HONG KONG PUBLIC TRANSPORT TOURISM ASSOCIATION
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お気に入りのバス路線　６６
	中環交易廣場/湾仔街市～黄泥涌水塘公園/赤柱廣場
	乗車日：2004.8.28
	記　者：［001］

　急に思い立って香港に来て知人に電話をしたら「明日、陽明山荘のそばでバーベキューをするからこないか」とのお誘いを受けた。午前中は湾仔で莊士敦道を全区間写真に撮ったり、鄧小平展を見たりした。ちょっとのんびりし過ぎて慌てて香港街道地方指南で陽明山荘方面のバスを探す。クイーンズ・ロードの湾仔街市からスタンレー行きのバスに乗れることが判った。急いでいるならタクシー乗ればいいものを、どうしてもバスで行きたくなる。
　新巴の66番で二階最前列へ。このバスは赤柱（スタンレー）行きだが香港仔トンネルを通らず、黄泥涌峡の峠越え路線だ。クイーンズ・ロードを少し走るとすぐ右折して司徒拔道へ入り、ジグザグの急な登りが始まる。緑の山や細長いペンシルマンションビルが車窓の左右に忙しく現れる。
　徐々に両側の斜面が迫ってきて、黄泥涌峡に入っていく。よく中国語に峠（この字は国字、つまり日本製漢字）という字は無いというが、香港にいる限りこの峡ほか坳、凹など峠を表わす文字がある。黄泥涌峡は1941年に香港に進攻した日本軍がイギリス軍と激戦を繰り広げた場所でもある。
　地図とバスの進路を見比べながらのバスの旅。幸い上り坂なので余りスピードは出ていない。左手にテニスコートとクリケット場が見えれば、間もなく黄泥涌水唐公園のバス停。下車するとハイキングコースのような細い道から、黄泥涌水唐（貯水池）への道が出ている。高級マンションの塊である陽明山荘を過ぎてバーベキュー場へ向かった。このあたりは、公設のバーベキュー場が散在している。
　帰路は、司徒拔道にある知人のお宅で遊んだため、そこから76番のバスで銅鑼湾へ出た。このバスは、香港仔（石排湾）から銅鑼湾を結ぶ路線だ。66番と同じように香港仔トンネルを通らず、峠越えをする時間はかかるが車窓を楽しめる。

　　　　　　　　　　　　　　　　【写真：司徒拔道の肇輝台手前。左右にカーブしながら登る。棒のようなペンシル・マンションが見える。】

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