証(しょう)
■チェック用語
・証(しょう)
漢方医学の診断で「状態」を表現したものです。
漢方薬は「証」に従って処方されます。
西洋医学では、「病名」を診断しますが、漢方医学では、「状態」を
診断します。(八綱)
・四診八綱(ししんはちこう・ししんはっこう)
「四診」は、診察のことです。
四診には「望診」「聞診」「問診」「切診」があります。
望診(ぼうしん):体格、舌、顔、皮膚、大小便などを見る
聞診(ぶんしん):言葉、呼吸、口臭、体臭などを聞く
問診(もんしん):自覚症状、病歴、生活などを問う
切診(せっしん):脈、腹などに触れる
「八綱」は、診断のことです。
四診によって得られた情報から、より具体的に病を分析します。
「八綱」は「陰陽」「表裏」「寒熱」「虚実」からなっています。
これらを総合して、治療の方向を決定します。
・陰陽(いんよう)
「陰(いん)」は、非活動性・静的な面をあらわし、水に代表される
寒性(冷え、湿っているなど)状態です。
「陽(よう)」は、活動性・動的な面をあらわし、火に代表される
熱性(暖かいものや乾燥しているなど)状態です。
すべてを総括する概念でもあります。
・表裏(ひょうり)
「表(ひょう)」は、「身体の表」という意味で、皮膚・筋肉などです。
「裏(り)」は、その反対で内部(内蔵)です。
・寒熱(かんねつ)
「寒(かん)」は、冷えている・冷たいといった状態です。
「熱(ねつ)」は、熱い・熱をもっているといった状態です。
・虚実(きょじつ)
「虚(きょ)」とは何かが不足している状態です。
「実(じつ)」とは何かが過剰で有り余っている状態です。
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