へき地医療情報ネットワーク

■チェック用語

・へき地医療情報ネットワーク
      へき地医療に関する各種情報を共有化するため、へき地医療を支援する
      へき地医療拠点病院群、へき地診療所、行政機関や医師会・歯科医師会等
      の関係機関を結ぶインターネット型の全国的情報ネットワークを構築し、
      代診医派遣に係る需給情報の発進・調整やメーリングリスト
      (登録者電子メール自動配信)を介した情報交換等を行い、総合的な
      へき地医療対策を支援することを目的としています。
      この事業の実施主体は、社団法人地域医療振興協会です。

      へき地医療情報ネットワーク
      http://www.hekichi.net/Scripts/hkhome.asp

・テレパソロジー(遠隔病理診断)(Telepathology)
      通信ネットワークを使って遠隔地の医師が病理の診断を行なうことです。
      また、そのための技術やシステムです。
      手術中にリアルタイムで腫瘍などが悪性か良性かなどを判断する遠隔での
      病理診断やシステムもこれにあたります。

・テレラジオロジー(遠隔放射線診断)(Teleradiology)
      X線写真やMRI画像など、放射線科で使用される画像を通信ネット
      ワークで伝送し、遠隔地の医師が診断を行なうことです。
      また、そのための技術やシステムです。

■まとめ
「無医地区」とは、医療機関のない地域で、当該地区の中心的な場所を起点と
して、おおむね半径4kmの区域内に50人以上が居住している地区であり、
かつ容易に医療機関を利用することができない地区です。

「へき地医療対策(へき地保健医療対策)」では、こうした「無医地区」や
「無歯科医地区」等に医師・歯科医師を供給する施策や、へき地医療支援を
行う医療機関を編成したり、情報ネットワークによる支援体制の対策をたてて
います。
「第9次へき地保険医療計画」(平成13年度〜17年度実施)では、
都道府県単位で、「へき地医療支援機構」を設置し、その下に
「へき地医療拠点病院群」を編成して、へき地診療所への代診支援や無医地区
への巡回診療の調整等をおこなっています。

「へき地診療所診療支援システム」は、へき地医療拠点病院等医療機関と
へき地診療所との間に伝送装置を設置し、へき地医療拠点病院等が
へき地診療所の診療活動を援助することにより医療機関相互の連携を強化し、
へき地における医療水準の向上を図ることを目的としたシステムです。

また、インターネット型の全国的情報ネットワークとしては、
「へき地医療情報ネットワーク」があり、へき地医療に関する各種情報を
共有化しています。

遠隔医療には、病理診断を行う「テレパソロジー」や、画像診断を行う
「テレラジオロジー」があります。

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