18`01/03(水) -22:40- 先日、Win「永遠のアセリア Special Edition」をクリアしました。
と言う事で、オートバトルのSLGが遊びたいと思い、しばらく前に始めた本作。 いえ、決して、エロゲーがやりたくて始めた訳ではありません(^^; ……実際、使えないどころか、エロシーンが邪魔なエロゲーでした(*^Д^*) 取り敢えず、詳しい内容説明から。 意志ある剣、永遠神剣「求め」と契約した主人公が、異世界に召喚される異世界もの。 パッと見、国盗り(地域制圧型)っぽい見た目のSLGですが、シナリオ進行に従って進軍する事になるので、ステージクリア型SLGの方が近い。 戦闘は、最大3対3のオートバトル。 自軍は、通常最大3人で組織される部隊が4部隊。 移動(戦闘含む)、内政(拠点に施設を作る)などはターン制。 最大の特徴が戦闘システムで、攻撃役、防御役、サポート役の3人編成を、戦闘の度に配置換えをしたりしなかったりする、言ってみれば複雑なじゃんけんの様なシステム。 各キャラには特徴を表す色があって、青の対抗魔法でサポート役のスキルをカウンター出来るが、Lv.が足りていないといけないし黒と無色には無効、と言った相性がある。 特に1周目(NORMAL)の場合、戦闘開始前に結果が想像出来るので、ある意味パズル系SLG. まぁ、2周目以降(HARD)となると、キャラの能力値が高い為正確なダメージ値の見当が難しくなるので、だんだんパズル色は薄くなって行く。 とにかく、このSLG部分が楽しい♪ 本当は、国盗り(地域制圧型)を期待していたのでちょっと求めるものとは違っていたが、オートバトルのパズル系SLGとして面白かった。 難易度が上がる(最高Lv.が上がる)と、正確な計算では戦えなくなって、キャラクターの防御力、抵抗力、最大HPの高さで何とか生き残る、みたいなケースも増え、通常のシミュレーションRPGっぽくなって行くのもまた良し。 ちなみに、Lv.upは経験値ではなく、資金=エーテルを消費して行う。 敵側は、数は多いが編成を換えて来ないので、勝てる敵には確実に勝てるから、ある意味同じ事の繰り返しになる部分もあり、飽きる人は飽きるかも。 そう言った欠点も多少はあるから最高とまでは言わないが、充分傑作の域にある。 ……そう、SLG部分はね(-ω-) しかし、深刻なほどシナリオは非道かったorz 多分、エロゲメーカーだから社員(=素人)任せなんでしょうが、本作、PS2へ移植もして、自分が買った物はPS2版も統合した完全版みたいな奴でして、そこまでやるなら(売れるなら)ちゃんとプロを入れろよ、と(^^; 素人が、自分の創った物語、世界観に酔って客観視出来ていないので、文章が下手で、無駄に長くて冗長的で、そして致命的な設定ミスがあります。 しかし、ストーリィラインとしては決して悪くはないので、ちゃんとプロの手で今の1/3程度の量に上手く編集し、且つ設定ミスを修正すれば、オリジナリティはないけれどそれなりな物語にはなるはずです。 ちなみに、ネタバレになるので気になる方は読み飛ばして頂くとして、致命的な設定ミスとは、主人公のライバル秋月瞬がエターナルとなる件です。 エターナルとは、永遠存在と呼ばれる特別な存在で、エターナルになると生まれた世界から切り離される事により、自分の存在が関りのある人たちの記憶から消え、世界も“自分がいなかった”状態に修正されます。 主人公はこの後、エターナルと化した瞬と決着を付ける為、自らもエターナルとなる訳ですが、皆から忘れ去られてしまう事、特に最愛の義妹の記憶から消えてしまう事に苦悩します。 それ自体は、物語として面白いのですが……瞬がエターナルになった時点で瞬の事忘れるよね?(^^; しかし、瞬の事は皆覚えていて話が進み、主人公の段になって急に忘れられるとか言い出す訳です(^Д^; 物語が破綻しています(-ω-) 個人的には、世界を崩壊させ1つに戻ろうとする永遠神剣の意思通りに動くロウ・エターナルたちが、それに反しそれぞれの世界の住人たちを護ろうとするカオス・エターナルたちと戦う為の手駒として、瞬を特殊な永遠神剣「世界」に魂ごと飲み込ませ、疑似エターナル化させた、と言った具合にすれば良いかな、と。 