漢方薬
■チェック用語
・漢方薬
漢方医学に基づいて処方される薬です。
一般的には複数の生薬(しょうやく)をあらかじめ組み合わせた
方剤(ほうざい)をさします。
漢方薬には、
体の抵抗力を強めたり、免疫力を調節したり、消化吸収を高めたり、
新陳代謝を高めたりして、本来からだに備わっている治癒力を生かしで
間接的に病気を治す作用を持つものが多いです。
漢方薬は、煎じてのむ「せんじ薬」が多いのですが、その煎じる手間や
のみやすさ、携帯性を考えて、そのエキスを錠剤、細粒剤、粉末などに
したものを「漢方製剤」といいます。
・生薬(しょうやく)
植物・動物・鉱物などを、そのままで、あるいは性質を変えない程度に
切断・破砕・乾燥するなどの簡単な加工・調製をして、薬などに用いる
ものです。
主な生薬
麻黄(まおう):発汗、解熱、鎮咳、消炎
地黄(じおう):止血、強壮、解熱
大黄(だいおう):緩下、健胃、解毒
附子(ぶし):鎮痛、温熱、抗衰弱
葛根(かっこん):発汗、解熱、鎮咳、筋弛緩
甘草(かんぞう):鎮咳、利尿
桂皮(けいひ)、桂枝(けいし):健胃、発汗、鎮痛
石膏(せっこう):鎮痛、解熱、消炎
人参(にんじん):強壮、血圧降下、抗糖尿、覚醒
柴胡(さいこ):解熱、鎮痛消炎
芍薬(しゃくやく):鎮静、鎮痛
・方剤(ほうざい)
治療目的に合わせて、二種以上の生薬を混ぜてつくった漢方薬です。
[ Index ]
[ Home ]