肝炎ウイルスの種類と特徴
■チェック用語
・A型肝炎ウィルス
飲食物などから経口感染します。
急性肝炎です。
近年の日本での発症数は年間1000〜2000人です。
・B型肝炎ウィルス
血液・体液などにより感染(母子感染と性交渉による感染)します。
かつては感染している母親が出産するときに子どもに感染する母子感染が
多かったのですが、1986年以降、妊婦検診時に検査が行われるように
なり減少しています。
また、性交渉によって成人間で感染します。
感染力は強いです。
以前は、慢性肝炎に移行する人は少ないと考えられていましたが、
現在では慢性肝炎に移行、肝硬変、肝がんへ移行する危険があることが
わかってきました。
・C型肝炎ウィルス
血液・体液などにより感染(輸血、血液製剤、注射など)します。
多くは慢性肝炎になり、肝硬変、肝がんへ移行する危険が高いです。
血液を介して感染しますが、感染力は弱く、日常生活で感染することは
ほとんどありません。
しかし、1992年以前の輸血、血液製剤による感染、
注射器の使いまわしによる感染など、過去に感染の危険性が高い環境が
あったために、現在40歳以上の人や手術を受けたことのある人は、
自分でも気がつかないうちにC型肝炎ウイルスに感染している場合が
あります。
自覚症状もなく、長期間の無症候を経て、40歳以降で進行することが
多いといわれています。
・E型肝炎ウィルス
飲食物などから経口感染します。
急性肝炎です。まれに劇症肝炎がおこることもあります。
海外での感染が多いですが、国内でも野生動物の生肉、生のレバー
からの感染もあります。
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