初夏の北陸旅行、「成熟産業・斜陽産業」音声CD、開店休業、
鳥貴族の業績下方修正、アップル株が急落、Me
Too製品、
続・保ち合い上放れ、久々の鳥貴族、バリュー投資とは、上手くやる方法、
お金の価値、生涯投資家、投資家の資質、株価というもの
ホーム | 投資入門 | ショートコラム | ポートフォリオ | 株の本 | バリュー投資塾 | レポート
ショートコラム(2017年6月)
■株価というもの(2017年6月28日) |
株価は、投資家心理の影響を多大に受けます。よって、フェアバリューに収まっている期間は意外と短く、上にも下にもオーバーシュートする傾向があります。 大半の投資家が儲からないのは、我慢ができないからです。高値で飛びつき買いをして、安値で投げれば、損をして当たり前です。 もっとも、誰しもが買いたい雰囲気になるから天井を付け、誰しもが売りたいムードになるから大底を打つわけですが・・・。 人間の感情は個人差がほとんどありませんから、たいてい皆と同じように行動します。株の世界では、多数派に属してしまえば、自動的に負け組となります。 今は高値圏ですから、次の安値圏を粘り強く待ち、そこで買った株が上がるまで持ち続けられれば、株で一財産築くことも夢ではありません。しかしながら、このとおりに実践できる人はほんの一握りでしょうね。 投資家人生の後半戦にて、自分はそんな少数派を目指します。 |
■投資家の資質(2017年6月27日) |
『生涯投資家』 で、琴線に触れた記述を引用します。 投資家の資質というのは、三割はDNA的に受け継ぐもので、七割は経験だと思う。私は全体の三割を占めるDNA部分を、父から受け継いだ 私の父親は、高校の教師。地学が専門で、物理や数学も教えていたそうです。学校の先生にありがちなのですが、お金儲けには全く興味がありませんでした。 ゆえに、DNA的にはほとんど何も受け継いでおらず、残り七割の経験のみで戦っていることになります。そういう意味で、自分がハンディキャップを背負っている点については、十分に認識しておきたいです。 つまり、DNA的に優れている投資家とガチンコ勝負をしても勝てません。彼らの入ってこないような場所を、常に探し続ける必要がありそうです。 |
■生涯投資家(2017年6月24日) |
昨日、村上世彰氏の著書『生涯投資家』 を一気に読破しました。投資の本で、これだけ心に響いた書物は初めてかもしれません。 それに対して「金融資産1億円を達成してホッとしている自分は、何て小さな人間だろう・・・」と恥ずかしくなりました。 やっと資本主義社会のスタートラインに立てたのですから、もっと志を高く持たねばならないと気持ちを新たにした次第です。 |
■お金の価値(2017年6月22日) |
ネット上で「今はお金が史上最高に安い」とつぶやいた方がいらっしゃるそうですが、全くもって同感です。株や不動産も割高で、人気の飲食店や好立地のホテルはどこも満員の状況が続いています。 お金というものは、その価値が高いときに使うと有意義で、先方にも喜ばれます。もう数年も経てば、株や不動産も割安になり、人気店も予約が取りやすくなり、ホテルは割引料金を提示してくるでしょう。 他人と同じように、お金を安売りする必要はいっさいありません。ひたすら倹約貯蓄を続け、お金が高くなるまで待てばいいのです。 |
■上手くやる方法(2017年6月21日) |
少し長くなりますけど、『ファンド・マネジャー』(後に『マネーマスターズ列伝』として再編)で印象に残っている文言を引用します。 ハーバード大学のホートン図書館に勤務している有名な書籍収集家、フィリップ・ホーファーが私に明かしてくれたところによると、古書業者を相手に上手くやる方法は、「いま要らない本があったら見せてくれないか」と持ちかけることだという。 そういった類の本はだいたい地下の倉庫で埃をかぶっているものだが、そのなかに本当に価値のあるものがあれば、通りがかりの人が買えそうな限度まで強引につり上げた値段を付けてウインドーに飾られている「特別品」などとは比べものにならないほど素晴らしい買い得品となる。 株式市場で上手くやる方法もだいたい一緒です。マーケット氏に「いま要らない銘柄はありませんか」と尋ねてみてください。まあ大半は訳ありですが、そのなかにお宝銘柄が埋もれているかもしれないのです。 |
■バリュー投資とは(2017年6月20日) |
「バリュー投資とは?」という問いの答えは色々あります。私がけっこう気に入ってるのは、名著『投資のプロたち』にてブランデス社の項に書かれている言葉です。 つまりバリュー投資とは、人気がなく、誰にも好まれることなく市場で売買され、他人は嫌な株式だと思うものを進んで買おうというやり方である 目に見えて割安銘柄の少なくなっている昨今ですが、会社四季報夏号を通読しながら、そんな不人気株を探しています。 |
■久々の鳥貴族(2017年6月19日) |
