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香港濕地公園 Hong Kong Wetland Park | |||||
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この地域一帯は野鳥の楽園。 |
新界の西北部は元々湿地が多く、永い間湿地と沼と養殖池の広がる地域だった。そこにはラムサール条約登録湿地の米埔もある野鳥の楽園でもある。 ところが、香港各地の例に漏れずこの辺りにも開発の波が押し寄せている。その中でも規模が大きいのが天水圍で、数万人の住む高層住宅団地となっている。その天水圍の北東端に道ひとつ隔ててできたのがこの香港湿地公園だ。香港湿地公園道という名の道路は、まさに開発と自然の背中合わせになっている境界線だ。 2006年6月開園の新しい公園は香港市民に大人気のようで、いりぐち周辺には観光バスがずらりと並んでいた。入口のビジターセンターは大きな建物であるにもかかわらず、大半が土を被ったような構造で目立たず周囲に溶け込んでいる。 園内は乾いた土地以外は木道で結ばれている。池の中は固定された木道、泥沼は浮橋形式の木道で、湿地を間近に見ることができる。 |
園内の池は固定も駆動で渡る。水草や蓮の中を魚が泳ぎまわる。 |
泥の中を通る木道両側は、小さなマングローブが水際に迫り鉛色に近い茶色の泥には、小さなカニやムツゴロウのような魚が歩き回っている。その動く赤と泥色が実にたくさんいる。 園内の所々には野鳥を眺める小屋が建っているが、木の板の隙間から鳥を眺める構造で、考えようによっては人間が檻に入っているみたいでもある。 天水圍を背にして広大な公園を眺めていると、香港には豊かな自然がまだまだあるものだと思う。が、視線を更に遠くに移すと遥か前方は広東省シンセンの高層ビル群が蜃気楼のように見える。やはり、経済発展は南北から湿地地域を挟み撃ちにして現実が見えてくる。 |
マングローブの迫る水辺は、揺れる浮橋で歩いてゆく。 |
泥地には小さなカニ。 |
交通
香港島からは金鐘(Admiralty)始発の967番バスが便利。直通で「香港濕地公園」下車。
西鉄線(MTR Westrail)利用の場合は、天水圍下車輕便鐵路(LRT)で「香港濕地公園」下車。
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