「超分析」バリュー投資セミナーDVD赤信号 みんなで渡れば個人版401K
ファンダメンタル分析だけでいいのか荒川静香と安藤美姫道具としてのファイナンス
贅沢してきましたアセット・アロケーションブログの効用美人とグラマーストック
一番嫌いな仕事

パーシャル・オーナー


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ショートコラム(2006年3月)

■一番嫌いな仕事(2006年3月31日)

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こういうタイトルをつけると「好きなことを仕事にしているくせに」と突っ込まれそうですが(笑)、中には嫌いな仕事もあります。

それは何かといいますと、セミナーDVDのチェック作業です。「もうちょっとうまく話せないものか」「間の取り方が悪いなあ」「ジャケットがよれよれじゃないか(苦笑)」と色々思ってしまいます。そういう意味では、テレビでバカなことをやっているお笑い芸人の方も、相当練習して、外見にも気を使っているのでしょうね。

まだまだ修行が足りませんが、年1回は撮影を行って自分自身をチェックしてみる必要がありそうです。この「「超分析」バリュー投資セミナーDVD」4月中旬には発売されると思います。予約されている方は、もう少しだけお待ちくださいませ。

角山の写真

「超分析」バリュー投資セミナーDVD」のキャプチャー画像

尚、発売元の日本ファイナンシャルアカデミーで、2005年ベストDVD大賞発表が発表されています。

金賞:収益バリュー投資術セミナーDVD(KENさん)
銀賞:「科学的」バリュー投資法ゼミナールDVD(榊原教授)
銅賞: 「バリュー投資の真髄」セミナーDVD(しんさん)

3つともバリュー投資のDVDが占めたことは喜ばしいです。私も次回選ばれるよう頑張ります(笑)。


■美人とグラマーストック(2006年3月29日)

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「理想を言えば、知的で正直で、思いやりがあって柔軟な適応力を持っている・・・そんな女性に肉体的な魅力が備わっているのがいちばんいいんだがね」

となりの億万長者」の続編にあたる「なぜ、この人たちは金持ちになったのか」では、配偶者の選び方に一つの章を当てています。資産を形成するには、配偶者選びが重要なのですが、億万長者は容姿を最重要ポイントにしていないそうです。

それに対して、世間一般の男性は、相手の容姿を最重視するため、失敗するケースが多いとしています。妻の容貌が衰えたら、気持ちは離婚へと傾くのでしょうね。

株式市場にも、美人が大好きな男性はたくさんいます。美人(グラマーストック)の魅力は、高い成長性です。しかしながら、成長はやがて衰え(平均への回帰)、高い株価を維持できなくなります。男性は、またもや落胆します。

こうして見ると、銘柄選びと配偶者の選び方には共通点があるように思えます。そうはいっても、バリュー投資家の奥さんに美人が多いように思えるのは、気のせいでしょうか(笑)。

グラマー株とバリュー株

グラマー株式とバリュー株式のパフォーマンス比較。「最新 行動ファイナンス入門」より


■ブログの効用(2006年3月22日)

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投資をはじめた方には、できるのであれば、ブログの開設をおすすめしています。

ブログには様々な効用があるからです。

■文章を書くことにより、自分の考えがまとまる
■インターネットで発表する以上、色々と調べるようになる
■コメントやメールのやりとりから、投資家仲間の輪がひろがる
■ブログを持っていると、初参加のオフ会でも一人前扱いしてもらえる

私がこのサイトを開いたときは、ブログが普及する前だったので、HTMLと格闘しながら作りました。ブログなら、その面倒さがないです。

そんなわけで、知り合いの投資家さんがブログを開設されましたので紹介しておきます。たーちゃんファンドです。できたてホヤホヤのブログですが、今後が楽しみです。


■アセット・アロケーション(2006年3月19日)

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「何をいまさら」と思われるかもしれませんが、アセット・アロケーションについて考えました。今までの私は、流動性資産と日本株が半々程度でした。

理由としては
■資産自体2,000万円程度と少なかった
■比較的高金利の定額預金を持っていた
■日本株が割安だった
■サラリーマンとして安定収入があった
があげられます。

