電子カルテ、標準化組織
■チェック用語
・電子保存の3基準の遵守
電子保存するには、次の基準を守らなければならないということで、
「診療録等の電子保存媒体による保存について」(平成11年4月22日)が、
厚生労働省から出ています。
1)真正性
正当な人が記録し確認された情報に関し第三者から見て作成の責任と所
在が明確であり、かつ、故意又は過失による、虚偽入力、書き換え、消
去、及び混同が防止されていることです。
2)見読性
電子媒体に保存された内容を必要に応じて肉眼で見読可能な状態に容易
にできることです。
3)保存性
記録された情報が、法令等で定められた期間にわたって、真正性を保ち、
見読可能にできる状態で保存されることをいいます。
<システム>医療記録の電子化
・電子カルテ
Electronic Medical Record (EMR)
EHR (Electronic Health Record) これは、JAHIS が使っています。
日本では、平成13年12月に厚生労働省の「保健医療分野の情報化にむけての
グランドデザイン」の中で、2006年度までに400床以上の中核病院の60%に導
入する目標が掲げられ、医療情報学会による電子カルテ定義作成、JAHISに
よる電子カルテのレベル付け等の幅広い議論が進められています。
JAHIS(保健医療福祉情報システム工業会)
http://www.jahis.jp/
日経ヘルスケア21 電子カルテ・ウォッチ
http://medwave.nikkeibp.co.jp/nhc/
<システム>医療記録の電子化
・IEC(International Electrotechnical Commission)
国際電気標準会議。
電気工学と電子工学分野に関する標準化を行っています。
1906年に設立。
1947年以降はISOの電気・電子部門を担当するようになりました。
・CEN
CEN(欧州標準化委員会)はヨーロッパにおける電気工学、電子工学以外
の分野の標準化組織です。
1991年に、ISOとCENの間では規格開発における相互の技術協力に関す
る協定(ウィーン協定)が結ばれています
<システム>標準化組織
■補足
最近の大・中規模病院向け電子カルテで、話題になったのはNECの
「MegaOak-BS」(メガオークビーエス)
NECは、従来に比べて導入コストを4割削減、半年で導入できるようにしたと
いうことです。(2004年6月)
NECでは、過去5年の事例調査により、システム・インテグレーションにかかる
人件費が約58%とコスト内訳では最も大きいため、業務フローのテンプレートや
マスターデータをあらかじめ用意したり、サーバーと電子カルテのアプリケーショ
ンを組み合わせたパック商品と、オプション機能を用意、導入作業を迅速に進める
ため、工場でサーバーにアプリケーションをインストールした後、搬入するように
しました。
MegaOak-BSの価格は、300床程度の病院で1億8000万円から。従来は、同規模のシス
テムで3億円程度かかっていました。
NEC http://www.nec.co.jp/
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