今年は暖冬気味であるが、日付が変る頃には冷え込んでくる。
冬の晴れた朝は寒いと言うが、いわゆる「放射冷却」と言う奴である。
しかし寒いのは朝型に限ったことではない。
真夜中に屋外の水道が凍るのも、決して珍しいことではない。
幽霊が冬には出て来られない理由も頷ける。
唐の詩人李白は、「疑是地上霜」と詠んだ。
月光の降り注ぐ地上の様子を、「霜が降りたようだ」と感じたのである。
正に言いえて妙である。
しかしその霜も、最近はめっきり少なくなった。
これも長期に亘る異常乾燥の影響であろうか。
十六夜は満月の次の夜。
月が昇るのも若干遅くなる。
下弦の月がより寒く感じられるのも、昇るのが遅いためであろうか。
こんな句でも推敲の余地は多い。
光も凍てし・光凍てつく・・・
しかし結局は一番平凡な表現が適当なのかも・・・