ところが、一昨年、昨年で状況がかなり変わりました。
■持株の上昇により資産が大幅に増え、株式比率が高まった
■定額預金が全て満期になった
■日本株の割安さが消えた
■独立したので、収入が不安定になった

今の仕事は、日本の証券市況に左右される面があります。活況であれば、本が売れ、セミナーも大入りとなるのですが、そうでなくなれば収入が減ります。資産が日本株ばかりでは、会社の持株会に入っているようなもので、収入が減った年は資産も減るというダブルパンチを受けます。逆に、日本株をそんなに持っていなくても、収入が順調であれば「資産を築く」という目的は達成されます。

資産クラス 配分 利回り 備考
流動性資産
10%
0%
ソニー銀行1か月定期など
日本株
50%
1.5%
 
日本債券
5%
1%
個人向け国債
J-REIT
10%
4%
 
外国株
20%
4%
米国株個別銘柄
外国債券
5%
4%
米ドルMMF
平均
-
2.2%
加重平均

内藤さんの本(新刊は「内藤忍の資産設計塾 実践編」)を参考に、私なりに組んでみたアセット・アロケーションです。利回りは配当利回りのことで、かなりざっくりつけました。

項目別に見ていきましょう。

■流動性資産・・・「投資戦略の発想法」では、2年分の生活費があれば十分だとされています。現状では、金利はほとんど期待できません。収入が安定しており、大きな出費の予定もなければ、個人向け国債に振り向けていいかもしれません。

■日本株・・・今年は期待していないのですが、あまり売りたくないので50%としました。増配による配当利回りの向上を期待しています。

■日本債券・・・金利上昇の気配があり、固定金利のものには手を出しにくいです。変動金利の個人向け国債でいいと思います。色々言われていますが、個人向け国債は、かなりの優遇商品です。使わない手はないと思います。

■J-REIT・・・「ウォール街があなたに知られたくないこと」「投資「4つの黄金則」」「株式投資の未来」では、いずれもREIT(不動産投資信託)の組み入れを推奨しています。株式とは別の動きをする、貴重な資産クラスとの認識です。J-REITの過熱感は気になりますが。

■外国株・・・グローバル・マーケットを持つ米国企業から選びたいです。米国株は日本株に比べて上がっておらず、バリュー株(シティグループやATT等)の配当利回りは4%を超えます。

■外国債券・・・米国の利上げも最終局面の様相を呈してきました。長短金利差が縮小しています。米ドルMMFでも4%弱の金利がつきますので、これで十分だと思います。ただ、為替リスクを考慮すると、リターンは低いかもしれません。

これでもまだ、日本株の比率が高いです。私はもともと、インフレに勝てない債券を毛嫌いしているので、債券は少なめです。個人向け国債がなければ、日本債券0%もありえました。

現状から、少しずつアセット・アロケーションを組んでいきたいと検討中です。個別株式か投資信託かは、別の機会に書きます。


■贅沢してきました(2006年3月18日)

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昨晩は、レストラン ヴァリエに出掛けてきました。フレンチのコース料理です。月に一度は贅沢するという目標をやっと達成しました(これでH隊長を出し抜いたはずです、笑)。この手の店は、女性同伴に限るので、前の職場関係の女性2人を招待しました。

実は、この話には伏線がありまして、昨年「本格派のフレンチ・レストランに行きたいね」というやりとりになったとき「株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術が2万部出たらいいよ」と公約(?)したら、本当に2万部を達成したものです。店は彼女たちが探してくれました。

本格的なコース料理ははじめてだったのですが、時間と空間を楽しむお金の使い方もいいものだなと感じました。同じ1万円でも、価値(バリュー)のある1万円だと思います。生活にもメリハリが必要ですね。


■道具としてのファイナンス(2006年3月17日)

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久々に「道具としてのファイナンス」を読み返してみました。ファイナンスの入門書であり、企業価値評価とDCF法(割引キャッシュフロー法)について取り上げられています。最初に読んだときは、難しく感じたものですが、以前より理解できる箇所が増えました。やはり、本というのは、繰り返し読むべきものなのでしょう。この本は、ファイナンスの入門書として、おすすめです。

実は、著者の石野雄一さんには、酒席でお会いしたことがあります。その後、私のセミナーにも来ていただきました。「人間が柔らかくて、根はまじめ」という印象を受けたのですが、文章からもそんな感じを受けました。

