3月のバリュー投資セミナー、PMV(事業家的市場価値)、投資に向いている時期、
バリュー投資セミナー続報、視点の広げ方、なぜこんないい銘柄が下がるのか、
一つの区切り、ちょっと一息、バリュー投資セミナーの予習方法、締切前、脱稿、
「働く意味」と「人生の目的」、バリュー投資「実践」セミナーテキスト
ホーム | 投資入門 | ショートコラム | ポートフォリオ | 株の本 | セミナー | リンク集
ショートコラム(2008年2月)
■バリュー投資「実践」セミナーテキスト(2008年2月29日) |
|
【バリュー投資「実践」セミナー】のテキストがほぼできましたので、見出しレベルで掲載しておきます。そろそろ確定申告にも取り掛からないといけないのですが、取られる一方では気が重いです。
はじめに 第1部:PMVとカタリスト 第2部:企業価値以外の株価形成要因 第3章:有望銘柄の見つけ方 なお、ケーススタディをふんだんに取り入れていますが、推奨銘柄ではありません。考え方を具体的に示すものです。 |
■「働く意味」と「人生の目的」(2008年2月27日) |
|
水瀬ケンイチさんの死ぬ前に「もっと仕事をすればよかった」という人はいないを興味深く読みました。実は、私も「働く意味」と「人生の目的」について考えています。 というのも、6冊目を仕上げ、3月のバリュー投資セミナーを終えれば、角山オフィスの仕事をフルタイムで行う必要がなくなります。独り者で、生活も地味ですから、セミリタイア生活に入ることもできるのですが「それはどうかな」と思っています。 もともと、このサイトで情報発信を始め、本を書き、セミナー講師を引き受けたのは「世間一般の遊びより、この方が楽しい」と感じたからです。最初は、お金なんてどうでもよかったのです。ところが、それなりに収入が得られるものですから「自分のビジネスを持ちたい」という動機もあり、角山オフィスを立ち上げました。 角山オフィスは3年計画でした。私自身が独立を決めたのは2005年4月ですから、この3月でちょうど3年になります。おかげさまで、やりたかったことはほとんど達成できました。そろそろ巡航速度に切り替えてもいい頃です。そして、今は「何か別のことをやりたい」という気持ちが強いです。 株式投資は、自分自身でコントロールできることが限られます。個人事業も、独りでできる範囲は知れています。そうであれば「SEとしてのスキル、経営分析ができることや個人事業を立ち上げた経験」を生かした「ITと企業経営に関する」仕事でもと思うのですが、実績があるわけではありませんし、もう朝早くから晩遅くまで働かされるのはごめんです。 かといって、自宅でぼっとしているのは、もっと嫌です。「何か趣味はないのか」と思われるかもしれませんが、自宅で仕事をしていると「独り遊び」的なことは楽しくなくなります。相手のあることは、テニス一つにしても、平日の昼間には有閑マダムのグループしかいません。 結局、現段階では、適度な時間を「やりがい」の持てる労働者として過ごし、そこでの人脈やインプットを角山オフィスの仕事や投資家として生かし、リターンを高めることが理想です。何かいい方法はないかと思案しているところです。 |
■脱稿(2008年2月25日) |
|
先ほど、6冊目「バリュー投資の強化書(仮題)」の原稿を編集者さんに送りました。予定通りに仕上げることができ、ほっとしています。これで3月のバリュー投資セミナーテキスト作成に注力することができます。 そのセミナーですが、東京会場の【バリュー投資「実践」セミナー】にwww9945さんも来られますし、cpainverstorさんにも30分ほど話をしていただきます。私としてはモチベーションアップにもつながり、程よいプレッシャーの中で話ができそうです。 とりあえず、今週中にセミナーテキストを完成させる予定です。できましたら、目次程度はアップします。 なお、5冊目の「国際バリュー投資入門(仮題)」は出版社の作業が遅れているようです。ひょっとすると、5冊目、6冊目ともほぼ同時期(4月下旬)に出版されるかもしれません。 |
■締切前(2008年2月22日) |
|
6冊目「バリュー投資の強化書(仮題)」の締切直前となりました。本は集中しないと書けないので、午前中の3時間を執筆に当てていたのですが、ついにお尻に火が付き始めました。昨日から、丸一日書いているのですが、そうすると体のあちこちが痛くなる始末です(苦笑)。 先ほど、何とか本文を書き終え、後は細かいところの見直しを残すのみとなりました。締切を延ばしてもらうことも可能ですが、そうするとセミナーテキスト作成など、後が苦しくなります。締切当日提出を目指して、もう一頑張りです。 |
