

私は紬っぽいウールのを母に借りて行った 。
一部足りない小物は、姉に借りて、取りあえず教室で購入するのは着物クリップ¥1050のみ。
横浜の実家から、週末着物を借りて運んで帰るのはけっこうな手間だけど、借りた物で講習が受けられるのはありがたい。
…しかし、着付け教室ばかりでなく、母と話していても、「着物は完璧に着なくてはならない」という圧力をビンビンに感じて心地悪い事はなはだしい。
私よりだいぶ前に着付けを習いに行った友人と話していたら、「着物着て街に出たら、すごい厳しい顔で頭の先から足元までジロジロ見るおばさんが多くて参った」という話が出た。
私も、数少ない着物を着た(着せてもらった…)体験で、そういう恐い思いをした記憶が確かにある。巷には「着物チェックおばさん」が溢れているのだった。
たかが着るものに、どうしてこんなに厳しいんだろう。
ちょっとウンザリです。
着物は好き(になりつつある)だし、着付けも楽しくなって来てるんだけどね。

ところで、膀胱炎が治まったと思ったら、風邪の症状が浮上して来た。
朝起きたら喉の痛みに気付き、二、三日で鼻がつまって苦しい。
今週はスポーツクラブも殆ど行けなかった。
泳げないと、すごいストレスが溜る。
若い頃は、身体動かすの大嫌いな子だったのに、不思議なモンです。

 

10/23

週末は実家に戻った。
着物を借りて来なくてはならないし、風邪の症状もなんとか治まって来たな、と思ったので、書きかけのネームを持って行った。
日曜日は補欠選挙だったんで、一応投票を済ませた足で八景島シーパラダイスまでブラブラ歩き、野外のパラソルの下でアイスクリームを食べながら仕事した。
絵に描いたような秋晴れのせいか、シ−パラは物凄い人出。
こういう場所に来ると、少子化なんてデマじゃないかと疑ってしまう(笑)。
隣のパラソルの親子連れの子供(推定二歳)が、さかんに私を気にしていて、気が付くと近くに寄って来て見ているんで、ネームに詰まった時の退屈しのぎになった。
かなり煮詰まっていた今回のネームだけど、後半を大幅に変える事に決めて、やっと見通しが立って来た。

夕食後、もう少し進められそうなのでベッドにネ−ムを持ち込んでみた。
ふと(なんでだか思い出せないんだが…)みぞおちに手をやると、なんだか出っ張っている。
なんかコロコロと、しかも少し右寄りに、皮膚の下に硬い物が当たる感触。
仰向けに寝ると、ますますハッキリとコロコロしている。
心無しか痛みも感じて来た。

翌月曜日、仕事場に戻る前に、実家近くの内科医に寄って診てもらった。
二年前から右脇の下にしこり(1234)があって痛むのも、気になっていたし。
初老の医師は軽く触診の後笑って「骨ですね」。 
…はい?昨夜気付いたんですけど。右側だけなんすけど。軽く痛むんですが。
医師によれば、胸骨の形には個人差が大きく、外側に反る形の人も、左右非対称の人も多い。
日常生活では、そんな部分にあまり気を配る機会も無いので、たまたま触れた拍子に気が付いただけでしょう、と。痛みは、繰り返し骨の上を触れば出て来るでしょう、と。
なんだか拍子抜け、というか赤面。
脇のシコリも軽く触診の後、身体のどこかに炎症ができた時に腫れたリンパ腺が、腫れが残る事もあって、疲れた時等に腫れがぶり返す事もあるので、そんなに心配はなかろう、との事。
取りあえず、一安心、といった所か。

それにしても、弱ってるよねぇ、私。
こんなに楽な生活をしているのに、なんだかなあ。
健康診断は、しっかりやろう、やっても安心はできないと思うけど。