半値になったETFトランプ大統領の心中決算発表と参議院選挙
業種別のROICロート製薬の目を覚ます

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ショートコラム(2025年4月)

■ロート製薬の目を覚ます(2025年4月20日)NEW!

アクティビスト(物言う株主)として知られる、英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)がプレゼンテーション「ロート製薬の目を覚ます」を公開しています。

投資先のロート製薬に対する、中核事業への集中、株主との建設的な対話を要求するキャンペーンの一環です。102ページに及ぶ詳細な資料であり、銘柄分析のお手本として参考になります。

ロート製薬のWell-being Report(統合レポート)と読み比べてみてはいかがでしょうか。


■業種別のROIC(2025年4月15日)NEW!

マッキンゼーの資料に業種別のROIC(投下資本利益率)が掲載されていました。注目したいのは、業種によりROICが大きく異なっていることです。

ROICの高い業界としては、特許に守られている医薬品、ブランド力がものを言う日用品、スイッチングコストのかかるソフトウエアがあげられます。

ROICの低い業界としては、いわゆるコモデイティ(汎用品)である素材、競争の厳しい小売があげられます。

長期投資を行う際の参考にしたいデータです。

Median annual ROIC, excluding goodwill


■決算発表と参議院選挙(2025年4月10日)

本日発行した投資環境レポートに書いたことをこちらにも掲載します。株価の値動きに気を取られ、短期志向にならないよう、自分にも言い聞かせているところです。

*****

●トランプ大統領の言動により、マーケットが乱高下しています。
●こういったときは、下手に動かず、じっとしていたいもの。
●静観できるのが、自己資金を運用している個人投資家の強みだからです。

●個人的には5月の連休明けに本格化する、決算発表に注目しています。
●米国や中国で稼いでいる企業を中心に、いったいどんな業績予想を出してくるのでしょうか。

●また7月には参議院選挙があります。
●現状は自民党にとって厳しい状況です。

●このように企業業績の見通しが不透明で、それに加えて政局の流動化が起これば、経営者も投資家も将来を楽観するわけにはいかないはずです。
●とにかく今は、消耗戦を避けて投資資金を温存したうえで、地道な銘柄分析を続け、来るべき投資チャンスに備える時期のような気がしています。


■トランプ大統領の心中(2025年4月8日)

トランプ大統領は、今の米国なら荒療治に耐えられると考えているはずです。問題の先送りを続けた結果、国家の立て直しが難しくなりつつある日本や西洋諸国のようにしたくないのでしょう。

そこで株高のおかげでまだ余力の残っているうちに、思い切った手を打ったと勝手に考えています。自身の政治家生命を“強いアメリカ”の復活に賭けたのです。

短期的な痛みを伴う、この政策の成功する可能性はゼロでないかもしれません。マーケットの混乱が長引く事態を想定して、米国株の調査を始めるべきかどうか思案しています。


■半値になったETF(2025年4月4日)

恥ずかしながら、かつてETFへの投資で大損したことがあります。

「インデックスを持ち続けるのであれば、いつ買ってもOK」といった当時の風潮に流され、2006年から2008年にかけて、ETFによる世界株式ポートフォリオを組んでみたところ、2011年12月末には目も当てられない状況となりました(下表)。

TOPIXとEAFEに関しては、買値の半値を割り込んでおり、「まさかインデックス投資でここまで損をするとは・・・」と絶句したものです。「個別銘柄と違い、インデックスはいずれ戻る」とロスカットしなかったばかりに傷口を広げました。

その後、2012年12月末に節税対策として元本を回復しないままクロス売買を行い、書類上でこれら3銘柄への投資は損失に終わります。

数年にわたる含み損に苦しんだ挙句「インデックスであれ、個別銘柄であれ、割高なものに手を出してはいけない」ということを再認識させられました。

【ETFの評価損益(2011年12月末)】

ETFの評価損益(2011年12月末)

注:EFAとSPYの評価額などには為替差損を含む



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