初 夏 尾瀬紀行

 6月梅雨の合間に尾瀬ツアー(参加者80名 平均年齢62歳とか)に行ってきました。
尾瀬の初日は、沼山峠休憩所から歩き始め、峠を越えて大江湿原ー尾瀬沼東岸ー三平下から三平峠を経て大清水までの約12km、次ぎの日は、戸倉で小型バスに乗り換え鳩待峠へ行き、そこから山の鼻へ下り、尾瀬ヶ原の西端、第1観察地テラスまでを往復する約9kmを歩いてきました。良く知られたミズバショウのピークは過ぎてはいましたが、その白、シナノキンバイ、リュウキンカなどの黄、ダケカンバの芽吹きの緑など十分目を楽しませてくれました。

 尾瀬へ入る前の晩、ガイドから、トイレは沼尻のみが汲み取りのため有料(200円)、他の地域は浄化槽が完備した公衆トイレがあるが、その維持のため使用の際は100円をカンパ(入り口に中のお金が見える箱が備えてあった)して欲しいこと、ゴミは必ずもち帰ること、絶対に木道(1m当たり12万円かかるとか)から湿地へ降りないように(高層湿原が10センチ沈むと復元に100年かかるとのこと)などの話がありました。

 ”尾瀬−山小屋三代の記”(1984岩波新書)によれば、尾瀬は、当時アプローチが容易になり入山者が増大し、屎尿、ゴミ処理などが大きな問題とされていますが、いまはこのようにツアー客に対する事前レクチャーなどを通じて,環境維持は良い方向にあると思いました。ただガイドから、昨年の長蔵小屋の不祥事の話もあって、やや暗い気持ちになりました。
 
名古屋から尾瀬までは時間がかかりましたが、東京など関東地方からは車,バス利用などにより,日帰りも可能でもう”遥かなる尾瀬”ではないようです。

・ 沼山峠−大江湿原ー尾瀬沼ー三平峠ー大清水(03・06・16)

左は大江湿原の木道歩き、右は湿原のランドマーク、3本のカラマツ、芽吹きの緑が美しい

 

水芭蕉の群生とダケカンバの芽吹き、ミズバショウとリュウキンカ

 

シナノキンバイとリュウキンカ

    

長蔵小屋前の賑わいと、小屋付近から望む湿原、尾瀬沼、燧ケ岳

   


尾瀬沼(三平下への木道から)

  


三平峠の道標と群馬県尾瀬憲章、これが制定されたころは、この峠を目指して自動車道の工事が進められていた。
環境庁が発足してこの工事は中止された

  


三平峠から一之瀬へ下る山道脇の渓流

   


(左)中止された尾瀬自動車道(一之瀬付近)を歩いて大清水へ下る、途中の”とまぶどう澤橋”のガードレールに”沼田田島線”昭和37年10月竣功の銘板が残っていた。(右)大清水のターンパイク、一般車はここまで。

   


・ 鳩待峠−山ノ鼻ー尾瀬ヶ原往復(03・06・17)

山ノ鼻へ向かう登山道とシラネアオイ

  


木道を行くポッカさんと、大きな岩を回る木道

   


山ノ鼻ビジターセンターと、尾瀬ヶ原入下山カウンター(右が入山、左側下山)

 

 
水辺に咲くミズバショウ

  


尾瀬ヶ原の池塘(第1観察テラス)

     


尾瀬ヶ原からの燧ヶ岳(標高2356m東北最高峰)と残雪の至仏山(標高2228m)

   



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