香港の輸出入の要、葵涌の巨大コンテナターミナル見物の旅。ちょっと社会科見学見たいだけれど、いつもと違う香港の光景を眺められる。
MTR茘枝角駅から44Mで昂船洲へ行き、87Aでコンテナターミナル地区を走り抜けてMTR葵芳駅へ出るバスの旅。
44M 茘枝角駅から昂船洲へ
地下鉄茘枝角駅(A出口)を出て1街区先の長順街にミニバス44Mの始発のりばがある。なんだか地味な街路だが、そもそもこの近辺はみんな地味なのだ。バスに乗り込み少し待つと発車。駅付近を何回かクネクネ曲がるがこれは一方通行が多いため。
高架の快速公路を過ぎると昂船洲に向かってスピードを上げる。東涌線と九廣西鐵を越える辺りまで来ると、周囲は広がりのある開発地。ここはかつての海だった場所だ。
昂船洲地区は交差点が円形の道になっている英国式Round About(環状交差路)が多い。いくつかのラウンドアバウトを過ぎて、貨櫃碼頭路7號廻旋處と名の付いたラウンドアバウトを左折すると間もなく終点。
この終点は何もすることができない。というのも、道には柵がありこれより先に進めず、右は丘、左は政府か企業の施設。しかたなく7號廻旋處まで戻る。
[注:貨櫃=コンテナ]
87A 昂船洲から葵涌駅へ
昂船洲が島だった頃は誰も用の無いところだった。まず、行くのが大変。行っても軍施設(当時は英軍)くらいしかなかった。いまでは島の周囲が埋め立てられ北側は8号コンテナターミナル、南西側はコンテナの作業場となった。したがって、大型のトレーラーが大きな海上コンテナを引っ張ってひっきりなしに通るし、無数のコンテナが積み上げられている。
87Aは南西端から発車。今来たコンテナの山と僅かな自然の山を見ながら昂船洲を走る。7號廻旋處を左折して7号コンテナターミナル方向にすすむ。周囲は圧倒的な数と高さのコンテナの山。すれ違う車はトレーラーばかり。8号と7号の間の海には大型コンテナ船が横付けになり、巨大な鉄の馬のような形のクレーンがずらりと並ぶ。空港から市街に向かうときに車窓に見える港湾施設のすぐそばにいるのだ。
6号ターミナルを過ぎ、4号の先で突然左折。コンテナターミナル内の国際貨物センターによる。巨大物流センターはただただ大きな箱のような建物だ。玄関前で停車。乗降が多い。このバスは港湾地区の通勤や業務用だ。
国際貨物センターの隣も巨大な箱、アジアコンテナセンターだ。さらに先の現代コンテナセンターを過ぎると港湾地区はおしまい。工業ビルの林立する中を走り、葵涌駅へ。
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