20`06/20(土) -21:08- 今日は「ドロヘドロ」を読み終わったので、その感想など。
と言う事で、ようやく「ドロヘドロ」読み終わりました。 強制地デジ化以降、観るTV番組を減らす方向なので、アニメ版「ドロヘドロ」も最初は観ませんでした。 2話目か3話目の放送時、たまたまTVを付けたらやっていて、何と無く見ていたら興味をそそられ、その次の回から録画して観る様になり、面白いから観損ねた冒頭だけDVDを買おうと思ったらお高いBD-BOXの発売しか予定に無く、ならいっそ原作に手を出すか、と原作漫画を買い始めました。 1巻こそ中古で安く買えたのですが、2巻以降は中古の方がむしろ高い出品ばかりで、結局新品を買いましたがアニメ化の影響か品薄だった為、楽天とAmazonを取り混ぜて何とか新品を買い集めたものの、20巻と23巻だけ手に入らず。 毎日張り付いて20巻だけは何とか売価+送料-5%還元で新品よりも少し安い値段で買えましたが、23巻はずっとプレミア出品しか見付からず。 絶版本では無い以上、いつかは重版される本を定価以上で買う気は無いので、しかしコロナの影響もあってか中々重版されず、この6月ようやく重版された事で最終23巻が買えて、読み終える事が出来た次第。 集めるのに時間が掛かりましたが、その甲斐あってめっっっさ最高の漫画でしたヽ(^∀^)ノ さて、内容の方ですが、魔法使いが登場しますが一般的なファンタジーとは違い、世界観は現代日本みたいな感じ。 魔法も、大気中のマナを使って、とか精霊の力を借りて、とか神の奇跡を、と言う感じでは無く、手や口から魔法の煙を出して行使します。 かなり独特な世界観で、絵柄や作風もあっておどろおどろしい雰囲気? 簡単に人を殺す倫理観の軽い世界観で、人を輪切りにしたり臓物零れたりしまくりますが、自分は絵柄的にグロいとは感じません。 まぁ、人によってはグロく感じるかな?(^^; そんな世界観も魅力的なんですが、個人的に最大の魅力だと感じるのは、キャラクターです。 主人公のカイマン、相棒の二階堂を始め、登場キャラクターたちが皆超個性的で、彼らを見ているだけで楽しい。 と言うより、彼らを見るのが目的の作品であって、ストーリィなんておまけだと思う(^∀^; いや、ストーリィもつまらない訳ではありませんが、ストーリィそのものより彼らがそれに巻き込まれている事が、面白さなんだと思います。 多分、同じストーリィでも、彼ら以外のもっと真面目なキャラクターたちであったなら、平凡な作品で終わってしまうでしょう。 自分が思う物語の3大要素は、ストーリィ、キャラクター、世界観ですが、同じ様にキャラクターが強い作品に「エアマスター(と言うより、柴田ヨクサル(▲))」があります。 勢いなら、「エアマスター」の方が遥かに上です。 でも、「エアマスター」に負けないくらい、「ドロヘドロ」のキャラクターは魅力的です。 「エアマスター」のキャラは突き抜けていて、「ドロヘドロ」のキャラは頭おかしい(褒めています)(^Д^; 特に好きなのは、そのコマ内の主役とは別のキャラが、裏で何かやっているところ。 例えば、恵比寿と言うキャラが、コマの隅でバラバラにされた魔法使いの入った袋を覗き込み、「おぞい」と言ってゲロゲロ吐いていたりします(^^; ストーリィ展開に直接関係無いアクション、リアクションを、コマの中で色々やっていて、それが彼らの個性をより深く鮮明に表現してくれます。 だから、メインのストーリィなんかより、後ろで何かやらかしている様を見ているのが、堪らなく楽しいんです(^∀^) 似たタイプの事をしているのが、「ワールドヒーローズ2」の雑君保プや「日常」のあらゐけいいち、近いのが昨今の読みにくくなった「ONE PIECE」かな。 コマの隅々まで面白さが散りばめられているので、アニメ以上に漫画の方が面白いと思いますね。 ストーリィの方も、添え物みたいなもんと言いましたが、決してつまらない訳では無く、カイマンの謎を中心に展開し、その謎もちゃんと明かされるし、その他の展開もちゃんと収拾するし、最後は「ドロヘドロ」らしい終わり方で綺麗に完結しています。 見せ方として、カイマン、二階堂サイドだけでは無く、魔法使い側の煙ファミリーサイド、十字目と言う組織サイドと、方々に視点が飛ぶ見せ方で、キャラクターが主の「ドロヘドロ」に合った演出だと思います。 逆に、キャラクターが主では無かったら、話の進展が遅過ぎる、と感じるんでしょうが(^^; アニメから入って原作漫画を読んだ作品の中では、「ベルセルク」、「エアマスター」、「クレイモア(▲)」に並ぶほど、「ドロヘドロ」にはハマりましたね。 完全に、自分の趣味嗜好と合致しました。 ただ、とても個性的なだけに人を選ぶと思うので、誰にでもおすすめ出来る作品ではありませんね(^^; 絵柄さえ気に入れば、行けると思うんですが。 その絵柄も、どちらかと言うと丁寧では無く雑な感じですが、描き込みは相当なものです。 最終23巻のあとがきを読んだところ、アシスタントは使わず全部自分で描いている様で、凄いですね。 ちなみに、結構裸になっておっぱい丸出しも多いんですが、絵柄的にエロく無いですね(^Д^; 設定的には、エロい設定なんだけど。 だから、別人の手によるキャラクターデザイン、作画であるアニメ版は、そこそこエログロに該当する気がします(^^; てな訳で、一気に個人的な歴代漫画TOP10に入ってくるほど、強烈なインパクトを持った「ドロヘドロ」。 人を選ぶから万人におすすめは出来ませんが、ハマればとことんハマれる魅力を持っています。 まぁ、デビュー作である「魔剣X」はそこまで面白く無いし、新作「大ダーク」はまだそんなに面白くなって来ていないから、「エアマスター」以外も全て面白い、と思う柴田ヨクサルほどには、林田球にはまだハマッていないけど(^^; だから、とにかく「ドロヘドロ」。 興味を持ったら読んでみて欲しい。 「ドロヘドロ」最高ヽ(^∀^)ノ (ブログの方に頂いたコメント(▲))
|