スパイダーマン - 罠 -
(プロローグ1)
水を入れ替えたばかりのプールは、スタートから50m先まで見通せるほど澄み切っていた。
その限りなく青く透明な水の中をまるで滑るように一人の青年が泳いでゆく。平日の午前、
彼一人の貸し切りの様なプール。赤い小さな競パンを尻にくい込ませたライフガードも
手持ちぶさたのようにプールのみずもを見つめていた。
その青年、山城拓也は鉄十字団との戦いに空いた、つかの間の休息にその体を癒していた。
サイズ140,スパイダーマンのタイツと同じ色の競パンは水に濡れ拓也の肌に吸い付いて
いた。ゆっくりとしたばた足が左右の盛り上がった大臀筋を躍動させ、よりいっそうその青い
競パンがその深い割れ目にくい込んでいった。広いプールを独り占めにして2,000mほど
の距離を泳ぎ抜けた頃、拓也の水中の視界に一人の男が入った。水の中を滑るように拓也の
隣のコースをすり抜けてゆく。長い手足とライトグリーンの小さな競パンが拓也の目に焼き
付き、下腹部がうずいてしまった。
「おかしい・・・・少し上がろう。」
プールから直ぐに上がった拓也。青い競パンに押さえつけられたペニスは少し勃ちかけ
ていた。その為に少し透けた競パンの生地を通して、鈴口の形やくびれ、玉の並びを更に
強調することになった。濡れた生地はバックにある黒々とした茂みの陰影も容赦なく
外にさらしている。
拓也は深呼吸をして心を落ち着かせ、プールサイドの奥にあるジャグジーに向かった。
プールと同じくジャグジーの中にも誰もいない。拓也は両手を湯船の縁に広げ、体を湯船
に沈めてゆく。ブクブクとわき出る泡がややピンクがかった拓也の乳首のまわりで
パチパチはじけた。
「何か変だったな・・・」
勃起しかけた「もの」も泡の中で元の大きさに収まり、ホッとした時だった。
正面のガラスのドアが開き、一人の少年が入ってきた。17歳ぐらいだろうか
まだあどけなさを残したような、そして中性的な小顔の少年だった。175ほどの身長、
逆三角の広い肩幅だが水泳選手より両胸の筋肉は盛り上がり、クッキリと浮き上がった腹筋は
まるで数えてくれと言わんばかりにくびれている。膝上から盛り上がりきれいな曲線を
描いた太股は腰の部分で急速にくびれていた。そのくびれの部分に張り付いたライトグリーン
の小さな競パンは完全に透け、その下にある物をクッキリと浮かび上がらせていた。
左に曲げて収納された肉棒は地肌の色までも透かせ、袋のくびれ、アリのとわたりも
まるで拓也に見せつけるようにさらけ出されていた。
ゴクっ
拓也は思わず息をのみ、少年の股間に視線は釘付けになる。そして気がつくとその
少年は拓也のすぐ隣に立ち、ゆっくり座るところだった。広げて置いていた右手の
内側、まるで拓也に肩を抱かれるように少年は湯船に身を沈めている。拓也の心臓が
何故か急に早鐘のように打ち出す。ペニスもムクムクと再び大きくなりだしていた。
拓也はその膨張を必死で抑えようと、呼吸を整え目をつぶった瞬間、少年の左手が
拓也の内股の上に置かれた。
ビクッ 拓也の全身に電気が走り、ペニスは抑制を振り切って一気に臨界点に達した。
少年の手はゆっくり拓也の鼠頚部に近い内股をゆっくり愛撫した。なめらかできめの細かい
指の皮膚が波打、拓也の内股を舐めていく。目も開けられず、その刺激に抵抗できない拓也。
少年は恍惚感を顔に出さないよう必死に耐える拓也の苦悶の顔を見て、口元を曲げニヤリと
無機質に笑った。そして今度は空いた右手で透けた青い競パンを突き破りそうなほどそそり
勃ったものをその生地越しに粗々らしく鷲掴みにした。
「うっっっ」
拓也は思わずうめき、唇をふるわせた。そしてようやく目を開け、驚いたように少年を
見るのが精一杯だった。
「どうして、こんな・・・」
頭の中が混乱し、強烈な性感のために思考力がまったく働かない。少年は舐めるような
目で拓也の瞳を見つめると、右手に持ちきれないほど大きくなったペニスのくびれを
グリグリとしごきあげる。
「あぁぁぁぁぁぁぁ」
拓也の声がジャグジーの天井にあたり、部屋中に共鳴した。すると少年は刺激と共に拓也の
体から手を離した。そしていきなり泡をかき分けるように立ち上がった。
「ここ、出ませんか。」
そういう少年の瞳がキラッと光り振り返ることもなくゆっくり湯船を出てゆく。良く日焼けした
なめらかな尻を半分も隠していない薄い競パンは少年が足を動かすたび、チラチラとその
下に隠された日焼けしていない白い肌を露出させた。
拓也は吸い込まれるように少年の後を追った。大きくなった「もの」は元に戻らず、
それを被った青い競パンはジャグジーの湯とはまた別なものに濡らされていた。
