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■骨董魔術論■ | ||||
◆ | 【ノート】 骨董魔術論は 日本最高といわれる 白州正子+小林秀雄の骨董学のさらに上位をめざしていた。 そのための仕掛けが主に下記の四人衆であった。 また統合的叡智を欄外に書き加えて 彩りを添える体裁を取ってみた。 物質の死後の世界をめぐり 精霊たちが入れ替わり立ち替わり 現世のある場所に出入りする物語ということが 秘められた階層にある。 そしてこの奇妙さを滲ませた評論こそが 鑑定ブームを鎮魂させることを祈っていた。 巧くは説明のつかないことではあるけれど、 桃色の雲に乗って、 「宮沢賢治」が骨董屋という森の中へ入ってきた。 ● 三日月のような大きな葉巻を薫らせながら、 「稲垣足穂」が、骨董屋という暗いサーカスへやってきた。 ● 説明しづらいことではあるが、 星とともに 「出口王仁三郎」は骨董屋という洞窟にいた。 ● 信太の森の白狐に導かれ、 我が「岡倉天心」が骨董屋という茶室の中へ入ってきた。 そして、最終章の「無窮の香り」こそ作者からの最大の贈りものである。 そして僕はこの後、いよいよ「江戸の重力」に挑むのだった。
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