キャンドゥの株価はなぜ高い、セミナーテキストがどうにか完成、
ファンダメンタル分析セミナーの概要、ベンジャミン・グレアムの金言、
セミナー後の懇親会
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ショートコラム(2013年11月)
■セミナー後の懇親会(2013年11月28日) |
自主開催セミナー後の懇親会で、何の話をしているのか、書いておきましょう。 ここだけのナイショ話はしないですし、私の方から個別銘柄の名前を出すことも、まずありません。ただ、ひたすら、雑談をしています。 というのも、雑談を通じて、その方の価値観や投資に対する考え方を理解したいからです。私自身、銘柄推奨はできませんが、 ご本人に「合う、合わない」や「投資の方向性として、ちょっと違っているのではないか」というアドバイスなら可能です。 そういった会話がきっかけで、少しでも望ましい方向に進んでいただければいいなと思っています。今後、自主開催セミナーの参加を検討されるのであれば、ぜひとも懇親会もセットで考えてくださいませ。 |
■ベンジャミン・グレアムの金言(2013年11月26日) |
久しぶりに『賢明なる投資家』を読み返しました。名著のいいところは、読むたびに新しい発見を得られることです。今回、目に留まったのは、次の言葉でした。 実際、相場に小さからぬ変動が起こったとき、投資家がそれに乗じて利益を得るためには売買の特別な才能、または「感覚」が必要とされる。 これは読者のお持ちであろう知性とは全く別物であり、われわれはそのような技術に基づいた売買については、投資家としての活動から除外している。 個人投資家の中には、先天的ともいえる臭覚のような才能を持ち、売買で利益を上げている人もいます。しかしながら、そういった手法は、誰にでもできるものではありません。著者のベンジャミン・グレアム氏も、どうやら、このことに気づいていたようです。 凡人にできることは、ファンダメンタル分析を用いた銘柄選択により、リスクを軽減すること。そのうえで、テクニカル分析を併用して、リスクを限定することです。そういった投資を目指したいと思っています。 |
■ファンダメンタル分析セミナーの概要(2013年11月14日) |
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三々五々、お申込みも入ってきましたので、【ファンダメンタル分析セミナー】において何をやるか書いておきます。 17日(日)のローリスクで着実に儲けるバリュー投資セミナー【個別銘柄編】(満席となり、受付は終了しています)は講義形式のセミナーです。私自身の分析プロセスを104ページのテキスト兼資料にまとめ、要所要所を解説していきます。皆さんは、50名の教室にて、その話を聞き、理解していただく形となります また、分析範囲も会社四季報や会社説明会資料が中心で、決算書は表紙のみ使用します。前提知識のあまりない方にも聞いていただける内容です。ご質問については、セミナー終了後に対応いたします。 それに対して、【ファンダメンタル分析セミナー】は研修形式のセミナーです。少人数制(東京で10名、大阪で5名を超えることは、まずありません)のメリットを活かし、皆さん自身で銘柄分析を行っていただきます。今回は、決算書や有価証券報告書の中身についても、分析対象に加えました。 よって、四季報レベルの知識は必要ですが、別に決算書が分からなくても構いません。少人数のため、その場にて、とことん質問できます。セミナーに参加されることで、投資に必要な箇所に関しては、決算書を読めるようになります。 蛇足ながら、セミナー当日に分析する10銘柄の選定もほぼ終わりましたので、半分ほど公開します(念のため、申し上げておきますが、推奨するわけではありません)。 ご参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入して申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。
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■セミナーテキストがどうにか完成(2013年11月11日) |
昨日、ローリスクで着実に儲けるバリュー投資セミナー【個別銘柄編】のテキストがどうにか完成しました。 私自身が普段行っている銘柄分析のプロセスをほとんど盛り込み、可視化(見える化)を試みたこともあり、104ページの大作となってしまいました。セミナーは実質3時間のため、時間配分に留意して、メリハリの利いた説明を心掛けたいと思っています。 ちなみに、お申込み状況ですが、主催者のファイナンシャルアカデミーよりほぼ満席との連絡をいただきました。多くの方に聞いていただけるとあって、講師としてのモチベーションも高まっています。 |
■キャンドゥの株価はなぜ高い(2013年11月4日) |
ローリスクで着実に儲けるバリュー投資セミナー【個別銘柄編】のテキストを作成するため、100円ショップのキャンドゥについて調べていました。この会社、色々と不思議なところがあります。 まず、経営者です。城戸一弥社長は1985年生まれ。2007年にキャンドゥに入社、前社長の城戸博司氏逝去により2011年に26歳の若さで社長に就任しています。入社4年目の若者が会社を経営できるのか、はなはだ疑問です。しかも、2007年まで何をしていたのか、学歴などが公表されていません。この時点で、私なら投資対象から外します。 次に、20周年記念食品という増量食品を売り出したことです。食品の不振が続いているため、てこ入れが必要なことは理解できます。ただ、売価の決まっている100円ショップにて、50%増量が当たり前の大盤振る舞いを行えば、利益を圧迫するのは目に見えています。期間限定となっていますが、客足の遠のくことを恐れ、やめるにやめられない事態も考えられます。 さらに、同社はデザイン性重視の新型店への転換を進めています。食品の販売比率を引き下げて雑貨をメーンにした商品構成にするそうです。要するに、同業セリアの「Color the days」をパクったわけですが、お洒落な店舗は費用もかかります。また、食品の販売比率を引き下げるといっておきながら、その一方で増量食品を売り出しているのも矛盾しています。 以上より、経営が迷走している感を否めません。案の定、10月15日に業績下方修正を発表しました。業績予想修正の理由は次のとおりです。 営業利益、経常利益においては、新ブランドの立ち上げ、ブランドロゴの変更、お客様への感謝の意を込めた20周年記念商品等に係る費用等が一時的に増加したことから、想定を下回る見込みであります。 これって、当初から想定できたことではないのでしょうか。 しかし、その割に株価は下げ渋っています。PER43.6倍、PBR2.6倍、配当利回り0.9%と、割高とも受け取れる水準です。 疑問に感じていたところ、キャンドゥが株主優待を行っていることを思い出しました。100株保有しておれば、年間で4,200円の優待券をもらえます。受取配当金1,500円と合わせれば5,700円で、優待配当利回りは3.6%になります(11月1日終値で計算)。 次の権利落ちは11月末ですから、道理で株価が下がらない訳です。ただ、利回りが3.6%になるのは100株の株主だけです。機関投資家など、大口には関係のない話。それと、株価は中長期的に企業業績に連動するという原理原則を忘れないでほしいものです。「優待券がもらえるからホールドしよう」という考え方では、痛い目にあうかもしれません。 |
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by 角山智