昨年は、一時期東京に居たこともあり「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」の山口揚平に2回ほどお会いできました。本にも、クレバーな雰囲気がよく出ています。「バリュー投資セミナー「企業価値を見抜いて投資せよ!初心者のための堅実・割安株投資」」には所用で出席できなかったので、セミナーDVDの発売を嬉しく思っています。

一般的には、本の著者に会うことは難しいでしょうから、本文を読みながら「どんな人が書いたのだろう」と考えると理解が進みそうです。文章は人柄が出るから面白いですね。


■荒川静香と安藤美姫(2006年3月15日)

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オリンピックは終わりましたが、まだ余韻が残っている感じです。特にフィギュアスケートの荒川選手、安藤選手の活躍は注目を集めました。演技をソツなくまとめ「負けなかった」荒川選手、大舞台での4回転ジャンプに賭け「勝てなかった」安藤選手、それぞれ明暗を分けました。いずれにしても、私たちに感動を与えたくれた彼女たちには、大きな拍手をおくりたいです。

私見ながら、スポーツと投資は共通点も多いと思っています。不謹慎かもしれませんが、2人の演技を投資に喩えてみるとどうなるでしょうか。

荒川選手は堅実な演技を積み重ねました。そして、他の選手のミスにより金メダルにかがやきます。彼女は「負けなかった」のです。投資においても王道的なやり方です。

一方で、安藤選手はハイリスク・ハイリターンの4回転ジャンプに賭けます。成功すればメダルに手が届きますが、確率的には何ともいえない一発勝負でした。将来のある彼女にとっては、大舞台で4回転ジャンプを「飛んだ」こと自体に意義があります。ただ、投資において、そこまで賭けることは賢明とは言えないです。

スポーツの世界では、敗者も健闘をたたえられます。「よくやったね」と声をかけてもらえるのです。しかし、マーケットでは、敗者の居場所など、何処にもありません。

投資家は、ヒーローを夢見てはいけないのです。黙々と「負けない」投資を積み重ねていく。それだけではないでしょうか。オリンピックでの2人の対照的な演技を見ながら、そう思いました。


■ファンダメンタル分析だけでいいのか(2006年3月14日)

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手前みそな話で恐縮ですが、1冊目の本「超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術目次」では、資産バリューと投資に対する心構えを書きました。

2冊目の本「株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術目次」では収益バリューと定性判断の初歩について触れました。

今回の「「超分析」バリュー投資セミナーDVD」では企業価値の算出方法(ベーシックな無成長モデル)、ビジネスモデルや競争優位性といった定性判断のさわり部分を取り上げました。簡単ですが、決算書の見方も解説しています。

後は、企業価値の成長モデルであるDCF法(割引キャッシュフロー法)の理解や競争優勢性をもう少し勉強をしてもらえば、ファンダメンタル分析はほぼマスターできます。このあたりは、次の本に書くか、秋以降のセミナーで取り上げようと思っています。

基本がマスターできれば、投資家としての経験を積み、自分のレベルを高めていけるわけです。

でも、「ファンダメンタル分析だけでいいのか」と思うことがあります。今年になって資産バリュー株が下がりましたが、企業価値から見ると割安なものも含まれています。

最近読んだ「株式投資は心理戦争」には、

株価 = 企業価値 × 情報の解釈 × 投資家の心理状況

だとありました。

そして、投資家の調査は「企業価値という要因だけを極端に重視して、そのほか一切を軽視している」と指摘しています。

野球選手では「走・攻・守」のバランスが求められます。投資家もバランスを取るべきではないでしょうか。そういう意味では、ファイナンス理論のDCF法に深入りしてしまうより、群集心理(バブルとその崩壊)や行動ファイナンスの勉強をした方がいいように思えてならないのです。


■個人版401K(2006年3月9日)

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自営業向けの制度で、気になっていた個人版401K(個人型確定拠出年金)を調べてみました。掛金は全額所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象になり、運用益も非課税です。取扱いは銀行、証券会社、保険会社で行っています(運営管理機関一覧)。

