<前提>
「6月の昼間流星群」の大部分を占めているのは「おひつじ座昼間流星群」ですが、同時期に活動しているのが「ペルセウス座ζ昼間流星群」です。
輻射点も1時間30分程度の遅れで昇ってきます。
今のところ両者を分離することは困難なため、集計結果も両者の合算となっています。
●1時間毎集計
「ZHR_r」は、各観測地点のデータを「Spor」で減算することで通常期(散在流星)に対する増加分を算出し、その後高度補正して求めています。眼視観測のZHRに相当しています。
「Spor」は、5月22〜31日の10日間のデータを平均して、散在流星の日周変化としています。
8〜12時台(JST)は、電波観測特有の「天頂効果」の影響が大きいため表示していません。
●1時間毎集計(太陽黄経表示)
海外のデータも上記と同様な方法で算出しています。
●2010年の1日毎集計との比較(太陽黄経表示)
●過去のCHR_r
国内における過去7年間のピーク期間(6月7〜15日)のデータを集計し、CHR_rを求めて24時間で平均しています。
国内(北緯36°)では、「天頂効果」の影響により9時台を中心として大きく減衰しています。
減衰量は、「ふたご座流星群」と同等の規模です。
北緯50°付近のヨーロッパでは輻射点がやや低くなり「天頂効果」が現れないため、1個の山型となっています。
★HRO画像
ロングエコーが多くなってきました。
(6月5日4時30〜40分 東京都八王子市)
★謝辞
今回は、国内11ヶ所と海外13ヶ所のHROデータを集計して作成をしています。
報告ありがとうございました。
多数の観測地点が参加することで、更に精度が向上します。
新規の参加をお待ちしています。データの送り先とご意見は、杉本弘文まで。
(国内観測報告者)
荒木 昌、上田 昌良、江原 稔、大塚 博隆、金津 和義、工藤 実、齊藤 直也、坪井 正紀、都立総合工科高校(藤由)、藤戸 健司、杉本