2003年5月下旬、なんとな〜くお腹がふっくらしているような...お乳がはっているような
...まさかアリちゃん!?
でも!でも!!ヒート中は初日から最終日までオムツしていたし本当に危険な時期はサークルで隔離していたから
そんなことはありえない!!
...でも...でも....
ありえないけど、とりあえず素人じゃ判断できないから
獣医さんのところで見てもらうことに...。
結果は
「おめでとうございます☆」
えええぇぇぇ〜そんなぁ〜!!もちろん将来ルークのお嫁さんになれれば...と
思っていたけどちょっと早いよ〜アリちゃん!(泣)
唯一、思いあたるのは4月30日。私は不在だったが
一瞬ヒヤッとする事があったらしい。
でもちゃんとオムツしてたし...なぜ!?
本当に謎!謎ッ!!
みなさん!オムツだけじゃ危険ですよ!!
最近、繁殖についてとても厳しい意見を耳にする。
もちろん遺伝性の疾患、子犬の引取り手の問題等々...私も、もっともだと思う。
そこで
犬のお産の勉強を真剣にしてみました。
生半可な気持ちじゃ出来ないこともわかりました。
今私にできることは
母子共に無事、健康な赤ちゃんが生まれることを祈ること。
それから初めてお産を迎えるアリエルを励まし勇気づけてあげること。
出産予定日は6月下旬〜7月初旬とのこと。
「アリエル、一緒にがんばろうね!!」
2003年4月30日ルーク&アリエル結婚
5/17〜23 着床期(妊娠18〜24日頃)時々吐く。つわり?
細かった下腹部が少し丸くなった?お乳も少しはっているような..。
体重200g増加(2.5`→2.7`)
この時期全然気づかず、いろいろな所へ連れまわしてしまいました。
...反省...。
「まさか?」と念の為、獣医さんへいく
5/31エコー検査により妊娠発覚(すでに32日目(汗))
獣医さんのアドバイスは...。
@散歩はいつもどおり行う。肥満、運動不足は難産のもと!
A食事は一度に大量に与えると胃を圧迫するので、少量(子犬用フード)にして回数を増やす。
我が家ではこれに、レバー、にぼし、犬用ミルクを少々まぜて与えました。すごい食欲!!
6月初旬(33日〜45日目)まったくいつもどおり元気にルークと遊んでいる。
でもこの時期、階段やソファーの昇り降りに要注意だそうです!
体重は3キロを越す。(!!)
6/18(50日目)日に日にお腹が目立って大きくなってくる。
この頃から出産の目安に朝・晩と体温を計る。(平温から急に約1度下がったら12〜24時間以内に出産)
6/20(52日目)更にぐ〜んとお腹が大きくなってきた!
6/22(54日目)赤ちゃんがお乳を飲みやすいようにお腹の毛を刈ってもらう。
そしてレントゲン撮影により子パピは3匹いることが判明する!!
レントゲンは頭数を知る為と、骨盤の広さを知る為に行います。
見かけによらずアリエルの骨盤は大合格だそう。ヨカッタ〜♪
体重がついにルークと同じに!(3.5`)妊娠前に比べ約1`の増加。
先生最後のアドバイスは...
@へその緒は人間が切って処理してやること。
A羊膜や胎盤を食べると下痢をする場合があるのですぐ取り上げること。
B次の子との間隔が2時間以上あいたら即、連絡!...とのこと。
へその緒も胎盤の処理も人間が行うの?
いろいろな人のHPをチェックしたら母犬にすべて任せるケースが多いので
正直これには驚いた。でも獣医さんが言うんだから本当だろう!
...ちなみに出産の為に用意する物は...
★出産の一番の目安となる検温の為の体温計
★産箱(我が家ではいつも使い慣れているアリエルのベットにしました。)
★産湯用の洗面器★タオルたくさん★消毒用エタノール★ハサミ
★へその緒用の糸(アルコール漬け)→病院でくれました。
★誕生直後の体重測定用のキッチン計り
★万が一育児拒否の時の為の哺乳ビン、犬用粉ミルク(森永ワンラックミルク)
★記録用のノート★デジカメなど
当たり前だけど誕生した正確な時間を記録する為に
時計はきっちり合わせておきましょう!!(笑)
またキッチン計りはタオル等をひく分の目盛りを
あらかじめ引いておきましょう!!これでバッチリ!!
6/26(58日目)〜7/1(63日目)
初産は遅れると聞いていましたが色々なHPで調べたら初産でも58日頃出産例が多いので
毎日、いつ生まれるかとドキドキしながら体温を計りました。
ちなみにアリエルの平均的な体温は37.8度くらい。
巣穴堀り運動はするし、お腹の子もすんごい暴れてる!!
