IP電話の品質

■チェック用語

・遅延
      IPパケットが相手に届くまでに時間がかかることです。

・揺らぎ
      パケットごとに転送速度や到着間隔がばらつくことです。
      揺らぎがあると、音声が途切れるなどして品質が悪くなります。

      品質悪化を防ぐには、揺らぎを吸収するためのバッファを用意したり、
      揺らぎの大きさによってバッファが使う量をかえます。

・エコー
      自分の話した声が交換機などで折り返されて「こだま」のように
      聞こえることです。
      従来の電話でもありますが、遅延時間が小さいので、あまり気に
      なりませんが、IP電話は遅延が大きく、エコーが残って耳障りに
      なることがあります。

・エコー・キャンセラ機能
      相手端末から返ってくる音声信号を打ち消す信号を発生させること
      でエコーを打ち消す機能です。

■IP電話の品質確保
音声通信には、データ通信にはない品質確保の難しさがあります。

音声品質を確保するための条件としては、

1)音声が途切れないようにすること。
  データが相手に届くまでの時間にブレがあると(揺らぎ)途切れが
  おこります。
2)不要な遅延を抑えること。
  遅延があると呼びかけて相手に届くまでの時間が長く話がしにくく
  なります。
3)エコーは完璧に抑えること。

があります。

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