30年前の自分に会いに行く東証グロース市場に対する見解初夏のバリュー投資塾
ウォーレン・バフェット氏の意見銘柄分析シートB2BとB2C

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ショートコラム(2025年5月)

■B2BとB2C(2025年5月31日)

千年投資の公理』から引用します。

法人向けにサービスを提供する企業は、さまざまな意味でレストランや小売業とは対極にある。

法人向けサービス企業は普段見ている銘柄ではないかもしれないが、堀が豊富にあるセクターなので、調べてみる価値はある。

レストランや小売業などのB2Cビジネスは事業内容の分かりやすい会社が多く、株主優待を実施している会社も多いことから、個人投資家に人気があります。

ただ残念ながら、スイッチングコストがないに等しく、模倣も容易で、ほとんどの企業は堀を持っていません。

それに対して、B2Bビジネスは一般消費者である個人投資家にとってあまりなじみがなく、とっつきにくい印象を受けてしまいます。

しかしながら、やり方次第でスイッチングコストを高め、顧客企業を囲い込むことにより、広い堀を築くことができるのはB2Bビジネスです。

私自身、この事実に築くまで少し時間がかかりました。一時期、B2Cビジネスの店舗視察を積極的に行っていた時期もあったものの、努力の方向性としては少しばかり間違っていたかもしれません。今ではB2Bビジネスを中心に調べています。


■銘柄分析シート(2025年5月27日)

今年に入り、ROIC(投下資本利益率)を時系列で表示するため、銘柄分析シートの様式を変更しました。

財務三表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書)を集約でき、貸借対照表の変化も手に取るように分かるため、けっこう気に入っています。

この銘柄分析シートが完成すれば、定量分析はほぼ終了です。なおROICの計算方法はプラク・プラサド式を採用しています。

●ROIC(%)=営業利益÷投下資本

●投下資本=純運転資本+純固定資産

●純運転資本=営業債権+棚卸資産−営業債務−前受収益

●純固定資産=有形固定資産+無形固定資産+投資その他の資産その他

【オービック(4684) 銘柄分析シート】

オービック(4684) 銘柄分析シート PL・CF

オービック(4684) 銘柄分析シート BS


■ウォーレン・バフェット氏の意見(2025年5月23日)

バークシャー・ハサウェイ年次株主総会における、質疑応答の一部「Warren Buffett reveals Berkshire almost spent $10 billion recently」がユーチューブで公開されています。ウォーレン・バフェット氏の肉声を聞くことができる貴重な動画です。

ポイントは次の3つです。

(1)投資チャンスは秩序立ててやってこない。常にランダムで予測不能
(2)極めて魅力的な投資対象はごくたまにしか現れない
(3)でも、いつかまた現れる。だから、現金を持って備えている

極めて真っ当な意見です。しかしながら、この意見をありがたく聞き入れる投資家は極めて少数派かもしれません。

Warren Buffett reveals Berkshire almost spent $10 billion recently


■初夏のバリュー投資塾(2025年5月16日)

5月、6月に開催するバリュー投資塾のテーマは「東証グロース銘柄」です。

数年にわたり、東証グロース市場(かつてのマザーズ市場)の低迷が続いています。個別銘柄ベースでも、IPO直後の「とっても割高で手を出せない」から、直近の「そろそろ投資を検討してもいいのではないか」という水準まで、バリュエーションの切り下がっているケースが散見されるようになりました。

バリュー投資家が成長株に投資できる、またとない機会が近づいているとも受け取れます。そこで今回は東証グロース市場に上場している企業の中から、独自の強みを有しており、キャッシュ−フローが潤沢で、財務も堅実な成長株をピックアップしました。

また5月24日(土)の大阪会場に加えて、6月1日(日)には久々に東京会場でもセミナーを行います。

ご参加を希望される方はメールにて、氏名と電話番号(交通機関が遅れた場合など、非常時の連絡にのみ使用します)を記入してお申込みくださいませ。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。

ご注意:ケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。

初夏のテーマは「東証グロース銘柄」です

日時・場所

2025年5月24日(土) 10:30〜16:50 大阪・天満橋

2025年6月1日(日) 10:30〜16:50 東京・大井町

人数

10名様程度

受講料

銀行振込 29,700円 当日現金 33,000円

3日前までのキャンセルは返金いたします。以後のキャンセルは音声データでの受講に振替させていただきます。

テーマ

東証グロース市場の上場銘柄から、5年後、10年後が楽しみな企業の分析を試みます。

テキスト
目次

第1部 東証グロース市場の現況
1−1 日経平均との比較
1−2 株式投信への資金流出入
1−3 時価総額上位銘柄

第2部 情報・通信業
2−1 シェアリングテクノロジー(3989)
2−2 トヨクモ(4058)
2−3 網屋(4258)
2−4 グローバルセキュリティエキスパート(4417)
2−5 HENNGE(4475)

第3部 サービス業
3−1 ワンキャリア(4377)
3−2 オープンワーク(5139)
3−3 シンメンテHD(6086)


■東証グロース市場に対する見解(2025年5月9日)

清原達郎氏は著書『わが投資術 市場は誰に微笑むか』の中で、東証グロース市場に対する見解を述べています。

中身が冴えない割には高PER銘柄が多く、最悪の市場です。

一方で、老舗のバリュー投資家である米サウスイースタン社は、運用しているアジア太平洋・ユーシッツ・ファンドの報告書で対照的な見解を示しています。

私たちは魚のいる場所で釣りをします。他の漁師のいる場所では釣りをしません。日本では小型株の池に魚が豊富にいるにもかかわらず、漁師は主に大型株の海に集中しています。

日本の小型株市場は非効率性に満ちており、ここ数年の香港と同様に、漁師の少ない最新の釣り場となっています。

ある意味で、日本のグロース250指数が2024年までの過去4年間で最もパフォーマンスの悪いマーケットのひとつだったことは安心できる材料です。

過去数年間、最もパフォーマンスの悪かった投資対象に注目すべきというのがバリュー投資の考え方です。さて皆さんは、どちらの見解に賛同できるでしょうか。


■30年前の自分に会いに行く(2025年5月1日)

この連休は、2年ぶりに株式投資スクールの講師を務めることになりました。

私がはじめて株を買った30年前は、株式投資自体が白い目で見られており、まともな入門書が見当たらず、まじめに投資を教えてくれる場もありませんでした。そういう意味で、今の投資家は恵まれているかもしれません。

当日は、まだ株の初心者だった30年前の自分に会いに行きます。30年後の私から、様々な経験を踏まえたうえで「こうしたほうがいいよ」という話がたくさんできればいいなと思っています。



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