医師主導治験と企業主導治験

■チェック用語

・企業主導治験
      企業自らが行う治験については、企業の希望に基づき、治験を希望する
      治験薬の必要性等を勘案して、企業からの依頼料(研究費)により治験を
      実施します。

・医師主導治験
      医師・医療機関主体の臨床研究の一部を治験対象に取り込むものです。
      2002年7月成立の改正薬事法で新たに導入され、2003年7月より実施されて
      います。

      従来は、医師が行う臨床研究は、GCPの適用範囲外で、
      医師主導の臨床研究は保険適用されなかったり、医師から外部への
      委託製造や企業からの未承認薬物、機械器具提供は認められていない、
      また、承認申請データとしても使用できない
      といった問題がありました。

      改正薬事法で、医師主導の臨床研究まで治験範囲を拡大するとともに、
      新たに必要な規定を整備し、企業など外部からの未承認薬物、機械器具
      などの提供が可能になるように改められました。

      具体的には、小児医薬品など製薬企業の開発意欲が低い医薬品や、一部の
      がん治療薬など国内未承認の海外医薬品などがあります。

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