道路から引かれた電話線の上方に、
何やら黒い物体が浮いている。
正体は大きな蜘蛛であるが、
蜘蛛の巣は見えないので蜘蛛が浮いているように見えるのだ。
 
最近では梅雨になると集中豪雨となる地域が増えているが、
幸い群馬県ではそれ程強い雨が降ることは滅多に無い。
梅雨と言えばしとしと雨が相場であったのだが、
そんな雨が降ると蜘蛛の巣には水滴が付くことになる。
見えないことが蜘蛛の巣の取り得なのだから、
水玉が出来てしまえばその機能を発揮出来なくなってしまう。
これなら蝶も蜻蛉も蜘蛛の巣に引っ掛かることは無い。
では雨が長引けば蜘蛛は干上がってしまうのかと言えば、
長期の空腹にも耐え得るので何の心配も無い。
人間のようにひたすら金儲けに邁進する必要は無いのである。
 
自然のままに生きていれば地球はそれに応え、
異常気象などが毎年発生することは無い。
人間は蜘蛛よりも愚かな生き物なのであろうか・・・
 

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