Colt Python .357 Magnum |
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ゲーム中、主人公のメイソンと相棒のウッズが北ベトコンに捕らえられ、メイソンの愛銃のコルトパイソンでロシアンルーレットを強要されるというイベントがある。このシーンでメイソンは「2発目に弾が入っている」事を見抜き、2発目をベトコン兵士に向けて発砲するのだが、運任せのロシアンルーレットで何故メイソンが2発目に弾丸が入っている事を知っていたのか、理解できないユーザーがほとんどだと思われる。これにはちょっとしたトリックが用いられている。 まずベトコン兵士が弾を1発装填しウッズに渡す。この時、銃は右側を上にして渡される。実はコルトパイソンは弾倉とフレームの間に隙間が開いており、ここから弾倉内のどの場所に弾が入っているのか見えてしまうのだ。弾倉は時計回りに回転するから「銃の右側を上にして渡され、隙間から弾が見えない」という事は、弾は弾倉の左側に入っている事になる。確率1/3で弾が出る為、文字通り運に頼るしかない。ウッズはからくも空砲を撃ち、次にメイソンの順番が来るのだが、この時ベトコン兵士は御丁寧に「銃の左側を上に」してメイソンに渡してしまう。つまり銃を手に取ったメイソンが、シリンダーの隙間から弾の順番が見えるように置いてしまうのだ。「次に撃鉄を上げ引き金を引けば弾が出る」という事を知ったメイソンはウッズに「ウッズ、6と8(お前の後方6時と8時に敵が居る)」とウッズと示し合わせ、2発目に装填された弾丸をベトコン兵士に撃ち込み、反撃に転ずる。ロシア製の銃でロシアンルーレットをするならともかく、よりにもよってメイソン本人の愛銃でやらせるから反撃出来てしまったというオチだ。 このネタは同じくベトナム戦争と捕虜を描いた映画「ディアハンター」からのオマージュであるとされている。 |