■バリュー投資セミナーの予習方法(2008年2月20日) |
|
バリュー投資セミナーに参加される方から、予習方法について質問をいただきました。 【バリュー投資「基本」セミナー】に参加される方は「バリュー投資 株の本当の価値を問う」の一読をおすすめします。この本は、書き方が平易で、よくまとまっています。 【バリュー投資「実践」セミナー】に参加される方は、次の3冊がおすすめです。 ■「バリュー投資入門」 「バリュー投資入門」は、マリオ・ガベーリの章に目を通してください。PMV(事業家的市場価値)についての説明があります。 「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ (3) 「錬金術入門」篇」は、第5章:信用創造の錬金術と第6章:逆張り投資の錬金術を読んでおけば、当日の理解もすすむでしょう。 「ジム・クレイマーの株式投資大作戦」は、できるのであれば通読をおすすめします。先日、私も読み返したのですが、得るところが多かったです。 なお、【バリュー投資「実践」セミナー】ですが、話の内容自体は難しくありません。このセミナーの狙いは、みなさんに新しい視点や参考になる考え方をご提供することです。 PMVのケーススタディでは「おお、俺もそういう発想はしていたぞ。PMVって、そういうことだったのか」とか「DCF法だけでなく、そういう見方もあるのか」とかと気づいてもらえれば嬉しいです。企業価値以外の株価形成要因を聞いてもらえば「なぜ、こんないい銘柄が下がるのか」と嘆く前に、対応が取れるかもしれません(損切りについても理解していただけるはずです)。避けるべき投資対象については、自分自身が手痛い失敗をして学びました。私の投資に対する考え方で、一つでも参考になる部分はあればと思ってお話します。 株式投資では、一時的に成功できても、資産を維持することは意外と難しいものです。2005年の上げ相場で威勢のよかった投資家のほとんどが沈黙してしまった今では、ますますそう思います。私が生き残っているのは、柔軟だったからと自負していますが、それは何度も痛い目に会い、柔軟にならざるをえなかったのです。そんな「生き残り術」や「バリュー投資の常識と非常識」についても触れるつもりです。 |
■ちょっと一息(2008年2月18日) |
|
好きではじめた今の仕事ですが「きついなぁ」と思うこともあります。
■独りで一日中机に向かって書いている まあ、こればかりは仕方ないですね。本日は順調に進んだので、息抜きがてら書いてみました。 |
■一つの区切り(2008年2月17日) |
|
6冊目「バリュー投資の強化書(仮題)」の締切が迫ってきました。今から、セミナーテキスト作成、5冊目「国際バリュー投資入門(仮題)」の校正、確定申告と厳しいスケジュールです。それなのに「米国企業の決算書を分析してほしい」という雑誌の取材を「面白そうだから」という理由で受けてしまいました(苦笑)。 ここまで予定が詰まっているのは、はじめてかもしれません。それでも、6冊目の本と3月のバリュー投資セミナーは、私にとって一つの区切りですから、今までで一番のものを出したいと思っています。 6冊目をパン・ローリング社で書かせてもらったのは「好きに買いていいよ」といわれていたからです(本は、必ずしも著者の思いどおりに書けるものではありません)。だから、まとめ的な内容はパン・ローリング社にお願いしようと以前から決めていました。 セミナーについても、もともと、何人かのバリュー投資家で「競演セミナー」を行う計画があり、今回の話はそのために用意していたものです。紆余曲折があり「競演セミナー」の話は流れてしまったのですが、話自体は「とっておき」の内容です。 今後、書籍については、しばらく休んで充電したいです。セミナーも、出版記念的なものは行いますけど、回数は減らすかもしれません。そして、空いた時間をどう使うか、セミナー終了後に考えたいです。実は、角山オフィスを開業したとき、3年を一つの区切りとするつもりでした。 さて、そうはいっても、まずは目先の仕事をこなすことです。仮に「最後の書籍」「最後のセミナー」になっても恥ずかしくないよう、もうひと頑張りです。 |
■なぜ、こんないい銘柄が下がるのか(2008年2月14日) |
|
