Kar98k - Snow,Moutain,Sniper model |
モーゼル カラビニエーレ M1898 クルツ 全長:110.7cm(標準モデル) 重量:3900g 口径・装弾:口径7.92mm/マゥザー7.92mm弾/ボルト式5発 第二次世界大戦を代表する小銃の一つであるKar98K。1935年に製造が開始されてから今日まで、実に様々なバリエーションを生み出してきた名銃である。 ●雪中戦仕様 Kar98K - Snow trooper 雪中迷彩が施された冬季仕様のKar98K。銃全体を白く塗ってカモフラージュ効果を高めると共に、ボルト部分やガンオイルが凍りつかないように保護されている。しかしKar98Kは汎用性は高いものの、長期間に及ぶ雪中での使用は考慮されていないので、さすがに冬季戦では故障が続出したという。ちなみに旧ドイツ軍は補給線がしっかりしていなかったため冬になると物資の欠乏が激しくなり、冬になるたびに戦線を後退せざるをえないという状況だった。 ●山岳戦仕様 Kar98K - Mountain trooper 山岳部や岩場での使用を前提としたカービンモデルのkar98K。もともとKar98Kはカービンモデル(騎兵銃の意。銃身を切り詰めて短くし、取り回し易くしたモデル)なのだが、銃身をさらに切り詰めて小型化し、より携行しやすくしている。またパッドプレートやトリガーガードを金属で補強し、岩にぶつけても銃本体が傷つかないように工夫が施されている。 ●狙撃兵仕様 kar98K - Sniper custom 第二次大戦の後期、ドイツは優秀なサブマシンガンやアサルトライフルを次々と戦線に投入した。この頃になると、さすがに単発式のKar98Kは見劣りする存在となり、最前線からは徐々に姿を消していった。しかし速射性を要求しない狙撃銃としては非常に優秀であったため、Kar98Kに慣れ親しんだ古参兵はKar98Kを狙撃銃化し、狙撃兵に転属したという。またアドルフ・ヒトラーがKar98Kを非常に好んでいたために、SS武装親衛隊などはKar98Kを儀礼用に飾り立てて持ち歩いていたそうだ。 |