イムジン河、水清く・・、 歌の歌詞に良く使われる川の水の清らか
さは、人々の郷愁を誘い、淡く優しい気持ちを想起させてくれる。
これを書いている私も、自宅のすぐそばにある用水路では幼い
頃、魚獲りや水遊びに興じたものである。
年を重ねるごとに川への関心も薄れ、そして今改めて見る川の様
子には、幼い頃とかけ離れたコンクリートの護岸となった川の姿が
あった。
そこには人間の仕出かす環境破壊の増長、負荷の増大、そして自
然浄化能力の否定といつくるか分からない洪水対策と言う名の元
の人間のエゴが見て取れる。
そして問題が起こるたび、昔の清流を再びと環境保護の名の元
に、川底に石を並べ昔の川へ変化させようとする試みがある。
左に上げた二例は、川の浄化の仕組みと、浄化能力再生の例で
ある。しかしこれらの例に示す浄化能力は、ある一定程度の汚染
状況であり、高濃度あるいは有害物質等、浄化阻害要素が多量
に流されては、逆に柔化能力を喪失させえる結果が待っている。