今日は少し戻しましたが、昨年の夏以降、次の言葉をつぶやいた方は少なくないはずです。 「なぜ、こんないい銘柄が下がるのか」 株価の変動要因としては つまり、株価が下がっているのは 投資家は、基本的に自信過剰ですから「自分の計算した価値が正しく、市場が間違っている」と考えがちです。業績下方修正でも出ようものなら、あきらめもつくでしょうが、そのときは目も当てられないほど株価が下がっているものです。 それより問題なのは、今回のように、業績が(そんなに)悪くなくても下げ続けるケースです。このような状況では、ほとんどのバリュー投資家は動きが取れなくなってしまいます。なぜなら、バリュー投資家は企業価値以外の株価変動要因に無頓着だからです。 そういう私も、初心者時代に辛酸をなめています。1997年の秋、アジア通貨危機による信用収縮の真っ只中に買い下がりを行い、投資資金を使い果たしてしまいました。 このことは、天候を無視して冬山に登るようなものです。吹雪の中では、いたずらに体力を消耗するだけで、ほとんど前に進まないでしょう。下手をすれば遭難する恐れもあります。天気が大荒れのときは、ベースキャンプまで引き返し、回復を待つことです。 株式投資も同じです。バリュー投資家といえども、経済情勢や市場心理に気を使う必要があります。また、自分の計算した価値が間違っている可能性に備えておくべきです。 ここから、毎度のように宣伝になってしまうのですが、【バリュー投資「実践」セミナー】にて企業価値以外の株価変動要因を取り上げるのは、今が説明に適している(真剣に聞いてもらえる)時期だからです。バリュー投資セミナーで、この手の話をするのは少し勇気のいることです。でも、大切なことですから、ぜひとも知っておいてください。 |
■視点の広げ方(2008年2月11日) |
|
今日は穏やかに晴れましたね。三連休はいかがお過ごしでしょうか? 角山オフィスは、日曜日は少しゆっくりしましたが、基本的に仕事です(苦笑)。午前中は6冊目の追い込み、午後はセミナーテキスト作成です。 午前の「基本セミナー」テキストがかなりできてきましたので、PRも兼ねて「低PER銘柄の中からバリュー株を選び出すには、どこに注目すればいいか」のさわりを説明しておきましょう。 今は、PER10倍程度の銘柄がゴロゴロしています。問題は、その中から、どうやって価値のある銘柄(バリュー株)を選び出すかです。 まずは、利益に注目しますと、当たり前ですが そして そこで 次に 最後に 実際は、そんなに単純ではありませんけど、質問を少し加えるだけで、視点がぐっと広がることがおわかりでしょうか。ここで行っているのは、PER、損益計算書、ビジネスモデルを結びつける作業です。 【バリュー投資「基本」セミナー】では、こんな感じで、銘柄を多面的に見るコツをお話したいと思います。ここまでの説明も、専門用語を使えば「価格決定権」「ストック型」「規模の効果」となるわけですが、なるべくやさしい言葉で説明したいです。 おかげさまで、申し込みもちらほら入ってきました。引き続き、テキストを作り込んでいきます。 |
■バリュー投資セミナー続報(2008年2月8日) |
|
3月のバリュー投資セミナーに、早速、お申し込みをいただいております。ありがとうございます。 ところが、午前の「基本セミナー」より午後の「実践」セミナーの方がお申し込みが多いという想定外の事態となっています(苦笑)。 そこで、「基本セミナー」の内容を煮詰めましたので、少し書いておきます。テーマは「バリュー株を選ぶ10のポイント」としました。今のところ、次の10項目を考えています(今後、変更することもあります)。 1.銘柄探しのポイント たとえば「PERのポイント」では「低PER銘柄の中からバリュー株を選び出すには、どこに注目すればいいか」といった話をしたいと思っています(低PERでも価値のない銘柄はあります)。 時間・参加料ともお手頃となっていますので、このサイトをご覧になっており、まだセミナーに参加されたことがない方に、ぜひ来ていただきたいです。 なお「実践セミナー」についても、東京会場のみですが、スペシャルゲストをお呼びしました。cpainvestorさんに30分程度「決算書とビジネスモデルの関係について」のミニ講義をお願いしています。私の方も、負けないように、しっかりした内容を準備したいと思っています。 2年前のセミナーでは、満席で参加できなくなった方から苦情のメールをいただいたものです。今では、状況がすっかり様変わりしてしまいました。 少人数での開催になると予想していますが「あのとき、参加して良かった」といわれるようなセミナーを目指します。「今が頑張りどころだ」「ここが投資のチャンスだ」と思われている方のご参加をお待ちしています。 |
■投資に向いている時期(2008年2月6日) |
|
