21`04/22(木) -21:06- LDで観ていた「無敵鋼人ダイターン3」を、やっと観終わりました(^^;
と言う事で、今回はダイターン3の感想です。 実は、「無敵超人ザンボット3(▲)」を観終わってすぐ観始めたので、都合7年弱掛かっています(^Д^; ザンボットもそこまで高評価付けませんでしたが、お話が繋がった連続ものなので、続きが気になってさくさく観られました。 しかし、ダイターンは基本的に一話完結のギャグアニメなので、続きがあんまり観たいとは思えず(^^; 内容的につまらない訳ではありませんが、LD-BOXを買ったからいつでも観られて、一話完結だから続きが気にならないので、視聴優先度が低くなっちゃって。 一応、4クールには少し足りない全40話とザンボットよりは長めですが、ザンボットとは比べ物にならないほど時間が掛かってしまった。 それは、そのまま評価にも繋がります。 ではまず、もう少し詳しい内容説明から。 主人公破嵐万丈は、父親が生み出したメガノイドと戦っています。 メガノイドは、進化した人間みたいな事を言っていますが、人間ベースのロボットに近いサイボーグですかね。 巨大化してメガボーグと言う巨大ロボット状態にもなれます。 彼らは、反乱を起こして創造主である万丈の父親たちを殺し、火星を本拠地として人間を支配する為に侵攻して来ます。 この火星から万丈は逃げ出して来て、その時にダイターン3と金塊を持ち出しました。 その資金を使い豪邸に住まい、優秀な執事を雇って情報を収集。 メガノイドの暗躍を察知したなら現地へ赴き、メガボーグと戦う際にダイターンで戦います。 と、一応それらしいストーリィラインは存在しますが、基本一話完結のスタイルで悪役であるメガノイドが何かやらかし、それを万丈とダイターンが華麗にやっつける。 それの繰り返しで、テイストはギャグ。 ザンボットは他のロボットアニメには無い路線でしたが、ダイターンは定番の良くあるロボットアニメ路線でしょうか。 当時としては、007のようなオシャレで格好良いスーパースターが大活躍する様を楽しむ、って感じの定番路線なんだと思います。 内容自体そこまで深刻なものでは無いので、ギャグが下手くそな富野監督作品としては、一話一話は普通に楽しいギャグアニメになっています(^^; さて、文面からもお分かりかと思いますが、自分はあんまり面白いとは思えませんでした。 一番の理由は好みなので、客観的にそこまで非道いとも思いませんけど。 ザンボットとダイターンの最大の違いは、物語の連続性。 自分は、ちゃんとお話が繋がって行く方が好みなんだと、再認識しました。 一部、以前のエピソードに出ていたキャラが再登場するなど繋がりはあっても、物語的にも設定的にもその場限りが多い。 ギャグだから許されるけど、細かく突っ込んでいたらキリが無い程度にはいい加減(^^; やはり、「機動戦士ガンダム」以降のシリアス路線の方が好きです。 そして、富野のギャグアニメとしては面白い方でも、富野はギャグアニメ下手だと思う(^Д^; 純粋なギャグアニメと比べたら、そこまで笑えません(^ω^; ただ、記憶に残る「機動戦士ガンダムZZ」の前半の非道さや、大人になってから観直した「重戦機エルガイム」のクソっぷりと比べれば、遥かにマシですが(爆) 特にエルガイムは、ちゃんと観直してしまったから判るんですが、シリアスなシナリオをギャグとして描いたのが失敗なんだと思います。 純粋なギャグなら許されるような突飛な行いも、根底にシリアスなシナリオがあるエルガイムだと、悪ふざけにしか見えません(-ω-) その所為で、主人公ダバがただの気違いにしか見えず、何故周りから慕われるのか、カリスマとして反乱軍のリーダーになれるのか、まったく説得力がありませんでした。 結果、ヘビーメタルが格好良いだけのクソアニメでしたorz それと比べれば、完全なギャグな分、破嵐万丈は魅力的な主人公に映ります。 結局、自分の好みとして連続性のあるシリアス路線の方が好きだし、富野はギャグが下手なので、ダイターンはそれほど面白い作品だったと思えません。 万丈が人間なのにメガノイドよりも強かったり、家族を奪われたとは言え異常にメガノイドを憎むのには、何か隠された意味があるのかと思ったら、何も無かったしな(^^; 最終回だけは最終決戦だから急に真面目に戦う訳ですが、そこで実は万丈はメガノイドのプロトタイプだった、とかドン・ザウサーとコロス(メガノイドの首領と副首領)が死んだはずの父母の成れの果てだった、とか何故か無敵の強さを誇るダイターンには父親の魂(人格データ)が宿っていた、なんて設定がきっとあると思ったのになぁ(^Д^; そう言った裏は一切無く、万丈は普通の人間なのに進化した人類であるメガノイドよりも強く、メガノイドとはまったく設計思想の違うメカなので何故作られたのか良く判らないダイターンはメガボーグなど足元にも及ばないスーパーロボットで、ドンもコロスもただの敵。 やっぱり、ちゃんと連続性のあるシナリオで、そう言った部分をしっかり深く描いて行くシリアス路線の方が、絶対面白そうやん(-ω-) いやまぁ、当時そう言う細かい設定を楽しむなんて価値観、アニメには無かったかも知れませんけど。 でも、少なくとも、そこまで徹底した設定では無いにしても、ザンボットにはそう言うところがあったからなぁ。 ザンボットやガンダムみたいな面白さは、ダイターンにはありませんでしたね。 と言う訳で、スパロボのイメージしかありませんでしたが、実際観てみるとスパロボのスタッフの中にファンがいて贔屓されていたんだな、と判るくらい、本編はそんなに良く無かったダイターン3(^ω^; 結構ガンダムでBGM使い回されているんだけど、ガンダムで聞き慣れているしこっちはギャグだからむしろ違和感しか感じなかったり(^^; そんなこんななダイターンですが、悪くは無かったです<え(^Д^; エルガイムのお陰で富野のギャグアニメとしてはかなりマシに思えたし、一話完結だから中々次を観る気にはなれないけど観たら観たで楽しかったし。 だから、決して非道い作品だとは思わないし、一話完結のギャグロボットアニメが好きな人になら、充分おすすめ。 ただ、自分同様連続したシリアスな物語の方が好きな人は、ザンボットやガンダムを観た方が良いと思う。 それでも、ロボットアニメ史に残る有名作のひとつですし、興味さえあれば一度観てみて下さい。 つまらない事は無いはずですよ(^∀^; (ブログの方に頂いたコメント(▲))
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