このことだけは、周囲に言わないでおこう、アベノミクス相場が短命に終わる可能性、
週末の過ごし方、金融資産を取り崩すという発想、株式投資におけるフェールセーフ、
2年間の挑戦が終わりました、紺無地のスーツは着るな、11月のセミナーあれこれ
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ショートコラム(2013年10月)
■11月のセミナーあれこれ(2013年10月28日) |
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セミナー日程を、中小企業診断士第2次試験の終了後に設定したため、あれこれと重なってしまいました。 まず、大阪にて11月9日(土)に開催される資産づくりセミナー「NISAで買える!バリュー株」の講師を務めます。私がお話できるのは、質疑応答を含めて小1時間程度ですが、無料セミナーにつき気軽に参加できると思います。セミナーテキスト(14ページ)も作成済です。 その次は、東京にて11月17日(日)に開催されるローリスクで着実に儲けるバリュー投資セミナー【個別銘柄編】の講師を務めます。前回はリスク管理中心の内容でしたが、今回は個別銘柄編につき、楽しいセミナーにしたいです。個別銘柄分析について、基本からお話する初級者向けセミナーですが、中級者の方も復習になると思います。既に構想は練ってあり、昨日からセミナーテキストの作成に取り掛かりました。 最後は、11月24日(日)大阪、11月30日(土)東京で開催する【ファンダメンタル分析セミナー】 です。久しぶりに、ファンダメンタル分析を重視した内容です。というのも、今後、株価がボックス圏で推移するのであれば、銘柄分析の重要性が増してくるからです。 なお、【ファンダメンタル分析セミナー】 は自主開催です。ご参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入して申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 ご注意:ケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。
という訳で、当分は、セミナーテキスト作成に追われそうです。どのセミナーに参加されても、ご満足していただけるよう、念入りな準備を進めていきたいと思っております。 |
■紺無地のスーツは着るな(2013年10月28日) |
消費税増税前にスーツ類を揃えておこうと思い、『成功する男のファッションの秘訣60』を読みました。何事も、基本となる前提知識が必要だからです。 興味深かったのは、スーツを揃える順番でした。 1.ミディアムグレーの無地 意外にも、紺無地のスーツが入っていません。著者は、その理由を2つ上げています。 ●紺無地のスーツに白のシャツの組合せは、ネクタイ選びが難しい 言われてみれば、確かにそのとおりです。他にも、色々と参考になるところがありました。 スーツ類については、ほとんどの方が自己流の知識にとどまっているはずです。一度、本書のような、まじめに書かれているものを読んでおくといいでしょう。 |
■2年間の挑戦が終わりました(2013年10月21日) |
今の私は、投資に関して「勝てそうな、やさしい相場」しか参加しない主義です。ただ、人生においては、難題にもチャレンジすべきです。 そう思い、挑戦したのが中小企業診断士でした。最終的に合格するのは、100人中4人という難関試験です。 昨年、第1次試験は合格したものの、第2次試験で涙を飲みました。背水の陣で臨んだ今年も、昨日の第2次試験でまったく歯が立たなかった問題があり、大幅な得点調整でもない限り合格は無理でしょう。 私自身「2回連続で合格できなければ、それが自分の実力」という考え方です。中小企業診断士については、志半ばにして、今回で区切りをつけることにします。 というわけで、2年間の挑戦が終わりました。気持ちを切り換え、今後の新たな目標を考えたいです。 |
■株式投資におけるフェールセーフ(2013年10月17日) |
同業でもあり、同郷でもあるファイナンシャルアカデミー橋本さんの新刊『人生を確実に予測する ロジカル・ライフプランのすすめ』 を読みました。 自ら進んで大きなリスクを取り、結果的に成功した「リスクテイカー」の少なくないこの業界において、慎重派の橋本さんは異質の存在です。また、私と考え方が近いです。 新刊を読んで、その理由がよく分かりました。根底にあるのは「フェールセーフ」です。聞きなれない言葉でしょうから、本書より引用しておきます。 「フェールセーフ」とは、機械設計の用語で、「仮に事故が起きても、安全を確保するようにする」こと。 実はこれ、システム設計でも用います。システム設計では「操作ミス、設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ想定し、起きた際の被害を最小限にとどめるような工夫」といったニュアンスです。 橋本さんは、12年間、機械設計の仕事をされていました。私も17年間、情報システム部門のSE(システムエンジニア)として、システム設計に携わってきました。著者に共感できるのは、お互いにフェールセーフの世界を生きていたからかもしれません。 もちろん、フェールセーフは株式投資でも有効です。なぜなら、必ずといっていいほど、損失が発生するからです。再び、本書より引用します。 ここで大事なことは、最初に安全上の対策を打ちながら、それがダメなら、小さな損失を受け入れて大きな損失を防ぐという考え方です。 ちなみに、株では、フェールセーフという小難しい言葉を用いず、単に「損切り」と呼びます。皆さんの資産設計に、フェールセーフは取り入れられているでしょうか。 |