NBonline(日経ビジネスオンライン、会員登録すれば閲覧可)の一文です。 相手の金融危機や不況は、株式や不動産など優良な銘柄を安値で買う絶好の機会だ。 ところが多くの投資家、企業は自分の所得が増え、キャシュフローの余剰が大きくなった時に大規模な投資に手を出してしまう。これが間違いのもとだ。対象となる市場が不況・景気後退の時にこそ大きく投資すべきなのだ。もちろん、私も含めて「言うは易く、行うは難し」である。 実は、私が勤めていた企業の先代社長も同じことをいっていました。 設備投資は、景気の悪いときに行うものだ。モノが安く買えるし、設備が順調に動き出した頃に、ちょうど景気も回復する。 景気が良くなってから設備投資を行うところはダメだ。高くつく上、設備が完成した頃には不況になっている。 今年は、1998年、2002年〜2003年に続く投資のチャンスになると、内心ワクワクしています。特に、海外の金融的問題が原因である点は、1998年との共通点です。このときも、当局が金利をかなり下げたので、問題解決のメドがついたとたん、株価は急回復しました(逆に、あがりすぎてITバブルを招きました) 現在の状況は「道端に札束が落ちているのに、他人が避けて通るのを見て、誰も拾わない」といった感じです。2005年末には、同じ道で「どぶさらいをして、10円玉を集めていた」人を大勢見かけたのにです。 ここは、勇気を出して札束を拾い上げればいいのですが、みんな避けて通る他人を見ているのでしょうか。 |
■PMV(事業家的市場価値)(2008年2月4日) |
|
PMV(Private Market Value:事業家的市場価値)とは「バリュー投資入門」によると「情報通の事業家が、同じような性質を備えた資産に対して支払う価値額」のことです。「バリュー投資 株の本当の価値を問う」では、もっと簡単に「見識のある買い手が支払う値段」としています。 これは、PERやEV/EBITDA倍率など、財務諸表の数値を使って計算するやり方と違い、その道のプロが独自に算定した企業価値です。そして、現在の米国では、この考え方がバリュー投資の主流となりつつあります。バリューファンドが一見割安と思えない銘柄に投資している場合は、ほぼ間違いなくPMVを使っているといえるでしょう。 残念ながら、PMVの算定ができるのはその道の専門家に限られます。私たちにできるのは、企業買収や第三者割当増資の事例を調べてみて、だいたいの目星をつけることです。 3月の【バリュー投資「実践」セミナー】では、ケーススタディを通じて、日本企業のPMVに迫ってみます。もちろん、一つの仮説に過ぎませんが、それはDCF法で算出する理論株価についても同じです。 ブルドックソースの件で、一歩後退した感はありますが、将来的には日本でもM&Aが盛んになると思われます(もし、非効率な会社が居座り続けるようであれば、この国の未来が心配です)。そうであれば、PMVはより重要性が増してきます。 振り返れば、バリュー投資があまり知られていなかった2002年〜2003年当時にバリュー株を買っていた個人投資家は一財産築いています。今の段階で、PMVの考え方を知っておくメリットは大きいと思っています。 |
■3月のバリュー投資セミナー(2008年2月2日) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
3月にも、バリュー投資セミナーを行うことにしました。 今のような時期は、割安な株がゴロゴロしており、セミナーで得た知識をすぐに生かせると思います。ただ、中には「売られて当然」の銘柄も混ざっていますから、(百発百中は無理としても)本当の「お値打ち品」を見分ける力を養っていただきたいです。 今回は、午前と午後でセミナーを分けました。 午前の「基本」セミナーは、バリュー投資について、一通り説明します。難しい話はほとんどしませんので、どなたにも聞いていただけるセミナーです。参加料も、意識的に低く設定しました。 午後の「実践」セミナーは、PMV(事業家的市場価値)とカタリスト、企業価値以外の株価形成要因、有望銘柄の見つけ方の3本立てです。ケーススタディをふんだんに取り入れ、実践的な内容を目指します。参加料は、自分自身にプレッシャーを掛ける意味もあり、やや高めにしました。 参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入して申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。
|
メール | プロフィール | アクセス統計 | 特商法表記 | このサイトについて
最終的な投資判断は、みなさまご自身でなさるようお願いいたします。
Copyright (C) 2003-2012 パーシャル・オーナー
by 角山智