あくまでも、エターナル並みの力を引き出せるだけで、実際にはエターナルではなく、言ってみれば「世界」の依り代に過ぎない。 であれば、瞬は忘れられず、主人公は忘れられてしまっても矛盾しません。 もう、何度もリメイクされているんだから、ちゃんとプロの監督の下、直すべきところは直せば良いのにのぅ(´・ω・`) シナリオライターが素人なので、エロシーンも同様に文章が下手で冗長的です(^^; 元がエロゲーなんだから、PS2版ではなくPC版にすべきだな、と思ってSpecial Editionを購入しましたが、本当にエロシーンが邪魔でしたw しかも、ちゃんとシナリオを進行させる為には、「求め」の強制に逆らってエロい事をしない様にしない様に我慢する必要があり、エロゲーなんだからと2周目にはあえてエロい選択をしたらバッドエンドで途中で終わっちまいやんの(-Д-; こちとら、やり込み要素であるLv.60ドラゴンを倒したくて2周目を始めたってのに、仕方ないから結局3周もする羽目になったやないかヽ(`Д´)ノ あと、絵も下手ですね。 全てのキャラが、目が1個分下に付いている様な絵ですw イベント絵は比較的まともですが、イベント絵ごとに同一キャラが同一キャラに見えないと言う、素人特有の現象が(^^; 当然、複数キャラの絡み合いなど、基本的なデッサンすらままならない素人には難易度の高い構図ですから、エロシーンの絵も非道いもんです(-ω-) ただ、絵が下手なエロゲーなんて普通だけどなw 最後に、特別非道かったのが声優です。 いえね、エロゲ声優なんて、基本エロい仕事だからオファーされる程度の素人声優ですから、下手なのは当たり前(^^; それに、PS2版に合わせて、一部有名声優へ差し替えられており、彼らは当然上手いです。 しかし、とにかくアクセントがバラバラで間違いだらけ。 そう、これね、声優さんの問題ではなく、音響監督の問題です。 素人声優であっても、声優を名乗るからにはアクセント辞典の1冊くらいは持っている事でしょう。 プロの声優でも、アフレコ現場で修正を指示される事は普通にあります。 だからこそ、現場で監督する人間が重要となります。 ところが、このゲームの場合、同じ声優さんが違うセリフの同じ言葉を別々のアクセントで喋っていたり、それぞれの声優さんが別々のアクセントで喋っていたりと、統一性がありません。 あまつさえ、月輪を「がちりん」、「げつりん」、疾くを「とく」、「はやく」と読み方まで統一されておらず、淵を「みぞ」と誤読しているものまでそのままorz これもうね、音響監督なんていなくて、声優さんに台本だけ渡して各自で録音させて、その録音データを適当に組み込んだだけなんじゃねぇ〜の? と疑いたくなるほど非道いです(-'-) 基本、素人のエロゲ声優ですから、他のエロゲーであっても下手なのは普通ですが、間違いなくこのゲームがワースト1ですわ。 と言った具合に、SLG部分以外は、自分はそれほど多くのエロゲーを遊んだ訳ではありませんが、遊んだエロゲーの中で確実に最低です。 ……が! SLG部分は面白いんですよねぇ〜(^∀^; 特に、戦闘システムが他に似たゲームが思い付かないだけのオリジナリティがあって、結局Lv.60ドラゴンを倒す為に3周遊びましたからねぇ。 欠点もあるから最高とは言わないけれど、これくらい面白いSLGはそうはありません。 シナリオや世界観は最低だから続きなんて興味ないんだけど、他に似たゲームがない以上、懐かしく思い出しもう一度遊びたいなんて思った時に、きっと続編を遊んでしまう事でしょう(^Д^; ですから、異例中の異例として、シナリオ、世界観、キャラクターボイスは最低ながら、良作SLGとして評価したいので、減点なしで(^^; エロシーンが邪魔なエロゲーでもあったので、もしかしたらPS2版はもうちょっとだけマシかも? だから、自分は遊んでいないので無責任だけど、一応PS2版をおすすめ、って事にしとくわ(爆) (ブログの方に頂いたコメント(▲))
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