患者紹介率について

■チェック用語

・患者紹介率
      当該医療機関を受診した患者のなかで、他の医療機関からの紹介を受けて受
      診をした患者数の割合を示します。
      他の医療機関との連携、機能分化を促すための指標として最近、注目されて
      います。
      大きな病院に集中するのを避けるために、症状が軽い場合は「地域のかかり
      つけ医」を受診し、そこで必要なら機能の高い病院を紹介してもらいます。
      症状が落ちついてきたら再び「地域のかかりつけ医」に逆紹介するという流
      れをつくろうというものです。
      
      紹介を促すよう、患者紹介率が高いと優遇する診療報酬の項目として「紹介
      外来加算」「急性期入院加算」「紹介患者加算」等があります。

      患者紹介率(%)
      [(文書による紹介患者数 + 救急用自動車で搬送された患者数) / 初診患者数]
       × 100

・紹介外来加算
      200床以上の病院で紹介率の基準を満たしているとき認められる加算です。

・急性期入院加算
      平均在院日数、紹介率、医療安全管理体制の確保、詳細な診療計画の作成、
      退院指導計画の作成・実施等の諸条件をクリアした病院に認められる加算で
      す。

・紹介患者加算
      病院で紹介率の基準を満たしているとき認められる加算です。

・診療報酬
      診療報酬とは、医療保険から医療機関に支払われる治療費のことです。
      1点10円で、すべての医療行為について点数が決められています。
      原則的に2年に1度、物価などを考えて点数は見直されます。
      診療報酬改定の手続きは、いろいろな調査結果や中央社会保険医療協議会の
      議論を踏まえて、国の予算案を作成する際に診療報酬全体の平均改定率が決
      まります。その後、個々の診療報酬の点数について、中央社会保険医療協議
      会の答申を受けて、厚生労働大臣が決めます。

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