■金融資産を取り崩すという発想(2013年10月15日) |
リタイア後の生活資金がいくら必要か、気にされている方も多いと思います。FPによる試算が行われ「老後のためには1億円必要」という記事も目につきます。
しかしながら、ごく普通のサラリーマンや自営業者にとって、1億円は非現実的な数字です。私自身も、未だに達成できていません。 常々、不思議に思っているのは「なぜ、金融資産を取り崩すという発想から抜け切れないのだろうか」ということです。60歳以降も働き、定期的な収入を得ることができれば、そんな大金は不要です。たとえ月20万でも、年金と合わせれば生活費は出るでしょう。 私自身が独立開業したのも、自営業なら、気力と体力が続く限りいつまでもできるからです。もし、皆さんがサラリーマンであれば、資産運用にはげむと共に、定年後に稼ぐための準備を今からはじめられてはいかがでしょうか。 |
■週末の過ごし方(2013年10月13日) |
週末、通っているテニススクールがオープンしたのは、ちょうど3年前です。駅前にあり車を手放せたこと、空調完備で夏場冬場も快適に過ごせることが主な理由で、長年通っていたスクールから移りました。 ただ、テニススクールは立地や設備といったハード面が全てではありません。コーチとの相性やクラスの雰囲気といったソフト面も重要です。 スクールを変えた後も、自分に合いそうな場を探して、やっと今のクラスに落ち着きました。今年に入ってからは、スクール後のランチや飲み会も行われるようになり、週末の楽しみが広がっています。 しかし、テニススクール以外、週末の楽しみがないのも事実です。テニスは、ケガをすれば休まざるを得なくなりますし、仲良くしているテニススクールのメンバーが相次いでやめてしまう事態も想定されます。 今のうちに、他にも、週末の過ごし方を考えておきたいです。リスクヘッジが必要なのは、投資と同じですね。 |
■アベノミクス相場が短命に終わる可能性(2013年10月5日) |
9月末にて、TOPIX(東証株価指数)は年初来38.9%の上昇となりました。これは、相当に高いリターンです。 例年、株価の安くなる10〜11月に深押しがなく、さらに上昇して5月高値を抜いて終われば、上昇率は50%を超えてきます。 TOPIXの上昇率が50%を超えたのは、1999年のITバブルのみです(58.4%)。世の中が投資ブームに沸いた、あの2005年ですら43.5%でした。 ここで注意したいのは、1999年や2005年といった大相場の翌年にはひどい結果になっていることです。2000年には、伝説となった「光通信の20日連続ストップ安」を契機にITバブルが崩壊しました。2006年には、ライブドア・ショックにより新興市場が壊滅的な打撃を受けています。もし、今年が大幅高で終わるようなら、アベノミクス相場が短命に終わる可能性も否定できません。 上昇相場は、適度な中休みをはさんだ方が長続きします。個人的には、もうしばらく調整してほしいと思っているのですが、どうなるでしょうか。 |
■このことだけは、周囲に言わないでおこう(2013年10月2日) |
『まちの相場師』に次のようなくだりがあります。 持株が明るみにでてから周囲の見る目が変わってきた。 (社員大株主として)社長のお気に入りだ、模範社員だとチヤホヤされる。一方では資産家だ、相場師だと変な噂も流される。 こんなことが続くと人に会うのが面倒になり、会社に行くのもうっとうしくなった。 結局、この投資家は田舎に帰り、本当はやりたくなかった農業を継ぎます。 * * * 私が投資家をはじめた20年前「このことだけは、周囲に言わないでおこう」と決めました。当時の上司は株好きで「そろそろ、君も株を持ったらどうだ。大阪ガスなんかいいぞ」とすすめられたものです。それでも「株のことは、よく分かりません」で通しました。 もちろん、サラリーマン時代に執筆した1冊目の本のことも内緒にしていました。角山智というペンネームは、本名を出さないための苦肉の策でした。 今から振り返れば、在職中は黙っておいて正解だったと思っています。ネット上で私の悪口を言う人もいると聞いていますが、職場でも同じ目にあったでしょうから。 |
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by 角山智