先週の土曜日、テニススクールの食事会が鳥貴族(3193)でありました。 「どうしても行きたい」という方が発起人で、実のところ他のメンバーはあまり乗り気でなかったのです。ところが、いざ行ってみると、たらふく飲んで食べて一人3000円とみんな大満足でした。 久しぶりだったこともあり、個人的な興味は「諸々のコストが上昇している中で、どう対応しているか」でした。通常、飲食店では原価率を30%前後に抑えようとするため、原材料価格が上昇してしまえば量が減ったり質が落ちたりします。 するとどうなるかといえば、常連客に気づかれ「あの店はダメになった」との口コミが広がり、客足も落ちてしまうのが関の山です。しかし、今回訪れた地元奈良の鳥貴族は、もも貴族焼は大きく、おかわり無料のキャベツ盛りも厚みがあり、とり釜飯も美味でした。 当面、収益面では厳しいかもしれませんが、このようにクオリティを維持できれば、人気も長続きするのではないでしょうか。また懇親会などでも使ってみたいです。 |
■続・保ち合い上放れ(2017年6月15日) |
前回の鈴茂器工に続いて、今回は北陸3県で食品スーパーを展開しているアルビス(7475)の株価チャートを掲載します。 同社株は、2年間にわたり2000〜2500円のボックス圏で推移していましたが、2500円を上に抜けた途端に急騰しました。絵に描いたような「保ち合い上放れ」です。 このようなチャートを見つけたら、その時点で収集しておくといいでしょう。多くのパターンを眺めているうちに「この銘柄はそろそろ上がりそうだ」といった勘が働くようになります。 |
■Me Too製品(2017年6月13日) |
最近、上場を果たしたある企業の経営者が次のような発言をしていました。 他社製品がよく売れているからと言って、家電業界のようにそれをそっくり真似たような"Me Too製品"は作りません 多少、時間を要するかもしれませんけど、この会社は伸びるかもしれないと感じた次第です。 |
■アップル株が急落(2017年6月11日) |
5月のショートコラムでも取り上げたアップル株が急落しています。たった1日で25日移動平均線を割り込み、ザラバで50日移動平均線を下回り、下ヒゲが75日移動平均線に達しようかという下げ方でした。 テクニカル分析にて、このような高値圏における大陰線は警戒すべき兆候とされています。 リーマンショック後の株式市場を牽引してきた同社株が下落に転じれば、日経平均も少なからずの影響を受けかねません。米国を代表するシンボリックストックの値動きには、常に注意を払っておきたいものです。 |
■鳥貴族の業績下方修正(2017年6月10日) |
||||||||||||||||||
鳥貴族(3193)が業績下方修正を発表しました。月次の既存店売上高が好調で「てっきり上方修正するのか」と思っていただけに意外です。
理由は次のとおり。採算ベースに乗りそうな出店場所が確保できず、諸々のコスト上昇の影響を受けるといった、景気がピークアウトするときに見受けられる典型的なパターンです。 ●新規出店数の計画未達 低価格を売りとする同社は、どちらかといえば不況に強い業態です。そういう意味で、今の状況は逆風といえるかもしれません。 |
■開店休業(2017年6月8日) |
長期投資家には、マーケット氏からお呼びのかからない状況が続いています。自分の投資に関しては、はっきり言って暇です。 しかし「お待たせしました。さあ、あなたの出番です」 と呼ばれたときに、喜び勇んでさっと出られるよう、準備だけは整えておきたいです。 気まぐれなマーケット氏のこと。いつ何時、声がかかるとも限りません。 |
■「成熟産業・斜陽産業」音声CD(2017年6月5日) |
5月のバリュー投資塾「成熟産業・斜陽産業」に関しても、ありがたいことに、音声CDのご注文をいただきました。販売の準備が整いましたので、ここでも案内いたします。 今回は、成熟産業・斜陽産業に属している会社で、私自身も注目しており、株価が相対的に割安な銘柄を取り上げました。経験則では、成長産業にて高いPERを付けている人気株より、得てしてこの手の銘柄群のほうが儲かりやすいです。 また、参加された方がリピーターさんばかりであり、「この銘柄はどうですか」といった質問も飛び出して、聞いていて楽しめる内容となっています。 ご購入を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入してお申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 |
■初夏の北陸旅行(2017年6月3日) |
5月31日から6月2日まで、北陸旅行に出かけてきました。 風光明媚なローカル線に乗り、地の美味しいものを食べ、以前より気になっていた現地のチェーン店を視察するという、私ながらの旅です。 やはり、何事も百聞は一見にしかずで、自分自身で見て回るのが一番でしょうか。今回、ゲンキー(2772)とクスリアオキ(3549)を見比べて、現地視察の重要性を再認識した次第です。 ゲンキー旭町店 えちぜん鉄道の列車交換 のと鉄道の車窓より望む七尾湾 |
メール | プロフィール | アクセス統計 | 特商法表記 | このサイトについて | リンク集
最終的な投資判断は、みなさまご自身でなさるようお願いいたします。
Copyright (C) 2003-2017 パーシャル・オーナー
by 角山智