ファンドは、SGターゲット・ジャパン・ファンドAvest_Eトヨタアセット・バンガード海外株式ファンドが選べると理想なのですが、選択肢は少ないように思えます(金融機関別の運用商品一覧)。まあ、このような運用ならTOPIXとMSCIのインデックスファンドでいいのかもしれません。

インデックスファンドにしても、信託報酬が高いわりに、インデックスに大きく負けているものがあります。慎重に選ぶ必要がありそうです。特定口座のように401K口座を作り、好きに運用させてもらいたいです。また、口座管理料のような手数料を取られます(運営機関別の手数料一覧)。

制約はありますが、私のような個人事業主にとっては魅力的な制度ですので、検討してみたいです。日本株は自分でも運用していますので、外国株の比率を増やしてもいいかなと思っています。

ただ、年金ですので、当たり前の話ですが、実際に使えるのは60歳からです。「60歳にして大金を手にしてもなあ」と思ってしまう私は、まだまだ気だけは若いのでしょうか(笑)。


■赤信号 みんなで渡れば(2006年3月8日)

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昔、クイズダービーという人気番組がありました。視聴者参加番組なのですが、自分で答えるのではなく、回答者を選ぶところがミソでした。回答者にはオッズがつきました。正解を出しそうな回答者はオッズが低く、そうでない回答者は高くなります。問題は8問、点数を賭けていき、勝ち点は賞金としてもらえました。私はこの番組を楽しみにしており、紙と鉛筆を用意して、テレビの前で参加していたものです。

回答者は5人で、1枠は大学教授でした。大学教授は世間知らずということで、高いオッズがついていました。「大穴」というわけです。あるとき「赤信号 みんなで渡れば」の続きを答える問題が出ます。

大学教授の答えは「赤信号 みんなで渡れば みんな死ぬ」でした。会場内は爆笑の渦につつまれます。もちろん正解は「赤信号 みんなで渡れば 恐くない」です。

このシーンだけが、なぜか印象に残っています。

考えてみれば、投資の世界では「赤信号 みんなで渡れば みんな死ぬ」が正解ですね。これほど、過熱相場とその崩壊を端的に現している言葉はないように感じます。

昨年の12月はどうだったのでしょうか。私を含めて「みんなが渡っていたので、信号は青だと思っていた。自分では確認しなかったけど」そんなところではないでしょうか。


■「超分析」バリュー投資セミナーDVD(2006年3月2日)

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日本ファイナンシャルアカデミー(クラビスより社名変更)で「超分析」バリュー投資セミナーDVDの予約受付がはじまっています。もう申し込まれた方もいらっしゃるようなので、宣伝を兼ねて補足しておきます。

内容は

第1部:2つのバリュー
●3つの資産バリュー
●アトムリビンテックとナガホリの清算価値「分析」
●アトムリビンテックの収益バリュー(企業価値)「分析」
●バリューの比較

第2部:銘柄分析
●決算短信から収益バリューを「分析」する(武田薬品工業)
●バリューファンドの投資銘柄を「分析」する(富士写真フィルム)
●斜陽産業の勝ち組企業を「分析」する(ニトリ)
●バフェット型企業を「分析」する(SHOEI)

第3部:2006年の投資戦略
●マーケットに参加する上での心構え

質疑応答

となっています。

企業価値については、アトムリビンテックとSHOEIを評価してみました。ビジネスモデルの分析はニトリとSHOEIで行っています。資産バリューに関してはアトムリビンテックとナガホリの清算価値を通じて、バランスシートの質を比較してみました。

いい質問が多かったので、質疑応答に30分以上取っています。その関係で、質疑応答後に行った第3部が短くなっていますが、テキストを読めばわかる内容ですので、ご了解ください。

出来上がるのに、1か月ほどかかります。発送は先着順です。

これで私のDVDも3本目になりました。
角山智のバリュー投資スクールDVD ・・・初心者向きの内容
週末バリュー投資術セミナーDVD  ・・・バリュー投資全般について
「超分析」バリュー投資セミナーDVD・・・企業価値の説明、銘柄分析

今回の「超分析」バリュー投資セミナーDVDは企業価値の説明など、本に書いていない内容も多く、おすすめです。ただ、初心者の方には難しいかもしれません。初心者の方は角山智のバリュー投資スクールDVDなどで勉強されてからご覧になるといいでしょう。



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