ここまでの反省点、リスク管理の効果、3月セミナーの狙い、
楽観的すぎるマーケット、金融資産1億円に対する考え方、
早めに降りるか、やや逃げ遅れるか
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ショートコラム(2013年2月)
■早めに降りるか、やや逃げ遅れるか(2013年2月25日) |
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株価の上昇は結構なことですが、そろそろ「いつ、売り逃げるのか」を意識すべき局面だと思っています。その場合「早めに降りるのか。それとも、やや逃げ遅れるのか」どちらを取るか決めておいたほうがいいでしょう。天井で売ることは、まず不可能だからです。 ブログにも書いたとおり、ミニ天井のサインがたくさん出ています。ただ、勢いのついた相場は簡単に止まらないもの。早めに降りてしまえば、当面、株価の上昇を指をくわえて見ているしか手はありません。その時間が我慢ならない投資家は、目をつぶって最後までついていくしかないでしょう。 一方、最後までついていった場合、相場が急落する恐れもあります。そうなれば、やや逃げ遅れた形で売る羽目に陥ります。大型株ならすぐ売れるかもしれませんが、中小型部では売却に時間がかかることもありえます。私自身も昨年5月の下げで経験しましたけど、やや後味の悪い逃げ方です。 ここでも、投資家は「どちらを取るか」という究極の選択を迫られます。 ●現金を持ったまま、上昇相場を見ているだけ 本業を持っている個人投資家の場合、前者を選ぶべきでしょうか。株価が気になり、会議中も上の空、休憩時間に携帯を抱えてトイレに駆け込むようでは本末転倒ですから。 |
■金融資産1億円に対する考え方(2013年2月20日) |
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「億り人」という言葉に興味をおぼえ、検索してみたところ、みきまるさんの「極少数の大勝できる銘柄に資金を集中する」というエントリーにたどり着きました。 たしかに、周りを見渡しても、そのとおりだと思います。 ただ、物事には二面性があります。「大きなリスクを取った投資家のうち、素質と強運に恵まれたごく一部のプレーヤーが1億円を達成した」ともいえるのではないでしょうか。努力もむなしく、去っていった人たちのほうが圧倒的に多いはずです。 今の私は、まったく別のスタンスを取っています。「取り立てた素質もなく、運に恵まれなかったとしても、資産を守りつつ増やす方法はないだろうか」常に自問自答しているのです。 投資をはじめて18年になりますが、やっと9合目の見えてきた状況です。大台を達成できるかどうか、自分にも分かりません。たとえ届かなかったとしても、金融資産を大きく減らすことなく「有終の美」を飾ることができれば、それで満足です。 |
■楽観的すぎるマーケット(2013年2月19日) |
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昨年の12月はじめまでは「株価が上がるのも、衆議院選挙までだ。たとえ自民党が圧勝しても、そこで材料出尽くしになる」といった慎重論がありました。 ところが、最近ではそういった論調が影をひそめています。みんな、イケイケになっているのです。逆に、そういったところに違和感を持っています。 私は、単なるひねくれ者なのでしょうか。 |
■3月セミナーの狙い(2013年2月11日) |
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お申込みもちらほら入ってきました【相場局面に応じた銘柄選択手法セミナー】の狙いを書いておきましょう。一言でいえば、次の通りです。 個人投資家は、得意分野で勝負すべきだが、一方で引き出しを増やす努力も必要。 下図は、2012年相場のイメージです。日経平均を見る限り、投資チャンスは2〜3月、11月〜12月の4か月しかありませんでした。一番投資チャンスが長かったのは割安成長株ですが、11月以降は金融相場だったため、全面高の恩恵をあまり受けていないのも事実です。
ここで、引き出しを2つ持っておれば、日経平均連動銘柄と割安成長株の乗り換えを行うことにより、リターンの取れる時期を引き伸ばすことができます。3月から4月にかけても同様です。 ちなみに、私自身は割安成長株投資を得意にしていますが、そればかり持っているわけではありません。個別銘柄を、日経平均連動シクリカル銘柄、高配当バリュー株、割安成長株の3グループに分けてウォッチしています。そして、チャートを参考にしながら「来ている」銘柄グループを中心に組み入れています。 現に、潮目の変わった11月には、割安成長株(内需関係の安定成長株)を売り、日経平均連動シクリカル銘柄と高配当バリュー株を組み入れました。その後、割安成長株は鳴かず飛ばずの銘柄が多かったので、ここで入れ替えて良かったと思っています。 セミナーは、こういった内容です(当日は、具体的な銘柄をあげてお話します)。 ご参加・ご購入を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入して申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 ご注意:ケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。
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■リスク管理の効果(2013年2月9日) |
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下のグラフをご覧ください。2000年12月末と2013年1月末の個別銘柄損益を比較したものです。 リスク管理をまったく行っていなかった2000年は、損失がマイナス50%を超えている(買値の半分以下になっている)銘柄が4つもあります。この後、相場は2001年、2002年と下がっていくわけですから、持ったままではさらに含み損が膨らむだけです。2001年に損切りを決行して、やっと塩漬け地獄から抜け出すことができました。 一方で、リスク管理の徹底している2013年1月末では、含み損がほとんどありません。早くロスカットしすぎて「しまった」と思うこともあるものの、ポートフォリオをこのような状態に保っておいたほうが、精神衛生上も良好です。 リスク管理を行うのは、大きな損失を未然に防ぐためです。ただ、それに加えて、頭痛の種がほとんどなく、常に前向きな気持ちで投資に取り組めるという効果も見逃せません。 ★2000年12月末の個別銘柄損益
★2013年1月末の個別銘柄損益 |
■ここまでの反省点(2013年2月2日) |
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昨年11月の衆議院解散以降、本格的に買い始めたわけですが、ここまでの反省をしておきたいと思います。 まず、良かった点として、次の3つがあげられます。 ●初めて、日経平均連動シクリカル銘柄で取れた そして、反省点は、次の3つです。 ●どの銘柄に投資するか、あれこれ迷うなら、素直に日経225ETFを買っておけばよかった 今後、できなかったことができるよう、少しずつ進歩していきたいです。 |
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