ペガーナの神々は浮遊都市クラウド9に住んでいるのだろう■ 
【はじめに】
このダンセイニ論はペガーナロスト誌に2004年末に発表されました。
これはダンセイニ論であると同時に
カミヤの最初で最後の文学論であるだけでなく、
最初のバックミンスター・フラー論です。


ダンセイニはステージに上がることを拒んだ作家です。
そのために文学愛好家一般、評論家から
まともな対応をされないばかりか
本国においてすら文学者扱いをされてきませんでした。
世俗的文壇を無視して
『時』に読者を運ぶことを望んだ姿勢は
近代的作家ではとうていありえない
世界がとうに失った「詩人」の姿そのものでした。


ファンタジーをこれから読もうとする人
バックミンスター・フラーを深く研究しようとする人
すべてのUNKNOWNにこの文章を捧げます。

2005年 SUMMER 神谷僚一


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■すべての著作権ならびに知的所有権は作者神谷僚一にあります。
●学術的・学際的・研究的使用はむろん問題ありません。どんどん引用して下さい。
■(C)Copyright 2005 Kamiya Ryoichi All Rights Reserved .
【目次】
●文学者になろうとしなかった文学者
●想像力は決して枯渇しない
●人間至上主義ではなかった文学
●見ることの冒険
●妖精の住んでいる場所
●記録する者
●複数の名前
●同一編集者
●妖精と重力
●パーティのデザイン
●ファンタジーのセキュリティシステム
●主語コレクション
●水素原子の末裔
●都市の最終形態
●見えない詩人に見えるもの
●A⇔C
[四百字詰め原稿用紙33枚]

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