犬 山 祭 (05・04・03)
この祭は、木曽川のほとり、現存する日本最古の天守閣を持ち、城主の子孫が個人所有することでも知られる
国宝犬山城下にある産土神を祀る針綱神社の例祭で、寛永12年(1635)から城主の沙汰により始まり、今日まで
継承されてきたものです。
この祭の主役は、13両の車山(やま)と呼ばれる曳山で「犬山式人形屋台」とも独立の分類をされるものです。
いずれも三層からなる豪華なもので、すべて江戸時代から伝わる「からくり人形」を操り、神社前で「奉納からくり人形」
を披露します。これが祭の圧巻で全国でも唯一といわれています。毎年4月第1土日に開催され大勢の人で賑わいます。
その様子を少しご覧下さい。
神社前に勢ぞろいした車山 (前夜の雨への備えが残っています)
街中の賑わい
「離れからくり」 何の支えもなく高下駄で乱杭を渡る技(真先)
大人形が小人形を肩車にのせて舞竹につからませ、小人形が2回転する(應合子)
唯一の船形の車山「浦島」、前面の彫刻と漆ぬりの船体が見事、名前のからくりが演じられます
浦島人形が亀に乗って右側の貝の所へ進みます
貝が割れて玉手箱を持った姫人形が現れます
玉手箱を持った姫人形
玉手箱を浦島に渡します
浦島は玉手箱を受取って,元の場所へ戻ります
玉手箱を開けるとたちまち翁になってしまう。この面冠りの早技が見所です
梅の木の枝から枝へと渡るからくり(西王母)
蓮台の上で左片手で逆立ちし右手で小太鼓を打つからくりです(咸英)
車山の向きを変える勇壮な「どんでん、車切」、神社に向いた車山の前面を若衆が担ぎあげます
そのまま右回りに車山の向きを変えます
山車の後側では車輪のずれを抑えます
担ぎあげたまま,街中へどれだけ進めるかを競います。若衆の心意気を示す掛け声が響きます。
祭に彩りを添える下山子供連(小太鼓)の衣装「金襦袢」、昭和初期からの風俗で、
祭の衣装としては、豪華なこと他に類をみないといわれています。(一着?百万円?)