香港巴士鐵路旅遊協會 HONG KONG PUBLIC TRANSPORT TOURISM ASSOCIATION
お気に入りのバス路線へ トップページへ
お気に入りのバス路線 962
お気に入りのバス路線へ 銅鑼湾〜大欖涌〜(紅色小巴、深井)
乗車日:2006.4.17
記 者:[001]

962番バス停@銅鑼湾 「深井には行かないよ」
 運転手は予想外の答えをよこした。この962番のバスで一気に深井まで行こうとしていたのに計画が狂った。呆然とバスを見送るしかなかった私。

 銅鑼湾の三越前バス停にはバスが次々発着するが、乗換え無しで新界西南の海岸沿いに行けるのは962番だけなのだ。おかしい。地図には深井を通るように書いてあるのに。頭の中では別ルートを考えながらも、962に未練たっぷりだった。ハッと気付がついた。青衣島を過ぎ、汀九橋を渡った道は自動車専用の屯門公路に直接繋がり、旧道の青山公路には繋がっていないのだ。昔からある深井の集落は海沿いにの旧道沿いにある。地図をもう一度よく見ると、962の路線は深井のインターチェンジでも降りずに小欖まで高速公路なのだ。

962バスの路線図
葵涌のコンテナターミナル
 葵涌のコンテナターミナル

やっと判った。それなら、さっきそのまま乗っていってしまって、小欖辺りで降りてローカルバスに乗り継げばよかった。後の祭りである。 


 ところが思いのほか早く次のバスが来た。気分を直して962の二階席へ。祝日の午前中で郊外行きだけあって二階席も随分混んでいる。最前席に座れないのならと、二階最後部へ。遠足気分だ。が、寒い! 香港の冷房はどこも強冷なのだが、最後部席はすっごく寒い。これでどうして香港市民は身体がおかしくならないのだろう。

 バスは香港島をどんどん西へ進む。ヘネシー道、クイーンズロード、ペダー道、コンノート道と大通りを通って西区海底トンネルへ。

 トンネルを抜けると西九龍。幅の広い3号公路、西九龍快速公路をぐんぐん飛ばす。まったく急行バス状態だ。左手には海、そして長沙湾辺りからはコンテナターミナルとなる。香港は毎年のようにコンテナ扱い量世界一に輝く港でもある。コンテナ埠頭は延々と続く。

汀九橋
 汀九橋を北側から望む
深井の焼鵝(ローストグース)レストラン
 深井は焼鵝(ローストグース)の街

 コンテナ埠頭が尽きたところで大きく左カーブ。そして海を渡って青衣。そのまま3号公路はトンネルで青衣西側へ抜ける。右に曲がり汀九橋へ。この橋は道路部分が薄くい斜張橋で薄い板が中空に浮いているようにも見える。私は香港で一番美しい橋だと思っている。

 新界側に入ると山肌に沿って西に進む。車窓は切通し、林、山ばかりで、途切れ途切れに青い海と香港名物の細長い高層住宅の林立が目に入る。左下にあるはずの深井に気付く間もなく通り過ぎて行く。左車窓に海が広がり始める。香港島で海底トンネル直前に停車して後、ここまでまったく無停車である。

 小欖でやっと9号公路、屯門公路を降りる。インターチェンジでぐるーっと回って旧道を今来た方に戻る。このバスは大欖涌までちょっと戻ってから再び西の終点屯門に向かうのだ。やっと大欖涌バス停で停車。私はここで下車。バスはUターンして再び西に向かって走り去った。大欖涌は幅広い河口のほとりにあった。ポツポツとバスや車が通る以外は静かなものだ。

 ここからは旧道の青山公路を走る53番バスで深井に行くつもりだった。が、それより先に赤いミニバスが来た。旧道は一本道だから他所に行ってしまうこともなかろうと思い、こっちに乗る。ミニバスは自分で行先を言う必要がある。「深井」は通じたようだ。5分ほどで深井。ここは、焼鵝(ローストグース)で有名なところでもある。香港人もわざわざこんなイナカまで出かけてくるだけあって、レストランが軒を連ねている。

 さて、深井に着いたのでこのバスの旅はおしまい。私はここから渡し船を探して馬湾の島へ行くつもりだ。


トップページへ お気に入りのバス路線へ 巴士 バスへ サイトマップへ  Links リンクへ

当協会ホームページの文章、データ、写真、地図、イラストなどすべての内容は当協会もしくは内容提供者の権利に帰属します。いかなる方法であっても無許可の転用、利用、引用を禁止します。 All parts of this website may NOT be reproduced in any form without written permission of HKPTA.
Copyright(C)Hong Kong Public Transport Tourism Association
香港巴士鐵路旅遊協會
All rights reserved. 版權所有