毎年繰り返される異常気象。
もはや異常が異常で無いほどに異常な地球となっている。
梅雨になっても雨は降らず、真夏の炎天が何日も続いた。
待ち望んだ雨が降ればそれは豪雨となり、
至る所に大きな災害をもたらしている。
報道される被害は人間に関係するものだけであるが、
その裏には人間以上の被害を受けている自然がある。
そして自然の破壊はまた翌年の異常気象に繋がるであろう。
 
梅雨時に咲く紫陽花は雨を待ち望んでいるが、
乾いた大地に強烈な日差しで青息吐息である。
鉢植えや庭先の紫陽花は毎日水遣りも出来るので、
小さいながらも何とか花を咲かせてくれた。
しかし畑の片隅に植えた紫陽花にまでは手が回らないので、
枯れないようにするのが精一杯の状態であった。
降水量を回復する豪雨も萎れた紫陽花には何の効果も無く、
懸命に生きてきた紫陽花は元気なく呟くであろう。
今頃降ったって遅いよ・・・
 
紫陽花の嘆きは・・・何れ人間の嘆きとなる・・・
 

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