ASCII(アスキー)
■チェック用語
・ASCII(アスキー)
アメリカの工業標準を定めるANSIがデータ交換用の標準的な
文字コードとして定めました。
本来はデータ交換用途として規定されましたが、多くのコンピュータ
メーカがデータ交換時に限らず、コンピュータ内部で文字を処理する
際の文字コードとしてもASCIIを採用したため、あらゆる場面に
おける文字コードの基本となりました。
さらに、世界各国の文字コートも、ASCIIに各国用の文字を追加
する形で開発され、コンピュータの世界では世界中で通用する共通語に
なっています。
7ビット単位で1つの文字を表現する仕組みです。
「A」〜「Z」、「a」〜「z」の英文字、
「0」〜「9」の数字や「+」「-」などの記号、
空白をあらわす空白文字、制御文字(コントロール・コード)と
呼ばれる特殊な文字が収録されています。
・ISO646
7ビット構造のASCIIをほぼそのまま採用し、その中の一部の文字
や記号を各国向けに入れ替えた文字コードです。
世界の工業標準を定めるISOが規格化(オリジナルは1973年発行)
しました。
多くの国々で自国用のバージョンが作られています。
・ISO2022
ISO646では7ビットであらわせるコード領域がもとになっていた
ため、領域に余裕がなく、各国語のすべての固有文字を表現することが
できなかったり、2か国語以上の文字を混在させることができません
でした。
そこで、開発されたのが、ASCIIが規定していた7ビットのコード
領域を8ビットに拡張し、その前半と後半に別々のISO646各国版
文字コードを割り振って、2つの文字コードを切り替えながら、同時に
2つ以上の国語の文字を表現する仕組みです。
これを国際的に規格化したものが「ISO2022」です。
日本においては、「JIS X 0202」として規格化されました。
・ISO8859
8ビットのコード領域の前半は、ASCIIのままとし、後半のコード
領域に各国語固有の文字・記号を収録したものです。
ヨーロッパ諸国で広く利用されている文字コードです。
地域別(言語別)に多くのバージョンが開発されていますが、有名なの
は「ISO8859−1」です。
1つの文書内で、ヨーロッパ諸国の複数国語の文字を簡単に混在させる
ことができるようになりました。
[ Index ]
[ Home ]