げんこつを振り上げてる子もいるんだから☆(笑)
散歩もあまり歩きたがらなくなってきました。
ついに私が終日付き添える土〜日曜が終わってしまった。
...でも一向に産まれない。あ〜心配。
7/2(64日目)朝の体温が平温より0.7度低い37.1度に!!これは近いぞ!
しかしどうしても会社を休めないので母に再三、出産マニュアルを説明し出勤する。
携帯も鳴らないのでとりあえず安心して定時まで仕事をし、急いで家へ帰る。
夕方の体温も37.1度と低いまま、いよいよ今晩か!?
夕食をほとんど残す!!
食いしん坊のアリちゃんにはありえないこと!?(笑)
22:00〜
激しい巣穴掘り運動
少量の下痢
落ち着きがなくトイレとサークルを行ったり来たりウロウロする。
再び下痢
これを繰り返し、はぁはぁと息も荒くなってきた。
絵に描いたような兆候!いよいよ生まれる!?
日付は7/3(65日目)をまわる。
いよいよ0:30〜いきみだす。
獣医さんが夜中でも電話OKとのこと。心強い。
何度もいきみ、羊膜に包まれた子パピが見え始める。
「がんばれアリちゃん!」
先生の指導のもと、なんとか出てきた子犬を姉がとりあげる。
2:08 第1子誕生 白x茶の♀(168g)
ものスゴイ元気な子!羊膜の中で既に手足を動かして暴れている。(笑)
早速、羊膜を破って出してやる。うわ〜本当にパピヨンの赤ちゃんだぁ!
しかしアリエルは子パピを怖がってへその緒を噛み切らない。
先生の指導どおり、お腹から1.5cmくらいのところで糸で結び
消毒済みのハサミで切った。出血もほとんどなく、どうやら成功☆
な〜んて喜んでいるうちに
アリエルはもう次のいきみにはいっている!!
とてもじゃないけど子犬を暖める余裕などない様子なので
私がぬるま湯で産湯につけてから乾いたタオルで拭く!拭く!!
小さい声で「ミー」と鳴く。ホッ!
子犬の体温は低いというけれど本当にひんやりしている。
とにかく暖めなくては!ひたすら拭き、暖める。
ここでちょっと不思議な話。
普段ルークは電話やベルの音を聞くとスッゴク吼える。
ルークのいる部屋では電話なんか出来ないくらい吼えまくる!!
それなのに
今回のお産では夜中何度も電話が鳴ったりバタバタあわてて出たりしても
全然吼えないでじっと黙っておとなしくしているのだ。
この非常事態がなんだかわかっているみたい。
えらいぞ!父さん!!
こうしている間にもアリエルはいきんでいるが羊膜の先が少しのところで
止まってしまった。一向に出てくる気配がない。
アリちゃんいきんではウロウロ...。
苦しんでいるわけではなく、全然力が入っていない様子。
3:00再び電話で相談し、もう少し様子をみることに。
4:00 先生の判断でもう自然分娩では無理とのこと。
アリエルと第1子を連れて車で病院へ。
外はもうぼんやりと明るくなっていた。
5:30アリエルと第1子を病院に預け帰宅。
6:00病院から電話。
アリエルはやはり陣痛微弱で帝王切開になるとのこと。
(陣痛微弱:陣痛が通常より弱いため自力での出産が難しい状態)
もちろん母体優先でお願いした。
8:15病院から電話
2子とも無事、誕生とのこと!!
7:45 第2子誕生 白x茶♂(164g)
続いて 7:50 第3子誕生 白x黒♂(167g)
アリちゃんはまだ麻酔から覚めずに眠っている...無事なのね!よかったぁ。
アリちゃんよくがんばったね!!
(改名:Panda)
14:00会社に病院から電話が入る。
なかなか泣かなかった第2子がおちついてお乳を飲むまで元気になったらしい。
最初戸惑っていたアリちゃんも、なんとかお乳をあげるようになってきたとのこと。
一睡もしないまま、会社から急いで帰ってアリちゃんと3子パピの待つ病院へと急ぐ。
19:00病院到着
...そこには...
3子パピにお乳をあげるアリエルの姿がありました。なんだか涙が出そうになる。
初めて見る第2子、第3子も元気そうだ。
4匹無事に家に連れ帰る。
見事に母性が芽生えたようで
自分から子パピ達にお乳を与えるアリちゃん。
昨夜の育児拒否がウソのよう!
うっとりしておっぱいあげてる。よかった〜♪
こうしてアリエルの妊娠・出産は無事終わりました。
アリエル、本当によくがんばったね!!
これ以上、言葉がみつからない。
この子達がルークとアリエルの赤ちゃんなんだね。
あのやんちゃ坊主のルークがお父さんに...
甘えんぼアリエルがお母さんに。
なんだか夢みたい。
そして私も...やっと今日からゆっくり眠れそうです。(笑)
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