テーマ 微生物の浄化能力
海の夕景写真 山から伝った水の終着点

ここでは微生物における環境浄化を取り上げているが、この世界に
おいて、もし有用微生物の数が減少しているとしたら、動物の絶滅
危惧種とどちらが、果たして重要だろうか?。
答えは目に見えない微生物でなくてはならないのだが、如何せん目
に見えぬ生物では認識されることもなく、人間生活に悪影響が出て
初めて保護運動に繋がるものだろう。
端的に言えばくじらと微生物では、微生物保護が重要でありくじらで
はないのだ。環境浄化に寄与する微生物からの結論である。
微生物は環境中の物質循環において、掃除屋として、様々の物質の
最終分解を行っている。
もっとも個々の微生物の能力に違いが有り、総体としての分解者な
のであるが、微生物集団の中には石油成分、化学合成品までも分
解する微生物も存在する。
しかし人間活動の極端な増加が、これらの掃除屋の能力を超えて排
出されることで、環境汚染へ繋がっているのを再確認すべきだ。

殺虫剤を分解する微生物
有機塩素系殺虫剤(リンデン)は好気条件下で分解を受けにくく難分
解であるが、グラム陰性細菌による脱塩素反応で塩素結合切断する

石油を分解する微生物
石油はもともと植物体などの生体成分に由来する物質あり、成分分
解に関与する遺伝子クラスターは、可動性の遺伝因子の上に乗って
環境中の微生物間を渡り歩き、自然の浄化作用で分解可能である。

重金属を取り除く微生物

地下水汚染における浄化システム