消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)
■チェック用語
・消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)
胃潰瘍、十二指腸潰瘍のことです。
胃酸、ペプシン(たんぱく質を分解する酵素)などによって、消化管の
粘膜に欠損を生じる病気です。
食物を消化する胃酸やペプシンといった消化酵素などの「攻撃因子」が
強すぎたり、粘膜を保護するバリアの役目をする粘液、粘膜が分泌する
アルカリ性物質で胃酸の力をやわらげる重炭酸、粘膜を健全に保つ血液
などの「防御因子」が弱まったり、体質・遺伝などの因子で、
バランスがくずれ、胃の粘膜が壊れ傷つくことによっておこります。
・ヘリコバクタ・ピロキ菌
ピロリ菌はグラム陰性桿菌(かんきん)の一種で、胃酸のもとでも生息
する強い菌です。
ピロリ菌が発生させるアンモニアが胃粘膜を壊すといわれ、攻撃因子と
して注目を集めました。
ピロリ菌は胃の炎症をおこす原因にはなりますが、胃・十二指腸潰瘍の
直接の原因にはならないという最近の見解もあります。
・びらん
胃粘膜だけが障害されたものです。
・潰瘍(かいよう)
胃粘膜の下の粘膜下層、筋層、しょう膜下層まで障害されたものです。
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