桜の花びらは軽いので、風に舞って飛んで行く。
椿の花は重いので、そのまま真下に落ちる。
落ちた花も風で飛ばされることなく、その場に残っている。
樹木の下に積み重なった赤い花は、
まるで赤い影のようである。
赤影と言えば、どうしても「仮面の忍者」が頭に浮かんでくる。
赤影の連れは青影と白影であり、黒い影は登場しない。
あるいは他の忍者は、全て黒影なのかもしれない。
宝塚の星組公演「花吹雪恋吹雪」では、その3人が登場した。
宝塚歌劇団もそこまでやるのなら、
娘役主演で是非とも上演して欲しい作品があった。
その作品とは、
言うまでも無く「仮面の忍者・月影」である。
我が家の椿の木も貝殻虫が発生し、著しく樹勢が衰えた。
更に今年の冬は殆ど雨らしいものが降っていない。
悪条件が重なって椿の花も極端に少なかった。
花が落ちても、影となるには至らなかった。